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部員日記

富樫 優:もしかしたらボブ卒業

 中村さんから引き継ぎました、マネージャーブロック2年の富樫優です。


 去年の4月、私がマネージャーとして初めて帯同させて頂いた試合に中村さんが出場されていていました。そこで関カレの標準タイムを切ることが出来なかった中村さんが涙を流していたことを覚えています。でもあの時の私はその涙の意味が分からず、何も声をかけることも出来ずに競技場を後にしました。私はそのことをずっと後悔していました。

それでも中村さんは変わらない努力を続け、これまでの悔しさが吹っ飛んでしまうくらい、この1年間で大きく飛躍されました。

マネージャーとして選手の活躍は平等に嬉しいです。でも、中村さんが生き生きと走って、記録を出す姿を見ると興奮するというよりかはほっとするような、心の底からの喜びが湧き上がってきます。努力家でチーム想いの中村さんがあの時流した悔し涙を嬉し涙に変え、笑顔で集大成を迎えることが出来るよう、祈りに近い気持ちで応援します。

そして私もいつか中村さんのような聡明な女性になりたいと思っています。


 話は変わりますが、中学2年生の弟が短距離をしています。最近では、私からの素人アドバイスでは追いつけないくらい強くなってしまったので、SDがとても上手な同期と、多種目マルチにこなす先輩を頼り、アドバイスを頂くことにしました。

沢山のご助言を頂きありがたいと思うと同時に、100mであれば約10秒間、200mであれば20秒と少し。その短い時間の中、走り切る最後の最後の瞬間まで彼らはそんなに沢山の事を考えて走ってるんだ、と驚きを超えて感動しました。

小さい時から気持ちを切らさずに、掘り下げて突き詰めながら日々努力を積み重ねるのは当たり前に出来る事じゃないです。それを当たり前のように出来る程走る事が大好きな選手たち、彼らを日々1番近くからサポート出来ることを私は誇りに思います。


 そして、選手たちの隠れた真っ直ぐな努力を知ったから尚更、これまで伸び悩みながらも、腐らずに辛い練習を重ねてきた同期が、この間の六大で記録を出してくれた事が抜群に嬉しく感じました。最近は大きな試合が続いていて、その準備に追われていたこともあり、私は身体的にも精神的にも疲弊していました。

しかし、六大でのレースを見たことでこれまでの疲れも全部吹っ飛んで、情熱が全部戻ってきた感じがしました。競走部の選手、特に同期が活躍してくれることってこんなに幸せな事なんだ、と改めて思わせてくれました。

あの時の興奮が今でも忘れられないし、そんな心に残るレースを見せてくれた選手たちには心からありがとう、と伝えたいです。


 こんな大それたことを言っていますが私はまだまだ未熟者で、またこの1年はおそらく、この組織における自分の立場や振る舞い方等について悩むことが多くなるだろうと思います。でもそれ以上に、この1年間競走部で築いてきたもの、わずかではありますが、それを信じているからこそ、楽しみな気持ちの方が大きいです。2年目もきっとやっていける。そう思わせてくれた選手、マネージャーの同期や先輩、いつもマネージャーのことまで気にかけてくださるコーチスタッフの方々には感謝の気持ちでいっぱいです。


 明日は短距離ブロック4年の佐藤カルタさんにお願いしました。お忙しい中引き受けて下さり、ありがとうございます。

この間の六大で自己記録タイを出したカルタさんは、今シーズンをいい形でスタート出来ているのではないでしょうか。

カルタさんはとても素直で謙虚な選手だなという印象です。ですが最近のカルタさんは少し変わった気がします。最上級生という立場が必然的にそうさせているのかは分かりませんが、記録を出す事や勝つ事に対する貪欲さ、後輩たちを引っ張り、大事な物をこの部に残していこうとする姿勢を最近のカルタさんから強く感じるようになりました。

私の立場から偉そうなことは言えないですが、素直で、周りから応援したいと思われる人が最後には日の目を見ると思います。カルタさんはそういう、周りから応援される選手です。みんなカルタさんのことが大好きです。誰も気付かないような場面で競走部のために動いて、競走部を支えてくれてありがとうございます。カルタさんのような存在があるからこそ私たちは活動できている。それを絶対忘れてはいけないと思います。

カルタさんの陸上人生最終章、全力でマネジメントさせていただきます。これからも一緒に頑張らせてください。明日はよろしくお願い致します!


長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございます。それではおやすみなさい。