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部員日記

木暮耀幸:なかなかなり

こんばんは。

守屋浩睦さんから引き継ぎました、長距離ブロック1年の木暮耀幸と申します。


守屋さんの日記にもあったように、私と守屋さんは同じ寮で暮らしています。毎日のようにご飯も共に食べますが、さすが投擲ブロックということもあり、ご飯の量では1度も勝てたことはありません。ですが、魚料理の日はほとんど食事に来ません。肉は神秘だと語っていましたが、魚も島国に住む日本人にとっては古くから神秘のようなものです。魚と私が可哀想なのでちゃんと食べに来てください。(もちろん怒ってないですよ、もちろん)

ユーモア溢れる守屋さんですが、寮ではRAとして寮生のために尽力しているのみならず、学業面では優秀、競技面では今シーズン自己ベストを何度も更新するなど躍進を遂げています。これも全て良質な肉の神秘な力のおかげですかね。

軽い冗談はさておき、競技に真摯に取り組む姿を見る限り、今後、投擲ブロックを代表する存在として名を轟かせる日は近いと確信しています。

あと半年間、寮生活でご迷惑をかけることが多いとは思いますが、よろしくお願いします!


さて、入学して半年が経過し、競走部では様々なことを経験させていただきました。日々の練習に記録会、合宿など、どれも自分があと3年半の間に数えきれないほど経験することであるとは思いますが、初めはどれも鮮明な記憶として刻まれるものです。そもそも4月上旬までは競技者だった私が、マネージャーとして活動していること自体に未だ新鮮さを感じます。

正直、今の私はまだマネージャーとして地に足がついてる状態ではありません。だからと言ってアスリート気分のままかと聞かれても、首を縦にも横にも振れないでしょう。

競技者を一度引退した体は、たった半年でも思うように動かすことができないことは十分にわかっています。それでも選手が走っているのを見て、練習すればまだまだ選手たちについていけると一瞬でも思ってしまう。そんなフワフワした私がいるのは事実です。

「なかなかなり」

ちょうど1年前によく勉強していました。古文単語で意味は中途半端な身。今の自分はそんなところでしょう。

箱根駅伝出走を夢見て早稲田大学を志した当時の目標は既に叶わなくなってしまいました。

でも、選手と一緒にその目標を成し遂げることはできます。

そのためにはまずマネージャーとして独り立ちする必要があります。それもただのマネージャーではありません。

「選手に1番寄り添えるマネージャーになる」

やはり何事も1番を目指さなければ成し遂げることができません。これは選手のみなさんから教わりました。

常に勝つことに貪欲に、精神的支柱としてチームを牽引し、1番速く走ることを目指す推薦組。

才能という残酷な差をひっくり返すほどチームで1番努力し、強くなるために「チームで1番〇〇」を目指す一般組。

誰もが各々の1番を目指しているからこそ競走が生まれ、チームは強くなります。

「叩き上げの早稲田」

昔からそう呼ばれてきた背景には一般組のみならず推薦組、いや、スタッフも含めた競走部全員の1番を目指す執念があると思います。

だからこそ私は選手に1番寄り添えるマネージャーになる。特に怪我をしたり伸び悩んでいる選手に寄り添えるマネージャーになりたい。

私自身、高校3年間怪我で苦しんだこと。数多のライバルたちに置いて行かれたこと。その苦しい経験を今に活かすことが私に求められていることだと思います。

怪我や不調には様々な原因がある。そのため必ずしも選手のことを理解することができるとは思いません。

本人にしかわからないことがある。

本人にはわからないこともある。

たとえ私が理解せずとも、寄り添うことで選手本人に気づかせることができる。

そんな魔法のようなことができるマネージャーに私はなりたいです。

こんなこと実際に自分の口から言うことはほとんどないからこそ、部員日記でなら言えます。

選手が活躍するその裏で1番地味に、1番活躍することができるそのときまで、

胸を張ってマネージャーと言うことができるその日まで、

1番を目指して選手と共に一歩ずつ成長していきます。


明日はマネージャーブロック4年の田中美雪さんにお願いしました。

前回の部員日記からあまり日数は経っていませんが、以前、美雪さんが私に部員日記を回したいとおっしゃっていたので、ならばと思い半ば強引に私から回させていただきました。夏休みの最後に生意気な後輩からの素敵なプレゼントを貰ったと思ってください。お忙しい中、引き受けていただきありがとうございます!

そんな美雪さんですが、長距離マネージャーへとシフトしたことで接する機会が増え、美雪さんという人を私なりに解釈することができました。膨大な業務をこなし、選手とのコミュニケーションも忘れない。部活のために自転車も購入してしまう。そして何よりも覚悟を持って競走部として活動している。その背中はとても頼もしく、尊敬という言葉だけでは足りません。(普段よく「マジ尊敬っす」と言いますが、それは事実です)

美雪さんの前回の部員日記に「誰よりも必死に生きる」とありましたが、一部員である私の目には誰よりも必死に生きる姿がもう既に映っています。しかし、私に言われたくらいで満足しないのが美雪さんです。

「全ての妥協を許さないその姿勢」

部員日記への期待も込めてもう一度言います。

全ての妥協を許さないその姿勢で突き進み、その後ろ姿を私たち後輩に追いかけさせてください。

明日の部員日記、そして今後ともよろしくお願いします!


拙い文章ではありましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

明日からもう10月です。駅伝シーズンとともに寒さがやってきます。みなさんどうかお身体にはお気をつけて、臙脂の襷をつなぐ選手たちの応援をよろしくお願いいたします。

それでは、失礼いたします。