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佐々木哲:Lip Noise
君が歌う呼吸の隙間で
飼い慣らす秘密は ねじれそう
アイム ソー クレイゼ
こんばんは。
鈴木琉胤から引き継ぎました、長距離ブロック1年の佐々木哲です。
彼はもうすでにチームの代表格として、箱根駅伝に向けて、この秋を超えてまた一段と成長しているなと感じます。本当に頼もしい同期です。
ゲットバック
今見えない指で
この身勝手な熱を知って
思うに、陸上人生の転換点は高校2年生の頃の全国高校駅伝だったように思います。
陸上競技を通じて、ある信念を持ちながら突き進んでいく。そうすることで、普通では越えられない壁も絶対超えていけるんだと強く信じてきました。
あれからいくつ木立を抜けても
まださめない
どんなに簡単に見えることでも、この上なく強く願いながら成そうとしても、成せないことがこの世の中にはあって、それは自分が"定数"を動かそうとするような、愚かな行為で。
一方で、難しく見えることが、強く思わなくても叶ってしまうこともある。
遠回りで独りよがりだとしても、その壁すら超えていける可能性を信じて進んでいきたい思いがありました。
けれど時を重ねるにつれて、じわじわと現実が突きつけてくる不可能を、受け入れるしかないんだろうなと、気づきました。
追いかけたのはいつも
知りもしない 光の像
胸の内をひらけば
土塊が覗くだけ
すると過去の自分をどこか他人のように感じて、信念だと思っていたものをよく考えれば、自分が競技に向かうために都合よく考えた、自分勝手な世界の理想像でしかなかった。
僕はこの世の中のことをまだよく知りません。だから何が“定数”で、受け入れなくてはいけない現実なのか、それとも意志さえあれば如何様にも変えられるものなのか、考えてしまいます。
いつまでも子供のような「わがまま」でいてはいけないのかもしれません。
でも、それでも、その純粋さは失いたくない。いつまでも、どんなことにも、ワクワクすることに心を躍らせて、夢を見て、夢を追って生きて。
リップノイズを抱くよ
錆びない
その無防備な棘をずっと
シンプルに競技に向き合う。その中にある太く強い芯のようなものを一貫させる必要はないと思います。目標ではない、もっと大きな目的を、もっと広い世界を見ながらこれからまた探していきたいなと思います。
練習は順調です。本戦では同部屋のナヤブ先輩と一緒に、早稲田大学の名に恥じない走りをしたいと思います。ナヤブ先輩は夏から継続して練習を積めていて、調子はとても良さそうです!
明日の部員日記も楽しみです。
それでは、失礼します。
君が生きてることが ことが
誰も知らない跡で
消せない美しさで
それがききたいすべて







