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部員日記

関口裕太:関東インカレが終わった今

競技はお辞儀で終わるのがマストです。


夜分遅くに失礼します。上島から引き継ぎました。短距離ブロック3年の関口裕太です。

上島周子-それは、競走部の女子短距離を牽引する中心的存在。私はまさに"競走部の顔”の一人として尊敬しています。関東インカレでは200m、400m、4×400mRというハードな種目に出場し、競走部の看板を堂々と背負い、臙脂戦士として彼女なりに力強く戦い抜いていました。その姿には「なんてタフで、頼もしい選手なんだ」と心から驚かされました。

競技力はもちろんのこと、彼女は普段のグラウンドや大学生活においても周囲を自然と引き込むような存在感があり、いつも仲間の中心にいる印象があります。生まれ持ったリーダーシップ、そして人をまとめる力。それは上島ならではの魅力であり、競走部にとって大きな財産だと思っています。また、上島の部員日記にあった新潟トークについては正直、全く記憶にありませんでした(笑)。でも、今度はぜひその話題で盛り上がりたいです。


さて、話は変わりますが、先日まで相模原ギオンスタジアムにて関東インカレが開催されていました。私は男子100mと4x100mリレーに出場させていただきました。結果としては、男子100mで追い風+4.5mの参考記録ではあるものの10秒02で2位、4x100mリレーでは 39秒28で4位という結果でした。まずは、四日間にわたり早稲田大学を応援してくださった皆さま、本当にありがとうございました。引き続き、早稲田大学競走部へのご声援をよろしくお願いいたします。


それでは、今年初の部員日記ということで、これまでの私・関口裕太のシーズンの流れを振り返っていきたいと思います。それではLet's go↓


1月   順調に冬季練習を積み重ね、練習でもかなりのスピードが出ていた。シーズンが楽しみで仕方がない。


2月   大阪室内で6秒59をマークし、5位入賞。この時期としては良い動きとスピードが出ており、屋外の試合が楽しみで仕方がない。


2月中旬右ハムストリングスの肉離れ発症。

(頭の中、真っ白。「ヤバい」の3文字。)


3月   リハビリは順調に進み、中旬の沖縄合宿でようやく走練スタート。めげずに足作りに専念。


4月   シーズンイン。練習での100mタイムトライアルで10秒4が出て、「いい記録狙えるかも?」と思いきや、六大学オープン 100mで10秒7を叩き出してしまい、再び「ヤバい」の3文字が頭をよぎる。


4月中旬  少しずつ調子が戻ってきたか...?という頃、出雲陸上に出場。しかし爆風の向かい風にやられて撃沈。確か10秒6くらいでした。


4月下旬  学生個人選手権に出場。無理やり合わせた感じだったが、10秒28まで戻した。しかし準決勝で敗退。目標にしていたユニバーシティゲームズの出場権を逃す。

5月 関東インカレ開幕。

   予選:10秒30

   準決勝:10秒19(+3.5)

   決勝:10秒02(+4.5)

予選から決勝まで、ほとんど緊張せず、不思議と「自分じゃないような感覚」。ある意味、この"領域”に達していたように振り返る。

このように、前半戦とは思えないほど波の激しいシーズンを過ごしてきました。正直、気持ちが少し疲れていたのと、レースで緊張しなくなってきた自分にこの領域まで来ちゃった感がありました。また、目標にしていたワールドユニバーシティゲームズの代表枠獲得以前に、決勝進出を1000分の2秒差で逃し、準決勝敗退。悔しさや反省いろいろな思いがこみ上げてきました。しかし、過去は変えられない。けれど、未来は自分のカでいい方向に捻じ曲げることができる。その言葉をじて、前へ突き進みました。そして迎えた関東インカレでは、参考記録ではあるものの、人生で初めて10秒02というスピードを体感し、昨年より順位も上げて2位に入賞することができました。悔しさは確かに残りますが、今はこう思っています。

「僕の輝く場所はユニバーシティゲームズじゃない。東京世界陸上だ。」


その言葉を胸に、今も突き進んでいきます。

また、関東インカレを通じて感じたのは、「個人の力」だけではなく、「チームの力」がどれだけ自分の背中を押してくれたか。声援やサポート、共に戦う仲間の存在が、大きな壁を越える力になることを改めて実感しました。競技は孤独に見えるかもしれませんが、僕は一人で走っているわけじゃない。選手になれなかった人の思い、決勝に立てなかった人の思い、応援してくれる人の期待、そして自分自身の過去がすべて背中を押してくれています。だからこそ、今までの経験も悔しさもすべてを糧にして、僕は前に進み続けます。

「東京世界陸上で走る」それが今の自分の目標です。簡単な道ではないけれど、だからこそやりがいがある。風の力じゃなく、自分の力で壁を越えたい。そんな想いを胸に、今日も明日もグラウンドで目標に向かって努力します。


明日は主将の井上さんにお願いしました。

皆さんもご存知だとは思いますが、先日中国で開催された世界リレーにて男子4×100mR のアンカーを勤めていました。あの走りを見たときは、度肝を抜かれました。まさに、世界に井上さんの存在が知れ渡った瞬間でした。

リアルタイム配信を見て「この先輩と同じチームで競技ができていることが誇らしい」と心から思いました。あの世界リレーの舞台、しかもアンカーという大役。少なくともプレッシャーがかかる場面で、堂々と走り抜けるその姿には、ただただ感動と尊敬の意しかありませんでした。また、井上さんの走りは結果だけでなく、その姿勢や覚悟までもが、多くの人に勇気と希望を与えていると思います。技術やスピードだけじゃない”人としての強さ”がある。そう感じています。

僕自身、同じチームで練習し身近にその姿を見られることは大きな財産ですし、これからの競技人生においてもきっと自分の軸となるような影響を受けています。今の井上さんは1歩2歩3歩先にいる存在ですが、だからこそ追いかけがいがある。そう思わせてくれる先輩です。

全日本インカレ、日本選手権、戦えるチャンスがあれば高いレベルで競い合い、いつの日か日の丸を背負って一緒に走りたいです。あ、あとリレーは絶対に勝ちましょう。

明日はそんな井上さんの主将日記です。皆さんもぜひ、楽しみにしていてください。


長い文章とはなりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。

それでは失礼します。