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部員日記

林美希:ここから、もう一度

こんばんは。富樫さんから引き継ぎました、ハードルブロック2年の林美希です。


富樫さんは、どんなことでも自然と話したくなってしまうような、人を安心させる雰囲気を持った方です。私が怪我をして気持ちが落ち込んでいたとき、練習のビデオを撮影していた富樫さんに、真っ先に話しかけにいきました。まとまりのない話にも優しく頷きながら耳を傾けてくれ、たくさん励ましてくださいました。

「自分のために走りな」その時冨樫さんが掛けてくださったこの言葉には、優しさと愛がこもっていて心がすごく救われたのを今でも覚えています。

いつも周りをよく見ていて、さりげなく全員に気を配っている富樫さんは、本当に頼もしくてかっこいい存在です。私も、そんな富樫さんのような素敵な人になれるよう、これからも頑張っていきたいと思います。


長い長いリハビリ生活を経て、約10ヶ月ぶりに試合に出場することができました。多くの方々の支えがあったからこそ、「試合に出る」という決断をすることが出来ました。リハビリ中もそばで励まし続けてくれた方々には、感謝の気持ちでいっぱいです。


結果はベスト+1秒と、正直悔しくて情けない内容でしたが、私にとっては大きな一歩でした。何より、怪我なくレースを終えられたことでホッとしています。そして同時に、「やっとスタートラインに立てた」「ここからもう一度やってやるぞ」という気持ちが、心の底から湧き上がってきました。この気持ちと経験を、ただの通過点にせず、自分の成長につなげていきたいと思います。ゴール直後は、走りきれたことへの安心感が大きかったのですが、時間が経つにつれて悔しさの方が強くなってきました。

「走るだけで褒めてもらえる」そんな状態にしか自分を持っていけていない現実に、ふと目を背けたくなることもあります。


みなさん、日本選手権の女子100mHは見ましたか?

大会の最後を飾るにふさわしい、手に汗握るレースでした。スタートから勢いよく飛び出し、ハードルを越えるごとに加速していくハードリングはとても美しく、見ていて鳥肌が立ちました。そして、レース後にお互いを称え合う姿はまさにスポーツマンシップの象徴のような光景でした。


私もあの舞台に立って戦いたい。あの緊張感の中で、自分の力を出し切れる選手になりたいと、改めて強く思いました。


短距離ブロックは本日から解散期に入りました。ここからは自分の弱さと向き合う時間にします。リハビリで落ちた脚の力を取り戻し、解散期明けの菅平合宿では仲間と高め合える練習ができるようにしっかり準備していきます。

そして、菅平合宿は4年生の先輩方と行ける最後の合宿でもあります。一緒に過ごせるこの時間を大切にして、学べることは全部吸収して、たくさん話して、有意義な時間にしたいです。去年の菅平で食べたズッキーニとモモが美味しすぎて、実は今年もあれを食べるのが密かな楽しみです。


明日はハードルブロック4年の西徹朗さんにお願いしました。

西徹さんとは、同じクラブチーム出身です。ただ、当時は2つ上の先輩と話すのは恐れ多くて、ほとんど会話を交わすこともありませんでした。そんな存在だった西徹さんと、今こうして一緒に練習できていること、そして直接アドバイスをいただけることが本当に嬉しいです。

アドバイスを求めると、言葉だけでなく実際に動いて見本を見せてくださるので、動きのイメージがとても掴みやすく、毎回とても助かっています。

そして何より、私は西徹さんと並走するあの緊張感が大好きです。100mHと110mHで距離は違うのに、軽快なリズムで走ってスッと前に出ていくその背中は、本当にかっこよくて、走るたびに大きな刺激をもらっています。西徹さんの背中を追いかけながら、私ももっと強くなります。またぜひ並走、よろしくお願いします!


最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは失礼します。