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部員日記

清水奈々子:恩返し

水曜日の練習後、私は橋の下で丹野にケアをしてもらっていました。ふと首を傾けると洛南コンビの寺澤と間渕が私を見ながら何やらコソコソ話しています。少し経って、間渕が意を決したような表情でこちらに向かってきました。

寺澤「コイツ、ずっと伝えたかったことがあるらしい。」

真っ直ぐな瞳で照れたように私を見つめる間渕。

(え、、もしかして、、告白?!)

動揺しつつも覚悟を決めた私。

馬渕はそっと口を開く。

「部員日記、お願いしてもいいですか。」

というわけで間渕より引き継ぎました、短距離ブロック2年の清水奈々子です。以前本キャンですれ違った際、子犬のように喜んでくれた気がしたのでつい好意を抱かれているのかと思ってしまいましたが現実はそんな甘くなかったようです。

間渕は目がきゅるるんとしており、寺澤のハトコと言われればぎりぎり信じられる程度に顔が濃いです。彼からの紹介にもあった通り、春学期は遅刻練習同士お互い励まし合いながら練習に取り組んできました。間渕は秋学期も授業が忙しいみたいなので全体練習に参加できる日数はかなり限られています。

冬季練習の遅刻、コレかなり辛いです。体重5kg増やすより辛いかもしれません。しかしコレを乗り越えれば来シーズン必ず強くなると個人的には思ってます。ひと冬越えて身体も心も強くなった間渕を見れることを楽しみにしています。


明日から二日間に渡って日本選手権リレーが行われます。私はマイルメンバーとして出場させていただきますが、今大会をもって先輩方とバトンを繋げるのは最後となります。思えば陸上を始めたての頃、まさか自分があの臙脂を着て、あの国立競技場で、あの陸上界でトップを背負ってきた選手達と、同じチームで走れるだなんて文字通り1ミリも想像していませんでした。私はまだ20年しか生きていませんが、今大会のレースは生涯誇れる経験になると今から確信しています。


きっとこの部員日記は109代目として書く最後の部員日記になるので、先輩方に対する思いを少しだけ綴らせていただきます。

私は一年生の頃から、競走部として認めれることにかなり執着してきました。だからこそ、先輩方が下さった走りのアドバイス一つ一つが私にとってものすごく重要な意味を成していて、練習への原動力そのものでした。

また、私は四年生の皆さんが作り出す個性溢れる雰囲気が大好きです。グラウンド中に響きわたる稲毛さんの笑い声、陸上おもれーと陸上つまんねーで完結してしまう西さんの独り言、突然やってくる津川さんの今日めっちゃ走れるわの日。挙げだしたらキリがないですが、この何気ないワンシーンも私の陸上に対するモチベーションに繋がっていたと思います。私は今年一番の目標にしていた日本選手権標準を突破しましたが、これは間違いなく先輩方のおかげです。ありきたりなことばではありますが、この109代目で陸上ができた自分を心から幸せ者だと感じています。

明日から始まる日本選手権リレー、最高の先輩達に最高の恩返しができるよう努めてまいります。応援よろしくお願いします!


明日は鈴木真帆にお願いしました。本日部活に伺った際、どうしても書かせてほしいとお願いされたので渡すことにしました。鈴木とはまだなにかを熱く語るような関係にはなれていませんが、多分今日をきっかけに我々の関係性は一気に密になることでしょう。

鈴木は最近誕生したトレーナー兼投擲ブロックの一員です。大会や部活で、自分の練習をしながらも選手のケアを丁寧に対応してくれる彼女にはいつも感謝しかありません。ついでに新潟で行われたグランプリシリーズの前日、ダラダラと続く私のハーゲンダッツ話を嫌な顔ひとつせず聞いてくれたことにも感謝しかありません。いい機会なのでこの場をお借りして言わせてください、いつも本当にありがとうございます!

もっと鈴木について紹介したいところではありますがなにせ先程お願いしたばかりで締切時間がすぐそこまで迫っておりますので、今回はこのくらいで留めさせていただきます。


最後までお読みいただきありがとうございました。それでは失礼します。