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部員日記

山本真菜:魅せる

 こんばんは。寺澤さんから引き継ぎました短距離ブロック2年の山本真菜と申します。


 金曜日の正午、「重大報告」というLINEが寺澤さんから送られてきました。私の推しである短距離ブロック3年の清水友彬さん(高校の先輩でもあります)に彼女ができたのかとハラハラしながらLINEを返すと、「部員日記」とメッセージ。回していただきありがとうございます。もうちょっと分かりやすくお願いします。

 寺澤さんは私にとって大きな指針であり、憧れの選手であり、プライベートでは「兄さん」と呼んでしまうほど心から慕う先輩です。先週の法政記録会で、寺澤さんに「調子どうですか?」と尋ねたところ、「今日の俺は速いぞ〜」と爽やかな笑顔で返してくださいました。昨年は怪我に苦しみながらそれでも下は向かず、辛い冬季練習では「来年の俺はすごいぞ」そんな風に笑っていた寺澤さんを思い出し、なんだかうるっときてしまいました。「俺適当やから」なんて言いつつ、本当は常に走りを考え、後輩の私たちのこともよく見てくださっています。まだまだ自分の理論や感覚が確立せず、定期的に壁にぶち当たる私に練習の方向性示してくださり、「俺はお前の走り好きやで。諦めずに継続してみな。」そんな風に言ってくださるかっこいい先輩です。昨年の悔しさもあり、今シーズンの勝利を求める気持ちは人一倍強いはずです。関東インカレでは200m、400m、4×400mRと3種目にエントリーされ、早稲田大学の主戦力として引っ張っていってくださると思います!共に臙脂を背負えること誇りに思います。チーム短長(もう短長ってことでいいですか!?笑)頑張りましょう!


 関東インカレまで残すところあと10日となりました。ここまで来たら見違えるような成長は難しいと分かっていながらも、0.01秒でも速く走れるよう、少しでもライバル達に近づけるよう毎日を噛み締めながら練習に励んでいます。

 昨年の自分を思い返すと、何だか言い訳ばかりだったように感じます。「受験のブランクがあるから」「慣れない環境だから」「まだ1年目だから」など、結果で傷つくのが怖くてはなから自分に期待しないようにしていました。しかし、先月の六大学対校や先週の法政記録会のレース後は、納得できない結果、不甲斐ない自分の走りに苛立ち、込み上げてくるものを抑えるので精一杯でした。久しぶりに溢れ出すこの形容しがたい感情に驚くと同時に、やっと選手としてのスタートラインに立ったんだなと安堵する気持ちもありました。言い訳などしている暇はありません。自分を信じて、譲れない意地を持って今やるべきことを精一杯取り組んでいきたいです。


 競走部では毎年この時期に、今シーズンの目標を記した紙を一人一枚ずつ壁に貼ります。昨日、みんなの作品をチラリと覗いたところ「勇往邁進」「覇」「チャレンジ」「尽」「雲外蒼天」「果敢」。一枚一枚に沢山の意味や、真っ直ぐで熱い思いが込められているのを感じ「どれも素敵だなぁ」と温かい気持ちになりました。そんな私が今年選んだ言葉は「魅せる」。昨年の関東インカレでは200mに出場させていただきましたが、全く歯が立たずチームに点数を持ち帰るどころか、少しの勢いもつけることができませんでした。それに比べ、200mアベック優勝や、男子100m、200m、400m、女子400mHの3枚残し、優勝争いのリレー種目など圧巻の戦歴。雨の中、傘もささずに声を張り上げる早稲田大学の応援。また、緊張で表情筋が死んでいるレース直前の私に「葬式か」と突っ込み和ませてくださった西さんの人柄など、先輩方には本当に多くのものを魅せていただき、「このチームの一員として戦いたい」と強く思ったのを覚えています。早稲田大学競走部の門を叩いて2年目。昨年の私とは、積んだ練習量も、感じる臙脂の重みも、悩み苦しんだ数も、胸に秘めた覚悟も何もかも違います。2回目の関東インカレでは、見ている人に元気を与えられるような、チームに勢いをつけられるような「魅せる走り」ができるよう頑張ります。応援よろしくお願いいたします。


 明日は短距離ブロック4年の島田開伸さんにお願いしました。引き受けてくださりありがとうございます!

私はよく開伸さんの声には魔法がかかっているのかなぁと思ってしまいます。どんなに苦しい練習でも、どんなに落ち込んでいるときでも開伸さんの大きな挨拶や、クスッと笑えるでも心が熱くなるような応援を聞くと不思議とHPが回復してしまうのです。私は開伸さんの力強い走りやキレのある動きが好きで、練習中よく目で追って勉強させていただいています。そして1人坂道で追い込む姿、全体でのマーク走で質高く本数も多く誰よりも積極的に取り組まれる姿を何度も目にしてきました。また、終わりの挨拶では必ず目を見て「お疲れ様。しっかり休んで」「怪我のないように」「あったかいお風呂に入ってください」など労いの言葉をかけてくださるところ、必ず挨拶を返してくださるところなど開伸さんの一挙手一動に競技者としての、人間としての素晴らしさを感じます。そんな尊敬できる開伸さんの応援だからこそ、私は特別パワーも貰えてしまうんだと思います。

 そして、実は昨年から開伸さんに部員日記を回すタイミングを見計らっておりました。遡ること昨年の開伸さんのお誕生日。日々の感謝を伝えたい私はLINEで熱烈なメッセージを綴りました。なんとか6行にまとめたものの、どうしても勇気を出せず、結局送信ボタンを押すことはできませんでした。今回の部員日記は、そんな豆腐メンタル山本のリベンジ戦でもあるのです。開伸さんとてもとても尊敬しています。ラストシーズンも開伸さんらしいかっこいい走りを日本中に魅せてやってください!明日はよろしくお願いします!


 最後まで読んでいただきありがとうございました。近頃は気温が上がってまいりましたので、十分に水分を摂りお健やかにお過ごしください。それでは失礼します。