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長屋匡起:当たり前じゃない
こんばんは。
山口竣平から引き継ぎました、長距離ブロック2年の長屋匡起です。
竣平とは高校の時からの付き合いで当時も今も変わっていません。普段は子供っぽい印象ですが、競技となると負けん気が強く、しかも勝負強い。昨日の紹介で竣平は僕とチームメイトになりたかったと言っていましたが僕は当時そんな風には思っていませんでした。1年前は母校の佐久長聖高校が優勝して竣平もバリバリ活躍していた反面、大晦日の僕は体調不良で寮で隔離生活でした。箱根も出られず陸上に対する熱はゼロ。周りは後輩が入ってくることに対して盛り上がっていましたが僕は自身が恥ずかしくて悔しくてたまりませんでした。しかし今は違います。竣平は僕にとって良きライバルであり、モチベーションになっています。良い時も悪い時も後輩には負けられない、それが原動力となり苦しかった日々を乗り越え今日まで来られました。ありがとう竣平。当日も一緒に頑張ろう。
約1年前、その時も4区にエントリーされましたが、当時は当て馬でした。地元の友達から多くメッセージをもらいましたが、「当て馬なんだ。」と返信するのがとても辛かった覚えがあります。3日の日に隔離が終了して次の日からは悔しくて一人で走っていました。親にも顔を合わせたくなかったので帰省はしませんでした。かなり不貞腐っていたと思います。そこからここまで来れるとは思いもしなかったです。思い出せないくらいの沢山のサポートがありました。それがなかったら今こうして走ってすらいないです。僕たちは当たり前のように走っていますが、練習には多くの学生スタッフの方がいます。クリスマスも返上して選手のタイムとりをしてくれています。文句いわずに当たり前のように来てくれています。人のために。普通ならありえないと思います。僕たちは本当に恵まれていてたくさんの恩のある環境で走れています。走れることも当たり前ではないです。走りたくても走れないことだってあります。当たり前ではない。1年通して強く感じました。
箱根まであと2日となりました。箱根駅伝では多くの方が見てくださいます。普段面と向かって言葉では伝えられない方にも走りを見てもらえます。本当にありがたいです。この1年間、苦しかったこと楽しかったこと沢山ありました。なんだかんだ大きく成長できた年でした。走れることに喜びを感じてワクワクしている選手がいる一方、裏ですごく悔しい思いをして今にも投げ出したいと思う仲間がいる。数えきれないくらいの人々が自分たちに思いを寄せています。走りでは全ては伝えられないかもしれませんが、その思いをかみしめて箱根路を走りたいと思います。まずは「楽しんで走る」そう綴っておきます。
明日は前駅伝主将の伊藤大志先輩です。大志先輩は本当にこの1年素晴らしいチームメイクをしてくださいました。キャプテンとして振舞う一方で選手としても結果を出すことは並大抵の人では出来ません。チーム全員が信頼し、信用していたと思います。大学一のキャプテンシーを持ち、大学一のリーダーシップがある先輩です。チームがここまで強くなれているのも間違いなく大志先輩の力があったからです。こんなにも頼もしい先輩があと数日でいなくなってしまうのはとても悲しいですが、同じチームで走れるラストチャンスを精一杯楽しもうと思います。
今日は大晦日です。皆さんどんな1年でしたでしょうか。僕達の1年のゴールは箱根駅伝です。この1年を良い形で締めくくり、また来年良いスタートが切れるように頑張ります。早稲田大学の応援、宜しくお願い致します。最後まで読んでいただきありがとうございました。それではおやすみなさい。