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水野琉之介:あと10センチください

こんばんは。木下から引き継ぎました。短距離ブロック2年の水野琉之介と申します。
木下は1年生ながら対校戦の選手に選抜されています。昨年、一度も臙脂を纏うことができなかった自分と比べると、その姿は本当に頼もしく、すごいなと感じます。グラウンドで先輩に食らいつきながら練習する姿も非常に印象的で、私自身も大きな刺激をもらっています。話す機会こそ少ないですが、権田言っていた通り面白いことは間違いなさそうです。
また、毎度のように私の日記にはK-popという言葉が登場しますが、今回も例外ではありません。「部員日記、楽しみにしといてください!」と言われ、まあK-popだろうなと思ったら、ちゃんとK-popの話題でした。木下とは好きなグループや曲調がよく一致しており、その話題で盛り上がった際には固い握手を交わしたものです。またたくさん話そうね!
私はここ数ヶ月、とあるボーイズグループのオーディション番組をYouTubeで観ることを日課としています。「夢の見方を教える」ことを掲げたプロジェクトであり、今週にはいよいよ最終審査が公開され、晴れてメンバーが決まる段階に差しかかっています。自分とそう変わらぬ年代、なんなんら年下の若者たちが、希望を胸に舞台へと駆け出す姿は、私自身の心をも鼓舞し、未来を信じる力を与えてくれます。
その姿は私が日々取り組む競技とも重なります。トラックに立つとき、選手は己の努力の総体を数十秒という刹那に凝縮しなければなりません。緊張に呑まれれば一歩で崩れ去り、しかし一筋の集中を保てば、限界を超える瞬間が生まれる。その緊迫感は、彼らが審査の舞台で放つ一音、一挙手一投足と同質のものだなと感じながら視聴しています。
オーディションである以上、残念ながら脱落者も出てしまいます。審査を通過できずに悔し涙を流す姿は本当に心苦しく、私の涙腺を崩壊させにきました。しかし、残されたメンバーは彼らの思いを引き継ぎ、覚悟を決めた目で次の審査へ挑む姿勢は本当に頼もしく、胸を打たれます。明後日にはいよいよ最終メンバーが発表されるので、最後までその行方を見届けたいと思います。そして、デビューが決まった暁には全力で推していきたいと思います。
話が変わりますが、世界陸上が東京で開催され、日本選手の活躍や海外選手の驚異的な記録に日々圧倒されています。そこで目にする選手たちの姿もまた、オーディション番組の挑戦者と同じく、長い年月の努力と覚悟を背負い、わずかな一瞬にすべてを懸けています。しかし、私たち観客の目に映るのは氷山の一角にすぎません。その舞台に立つまでにどれほどの努力を積み重ねてきたのか、想像することすら難しいです。それでも、幾多の挑戦と試練を経て、全てを一秒、一投、一跳に懸ける姿は本当に美しく、私の心を揺さぶります。
私自身、この競技に出会えたことを心から嬉しく思っています。日々の練習の苦しさや壁にぶつかる瞬間も、舞台で輝く挑戦者たちの姿に重なり、自らの挑戦を続ける勇気へと変わっていきます。観るだけでも心が震えるこのスポーツに、自分が携わり、汗を流しているという事実は、これ以上ない誇りです。そして大学での競技は、残された時間にしてあと2年ほど、早くも折り返し地点です。その限られた日々の中で、一つでも多くの成長を掴み、競技者として、人間としての軌跡を刻んでいきたいと思います。そして世界の舞台に立ち、戦える選手を目指し、不断の努力を続けていきます。
明日は短距離ブロック3年の山本真菜さんにお願いしました。
「次は絶対水野に渡すなぁ〜」と言われたものの、来る気配がなかったため僕から渡しました。引き受けてくださり、ありがとうございます。
マナさんは、私が好きな走り方をする先輩の1人です。小柄な体格からは想像できないほど力強く、かつ軽やかな大きなストライドでグラウンドを駆け抜ける姿は、1年生の頃の私に深い印象を残しました。
人柄は見た目の印象通り、非常に人懐っこく、誰にでも分け隔てなく接することができる先輩です。その距離感の近さには時々困惑することもありますが、周囲にいる人たちを自然と明るい気持ちにさせる太陽のような存在で、話しているだけで元気をもらえるような方です。
最近グラウンドで見かける日が増えて、とても嬉しいです。僕の好きな大きな走り、ぜひ沢山見せてください。
明日は僕の紹介文を20行書くと言っていたので、楽しみにしていますね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。まだまだ熱気あふれる世界陸上の夜は続きます。引き続き盛り上がっていきましょう!