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山﨑一吹:生きているだけで丸儲け
桑原マテウス大地から受け取りました。長距離ブロック3年の山﨑一吹です。マテウスは『イブちゃん!』と笑顔で名前を呼んでくれます。チャウチャウ犬のような愛くるしさが長所です。私のくだらない話を聞いて、ガハハと大きな声でいつも笑ってくれます。そんな彼が大好きです。
一緒に参加した夏の合宿では、競技に対するお互いの葛藤をさらけ出しました。マテウスの思いを聞いて胸が熱くなったことを昨日のように思い出せます。箱根当日、応援のチームメイト分も頑張ろう、そう思った時にはじめに浮かんだのは彼の顔でした。
実は小学生時代の一人称は「イブちゃん。」でした。周りからもそう呼ばれていました。今になってそう呼ばれることは偶然とは思えません。マテウスは小学生時代からの付き合いだと勝手に認識しています。また遊びに行こうね。
今回は弟の病気について語りたいと思います。弟が小学生2年生、私が小学生5年生の時に悪性リンパ腫という病気にかかりました。
小学校から下校して父に呼び出され、検査結果を見せられました。
「この数値が異常に高かったんだ。がんなんだ。死ぬ可能性もある。できるだけ優しくしてやってくれよ」
私はナーフガンを撃つ立場から撃たれる立場に代わることにしました。治療が開始してからの彼の姿は壮絶でした。抗がん剤で衰弱しきった彼を思い出すだけで涙が出ます。2年近くの入院生活の中で、彼に1番したいことを尋ねたことがあります。「外を思いっきり走りたい」と彼は言いました。人にとって1番必要なものは普段の何気ない生活と健康な体だと思うようになりました。
病気が完治してからの彼は今までよりも、好きなことに全力で生きているように見えます。バレエに熱中し、海外の劇団で修行するほどに成長しました。言語も文化も異なる世界に挑戦する彼を心から尊敬しています。現地でプロになることが目標とのことですので、ぜひ応援してあげてください。
彼からはどことなくバイタリティを感じることが多いです。それは九死に一生を得た経験からきているのだと思います。せっかく生きることができているのだから、全力で生きる、という考えを無意識にしていると感じるのです。後ろを振り返らない独特の感性や、リスクを顧みずチャンスを掴みに行く挑戦心は、苦しい経験から溢れた大きな財産なのではないでしょうか。
「生きているだけで丸儲け」
こんな言葉がありますが、弟を見ているからこそ、それを深く理解することができたと思います。きっと、「生きている」その事実だけて頑張る理由になるよね。っていう意味かなって私は思います。
明日は長距離ブロック3年の宮本にお願いしました。箱根直前の部員日記でも彼に襷を渡しました。彼のいいところは優しさです。いつもは寡黙な彼ですが、相談事は必ず優しく真摯に聞いてくれる紳士です。彼のことも大好きです。
東京マラソンには女子の引っ張りとして出場するようです。ぜひテレビで応援しましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。それでは失礼いたします。








