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白石幸誠:217.1kmの、その先へ
あけましておめでとうございます。
選手は明日からのレースに集中するためという理由のようですが、エントリーメンバー16人の部員日記リレーの後に書かせていただけるなんて光栄に思います。
智規から引き継ぎました。
早稲田大学競走部 主務の白石幸誠です。
このチームは、言うまでもなく智規のチームです。智規に憧れ、追いかけ、そしてみんなが口を揃えて「智規さんを胴上げしたい」と言うチームになりました。この1年間は特に、駅伝主将という立場で、僕には分からない悩みもプレッシャーも、きっとたくさんあったと思います。昨日の部員日記を読んでいてもそう感じました。それでも智規は最後まで弱音を見せず、ずっとカッコいい背中でチームを引っ張り続けてくれました。あの輝かしい実績の裏には、どれほどの努力があったのか。4年間近くで見てきたから分かります。
たくさんの素敵な景色を見せてくれて、本当にありがとう。最後の2日間、よろしくね。
そして、もう一人。
絶対に胴上げをしないといけないのが、花田監督です。
2022年4月29日。
スポーツ紙で「早稲田大学競走部 駅伝監督に花田氏就任!」と発表されたあの日、僕は花田さんと2人で小手指のガストにいました。
「4年間で箱根駅伝優勝を狙えるチームをつくること」
「世界と戦える選手を輩出すること」
ガストの鉄板の上のハンバーグよりも熱を帯びた言葉で未来を語るその姿に、この人について行けば、きっと何か面白いことが始まる。そう直感的に感じ、胸が高鳴ったのを今でも覚えています。監督のために、チームのために、自分ができることは何でもやろう、と誓った日でした。
そして、
2026年1月1日。
あのときの直感は間違っていなかったと、今は胸を張って言えます。
監督と、休みの日にサウナの中で語り合ったことも、意見がぶつかって冷たい態度を取ったことも、すべてが大切な思い出です。僕にとっては関東のお父さんのような大きい存在でした。花田監督に出会えたことが、僕の4年間を、そしてこのチームを間違いなく豊かなものにしてくれました。
いよいよ明日、第102回東京箱根間往復大学駅伝競走を迎えます。
主務という立場で過ごしたこの1年は、正直に言って、本当に苦しい時間でした。何度も壁にぶつかり、早く辞めてしまいたいと思った日もありました。どれほど孤独を感じていたかは、言葉では言い表せません。
それでも、最後まで「このチームで勝ちたい」そう思い続けることができました。
それは、選手たちが、どんなときも諦めず、本気で走り続ける姿を、すぐそばで見てきたからです。そして何より、信頼できるマネージャーの仲間たちが、いつもそばにいてくれたからです。本当にありがとう。
このチームのマネージャーでいられたことを、心から誇りに思います。
今は、もう少しだけこの日々が続けばいいのに...と思ってしまいます。
明日からは全長217.1kmの長い戦い。
もちろん総合優勝がしたい。
だけど、確実に言えるのは、この217.1kmのスタートに辿り着くまでの道のりの方が圧倒的に長かった。
1月3日、みんなで駆け抜けた217.1kmの先にどんな景色が待っているのか。
どんな形であっても、みんなで笑っていたいです。
最後に、家族にも感謝を伝えさせてください。
両親と、祖父母へ
両親ともに陸上長距離選手。小さい頃から父母が出場する駅伝大会やマラソン大会を当たり前のように見に行き、気づけば自分も陸上を始めていました。中学を卒業してからは、祖父母の家に下宿して高校に通いました。祖父は箱根駅伝が大好きで、箱根駅伝にエントリーされながら走れなかった息子(僕の叔父)の思いを、きっと託してくれていたのだと思います。
高校3年の進路を決めるとき、「走るのをやめる。大学ではマネージャーをする。」と突然言い出した僕に、両親も祖父母も「やりたいことをやればいい」と言ってくれました。本当は、選手として箱根駅伝を目指してほしいと思っていたはずなのに。
それでも、誰よりも応援し続けてくれました。僕のことじゃないのに、チームの良い成績を一緒になって喜んでくれました。
見ていてください。
家族みんなの夢だった箱根路を、僕は運営管理車に乗って走ります。
最後になりますが、この部員日記は、明日明後日の2日間お休みをします。
走る選手。
走れなかったけれど必死にサポートをしてくれる選手。
補助員として大会運営を支える短距離部員。
マネージャー、トレーナー。
コーチングスタッフ。
それぞれに大切な役割があります。
111代目・早稲田大学競走部が、一つになって戦います。
2日間、早稲田大学への温かいご声援をよろしくお願いいたします。








