最新ブログ

  1. HOME
  2. BLOG
  3. 石原佳篤:お前も『超人』にならないか?(猗窩座風)
部員日記

石原佳篤:お前も『超人』にならないか?(猗窩座風)

こんにちは。鶴巻陽太さんから引き継ぎました、混成ブロック1年の石原佳篤です。


鶴巻さんが次の書き手を探していると聞いたとき、関係を深めるチャンスだと思いその話に飛びつきました。少し戸惑った様子でしたが、快く託してくださりありがとうございます。

鶴巻さんは友好的で謙虚な方です。最近は怪我に苦しんでいるそうで、橋の下で一緒にリハビリを行なっています。目が合うといつも「よしあつっ⤴︎!」と言って面白おかしく話しかけて下さいます。200mで今シーズン自己ベストをマークしている鶴巻さんは、まだ結果を残せていない私にもリスペクトを持って接してくださいます。本当に嬉しいですし、器の大きな人なのだと日々感じています。応援したくなる選手像というものを、鶴巻さんに学ばせていただこうと思います。本日は一緒にアナウンサーをしてくださり、ありがとうございました。写真は控え室で撮りました。(左から守屋浩睦さん、鹿毛丈さん、鶴巻陽太さん、下段が私です。)先輩方のノリの良さが伝われば幸いです。


さて、私は今シーズン、数多くの試合を棄権しました。慣れない環境に適応できず何度も体調を崩し、腰痛、筋損傷、肉離れ、グロインペインとあらゆる怪我もしました。体ができていない中での長時間練習、混成選手として取り組む特殊なメニューは、移動時間が長いことで発生する睡眠・ケア不足の中で取り組むには厳しい条件だったと自負しています。やはりインターハイ出場程度の私に大学陸上は無理なんじゃないか、厳しい生活環境の中で結果を出すことは不可能なのではないか、他にもやりたい事があるのだから陸上でなくても結果を残すことができれば良いのではないのか等、毎日弱気になっては苦しんでいました。もう限界かもしれないと思った時、高3の時に読んだフリードリヒ・ニーチェ(ドイツの哲学者)著の「ツァラトゥストラはこう言った」を思い出しました。

ツァラトゥストラは私にこう問いかけてきたのです。「お前が乗り越えるべきは、その怪我や環境ではない。お前自身のその弱さだ。さあ、その苦悩を愛し、それすらも糧として、お前はお前自身を超える『超人』への一歩を踏み出さないか?」と。ニーチェ哲学には自己克服と超人という思想があります。彼の哲学は、人間が安易な道や同情に逃げず、自らに降りかかる苦難や絶望をむしろ歓迎し、それを乗り越えることでより強く、より高次の存在へと成長すべきだと説きました。そんな彼の哲学によって、私は救われていたのです。私自身が陸上を競走部で続けている理由は、結果を出して恩返しをし、声高らかに感謝を伝えることです。ニーチェのいう『超人』になることで、より強く、より高次の存在へと成長できるのであれば、結果を出せる。逆に言えば、成功の影には苦悩があり、克服しなければ私の欲する結果は得られないという事です。自ら律し、奮い立たせ、自己克服することで前に進み続けていける『超人』が私の理想像なのかもしれません。(実を言うと、辛い時は大体、大切な人の笑顔を思い浮かべています。)必ず来るその日のために、今は我慢して、確実に積み上げてまいります。


私自身の話はそろそろ終わりにして、部の話に移らせていただきます。シーズンも終盤に差し掛かり、今日も開催されている関東新人陸上やU20日本選手権を1つの区切りとする選手が多く見られます。3年生以上の先輩方もモチベーションを切らさず、しっかりと結果を残す準備をされています。そして、長距離が駅伝シーズンを迎え、「覇者で在れ」を体現するべく活気に溢れています。日頃から多くのご支援、ご声援を受けて私たち競走部員がスタートラインに立てることを再認識し、改めて感謝申し上げさせていただくとともに、結果で恩返しさせていただきます。秋冬シーズンも、早稲田大学競走部をよろしくお願いいたします。


最後に、明日は投擲ブロック1年の佐々木瑛太にお願いしました。彼とはいつも一緒にいる気がします。所沢で美味しいお店を探してランチをしたり、スーパー銭湯に行くのも一緒です。一昨日は変人トークで盛り上がりました。彼は周囲から変人と認識されているそうで、奇遇にも変人である私と意気投合してしまったのです。私たちのモットーは「非凡であれ」です。彼は槍を誰よりも遠く飛ばすだけでなく、創造理工学部であるにも関わらず成績優秀です。そして頭のネジが数本外れているのも相まって、まさに非凡そのものです。彼と話していると話題が絶えません。これからもお互いを高め合っていこう!明日はよろしく!


拙い文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。季節の変わり目ですので、お身体にはどうかご自愛ください。

それでは、失礼いたします。