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滝澤悠貴:足元に居る巨人を感じて
こんばんは。田中さんから引き継ぎました。短距離ブロック1年の滝澤悠貴と申します。
「そろそろ部員日記書きますか?」
ものすごい頻度で部員日記を執筆されている、田中さんとの会話はいつもこの質問で始まります。聞く度に笑って答えてくださるので、いつの間にか鉄板ネタになってしまいました。この質問で始まった会話は、高確率で「今度書いたら回すね!」に着地します。そのため、名前を呼ばれた瞬間、ついにこの時が来たのだと察っすることができました。
最近、田中さんからかけられた言葉で一際印象に残っているものがあります。それは「髪伸びた?」です。一見ただの日常会話で、それこそ田中さんの言う中身の無い会話かもしれませんが、その日の私にとってはほっこりした言葉でした。その日はレスト明けで、少し髪をセットしていたこともあり、本当に多くの人から「髪切った?」と問われていた中、唯一田中さんだけが髪を切っていないことに気づいてくださったのです。こうした些細だけれど心温まる言葉を田中さんはいつも自然とかけてくださいます。田中さんとの会話は本当に楽しくて、いつも元気をもらっていて、心から感謝しています。そして、田中さんの応援に結果で応えられるように頑張ります!
さて、時が経つのは早いもので部員日記の担当も2回目となりました。前回の部員日記では自分の出身や目標について書かせて頂きました。そこで今回は私の好きな言葉について書きたいと思います。
「巨人の肩の上に乗る」
これはニュートンの手紙に書いてあったとされる一節で、先人が重ねてきた発見に基づいて何かを成し遂げることを意味して用いられる比喩です。
レポート作成の授業でこの言葉に出会った時、この「巨人」を認識することの重要性を考えさせられたことは今でも覚えています。私たちがしている勉強というものは、先人たちの膨大な試行と努力、失敗と発見が紡ぎ出した定理や技術、そして知恵の積み重ねを追体験しているに他なりません。それはこの「巨人」を知るということ、学ぶという行為が単なる暗記や作業ではなく、人類が積み上げてきた長い歴史の断片を自らの中に取り込む営みであることに気づかされました。
これは早稲田大学競走部、そして今行われている冬季練習にも言えることだと思います。私たちが日々取り組んでいるトレーニングや技術の一つひとつも、過去の先輩方が積み上げてきた経験や知識に基づいて形づくられてきたものです。練習メニューの意図や走法の改善点、チームとして大切にしてきた姿勢や価値観は、歴代の監督コーチ陣や先輩方が試行錯誤を繰り返しながら育ててきた「伝統」であり、まさに競走部という一つの「巨人」を形づくる要素だと考えます。私はその歴史の延長線上に立ち、肩の上で更に遠くを見るために、沢山学び、考え、冬季練習を乗り越えていきたいと思います。
上記のように、「巨人の肩の上に乗る」という言葉はとても汎用性が高く、深い言葉なので、みなさんも是非使ってみてください!
結びに、昨シーズンを振り返ると自分が思うようなパフォーマンスが試合で出せないまま怪我でシーズンを終えてしまうというただひたすらに悔しいシーズンでした。この悔しさを噛み締めて、来シーズンは結果で示せるよう、記録と勝負の両面で確実な成長を形にしてみせたい。
覚悟を持って取り組みます。
明日は短距離ブロック2年の権田さんにお願いしました。半ば強引な形でのプレゼントでしたが、受け取ってくださりありがとうございます!
権田さんとは冬季練習中、同じブロックでフィジカルメニューを行っており、毎日のようにお世話になっている先輩です。権田さんはトレーニングのフォームなどで間違いがあれば必ず指摘し、教えてくださります。そして、権田さんは自分に厳しく、練習では常に限界まで追い込んでいて、その練習姿勢は見習わなくてはならないし、本当に尊敬しています。また、権田さんは独特な考え方の軸を持っている人で、時々出てくる発言が大好きで日々刺激をもらっています。
そんな権田さんとは最近共通の話題でお互いをいじりあっています。その話は明日権田さんからあると思うので、楽しみにしていてください!
明日はよろしくお願いいたします。
拙い文章でしたが、最後までお読み頂きありがとうございました。
それでは失礼いたします。







