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髙木沙也:夜の底まで白く

サムネイルは、先日の納会でマネージャーブロックの4年生の先輩方と撮っていただいた写真です。数分前まで相川さんもいらっしゃったはずなのに、、!先輩方、本当にお世話になりました!また会いましょうね!
こんばんは。
工藤より引き継ぎました、
マネージャーブロック2年の髙木沙也と申します。
年始の箱根を終えて、マネージャーである私も「駅伝お疲れ様!」と友人や親戚から声を掛けてもらうことが多くあったのですが、誰もが二言目には「早稲田の名探偵」と口にします。もはや工藤の愛称は駅伝・陸上ファンのみに留まらず、全国民の知るところとなっているようです。今月の丸亀ハーフでも快走し飛ぶ鳥を落とす勢いの彼ですが、その走りはレース前の緻密な計画と一人でも黙々とジョグを行う真剣な姿勢あってのものです。しかし私には、笑顔でふわふわした雰囲気とゲームに熱中している姿こそが工藤らしいと感じられます。コナンポーズを左手でしてしまい、橙子ちゃんと私にツッコまれているのも愛嬌です。
また、私が海外志向というのはあながち間違いではないかもしれません。海外の景色を見たり人と話したりすると発見があり、新たな喜びを得られます。
これはマネージャーの私にとって、競走部にも言えることなのではないかと思います。厳しい環境に身を置いて競技に打ち込む選手たちと共に過ごし、語り、時には試合に帯同する中で、今までにない発見や経験をたくさんさせていただきました。その中で、自分の思いを成し遂げられず辛い思いをしたこともありました。しかしだからこそ、人の思いを汲めるように、私が少しでも助けになれるように、日々を過ごしてきました。「伝える」ことの大切さを身に染みて感じたことも、今の私の糧になっています。そして自分自身、競技成績のように数字で計れるものではありませんが、強くなれたのではないかと思います。後半戦となるこの先2年間も、臙脂が似合う人間を目指して、道を切り開いていきます。
海外については、ここ1年程でオーストラリア、台湾、UAEときているのでそろそろヨーロッパに足を伸ばしたいところです。みなさんのおすすめの国・地域があればぜひ教えてください。
さて、ここからは視点を変えて日本の話としましょう。国内でおすすめの地域として挙げるには手前味噌すぎるかもしれませんが、先日上島も日記で触れてくれた、私が愛してやまない地元について書くことにします。誕生日を祝ってくれたことはもちろんですが、私の地元を覚えていてくれたこともとても嬉しかったです。周子ありがとう。
みなさんご存知の通り(?)私は福島県の猪苗代というところで生まれ育ちました。猪苗代を一言で例えてしまうのはもったいないのですが、あえて言うなら、「風光明媚」「360°自然」というところでしょうか。そして、おそらくみなさんのイメージにあるのは豪雪地帯だということ。今シーズンは何度も全国ニュースで取り上げられました。また、先日母から送られてきた動画では実家の前の積雪が身長を超え、2メートルに達していました。私も成人式で帰省した際には、ゲレンデからの絶好の景色とパウダースノーを味わうことができました。
近年暖冬で雪の少ない年が続いていたため、今シーズンは本物の冬に再会できたようでとても嬉しいです。2メートルも雪が積もるなんて聞いただけで震える!と言われることもよくありますが、かく言う私も末端冷え性で、東京にいてもなお寒冷地仕様の毛布が手放せません。
それでも、雪もスキーも真っ白な景色もだいすきで、自分でも不思議なくらいこの地を愛してやまないのです。いくら気温が低くとも、人が温かいからなのかもしれません。日本国内、海外と旅をしても、地元に帰る度、こんなに素敵な場所は他にないと思わざるを得ない、そんな自慢の地元です。みなさんも一度ぜひ。
*冬が苦手な方は、夏に湖水浴とマリンスポーツ、サウナを楽しむのもおすすめです。
明日は長距離ブロックの須山さんにお願いしました。
須山さんとは春学期に文キャンのバドミントンの授業で偶然一緒になりました。中高とバドミントンをしていた私ですが、須山さんのテニスで鍛えられたラケット捌きと、言わずもがな長距離選手の持久力には何度も屈しそうになりました。(5点ゲームで何度か負けたのは内緒です) 授業後の延長マッチに誘ってくださったのも楽しかったです。
授業期間が終わってからはなかなかお会いできていないのですが、これからもタイミングを見つけて多少のダル絡みを仕掛けさせていただこうと思います。
来たるラストシーズン、須山さんのご活躍を心からお祈りしています。明日はよろしくお願いします。
この日記のタイトルは川端康成の『雪国』に着想を得たものです。冒頭の「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。」という一文はよく知られたものですが、私はその次に当たる二文目、「夜の底が白くなった。」というフレーズがとてもすきなのです。夜、その中でも最も暗い底の部分さえ染めてしまうほど純白の雪。初めてこの一文を読んだとき、なんて素敵な表現なのだろうと思い戦慄したのを覚えています。”The earth lay white under the night sky.”という英訳も気に入っています。
誰かにどんなに真っ暗な夜が来ても白く照らせるような、そんな存在になれたら素敵だなと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。それではおやすみなさい。