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部員日記

小平敦之:陸上人生の意味を紡ぐ

こんばんは。吉田新より引き継ぎました、長距離ブロック4年の小平敦之です。五味から熊倉、吉田と早実リレーで回してくれてありがとう!新は2学年離れていながらも、最寄り駅も隣であることもあり、高校の頃から一緒に帰るなど距離感は近い後輩です。ちなみに中学の頃、たまに授業を受けに行っていた塾の教室に張り出されていた名前に見覚えがあり、高校の部活に入ってきた子が同一人物だと知りびっくりしたという小話付きです。僕が高3で彼が高1の時は怪我の影響で力を発揮できず、一緒に活動する僕ももどかしい気持ちでいたので、高校ラストイヤーで結果を残した姿には感動し、とても嬉しかったです。

先週ご飯に行って話をしたのですが、今シーズンは、怪我をせずに冬季練習を積むことができたことで自信をもってトラックシーズンに臨めているようです。昨日も自己ベストを更新しましたが、それに満足していない姿勢を見て、今シーズンの飛躍を確信しました。昨日の部員日記をお読みいただければわかるのですが、彼自身「陸上競技」に対してたくさん考え、向き合っているからこそあれだけ熱量のある言語化ができるのだと思います。必ず、早稲田中距離を代表する選手になってくれると期待しています。お互い頑張ろう!


さて、新年度が始まりいよいよ競技生活も学生生活も全て枕詞に「最後」が付きまとってくるようになりました。22年のうちの13年間。間違いなくこれまでの人生で1番時間を使ってきた陸上競技。

ラストイヤーのテーマは

「昇華」

「我慢」→「成長」→「覚醒」と1年ごとに設定してきてラストは「昇華」で締めます。

もちろん今までも意識はしてきましたが、自分自身にとって陸上競技を選んだ選択を正解にすると同時に、それらを通した出会い・学びを結集し、「自分の」陸上人生の意味を結果という形で紡ぐことができるように残り1年もない中で人生第1章を生き抜きたいと思います。

そこで今回は陸上人生での僕のライバルについて語りたいと思います。ご存知の方もいらっしゃるかと思いますがお付き合いください。(※本人掲載許可済み)


「池澤悠冬」


チームメイトとして全国優勝を目指した仲間であり、しのぎを削ったライバルであり、箱根駅伝を志した同志であり、競技を離れれば家でゲームをする友達であり、そして今僕たちの「箱根駅伝総合優勝」という目標に立ちはだかる最強のラスボスです。


小学5年生の時、以前の部員日記に書いたように嫌々地域のクラブチームの体験に参加した僕はそこで悠冬と出会いました。当時は仲が良い先輩たちがいたために、クラブチームで走ることを決断しましたが同期が最初の頃は悠冬だけだったこともあり、一気に仲良くなりました。力が近かったこともあり、レースでも練習でも勝ったり負けたりで日々刺激的で楽しかったことを覚えています。小学6年生時には駅伝にて千葉県代表として一緒に全国大会に他のチームメイトと一緒に出場しました。本気で全国優勝を目指して朝午後と部活動をこなしてから行った夜練習、全国大会本番7秒差で準優勝となり一緒に涙を流したあの日は今でも青春の1ページとして刻まれています。


中学ではもともと強豪校であった、僕の通学する学校に越境して一緒に駅伝をやるかもしれないという話もありましたが、彼は自分の学区の学校を強くして勝ちに行くことを選択しました。その意志・精神力の強さに驚かされた記憶があります。それぞれの学校で頑張りながらも、僕自身は彼のことを意識していたことは間違いありません。中学生の場合は記録会・大会の頻度が多いために対戦することも多く、幼かった我々はレース後にどちらの学校が先にバスに乗れるかなんていう競争もしていたりした記憶があります。そして、彼はチームメイトとともに強くなり、県の駅伝に出場できるかどうかであった彼の学校は千葉県中学駅伝で2位、関東中学駅伝で5位というところまでいきました。(彼が関東駅伝で区間2位だった時の区間賞が今のチームメイトの増子陽季です(笑))当時、悔しかったと同時に尊敬の念を抱いたのを覚えています。


(中学3年の東葛駅伝にて、紫のユニホーム:悠冬 黒のユニホーム:自分)

高校では悠冬は八千代松陰に進み、僕は早実に進みましたが、最初のコロナ期間は3ヶ月程度一緒に練習していました。都道府県は違えど結果を見ては刺激をもらい、見えない苦労もあったと思いますが、彼がキャプテンとして都大路3位というチームを率いていたことは高3年時にどん底にいた僕にとって希望でした。


 (高校3年冬地元の大会にて、左からたけさん、悠冬、小松、小平、たむじょーさん)


そんな悠冬は青山学院大学に進学し、僕は早稲田へ。中学の時とは逆の立場でチャレンジャーとして過ごすこととなりました。もちろん僕自身も彼自身も下級生の時は自分の実力を上げることで精一杯であったのですが、大きな夢というかビジョンとして互いに箱根駅伝を走った状態で青山学院に勝ちたいという思いはありました。そんな中、彼は大学3年時にマネージャーに転向しました。僕よりも本当に走ることが大好きで本気で箱根駅伝を目指してきたからこそ、転向にあたっていろいろ悩んだこともあったと思います。そんな中でも彼の口から

「自分がマネージャーになることがチームの箱根駅伝優勝に一番貢献できる方法だと思って自分で決断した。」

というのを聞いたときには彼自身の考えもすごいなと思いましたし、一部員にそう思わしめる青山学院のチームとしての意思統一、チーム力の強さというものを感じさせられました。すなわちこのチームに勝つという事は最低限この領域に達していないといけないんだなと思い、またこの素晴らしいチームに勝ちたいと改めて思う瞬間でもありました。

そして、僕自身は今年初めて箱根駅伝を走り、レース後の読売新聞本社で悠冬に会い、話すことができました。すると驚くことに彼は僕が走った9区の権太坂で地点応援をしていたというのです。全く気付かなかったのですが、、。

「めちゃくちゃ大きな声で敦之ー!!って応援したのになんで聞こえないんだよー!!」

と言われたとき僕自身2つの感情が心の中に渦巻きました。

1つは10年以上前に同じ目標を追いかけていた同志の声援を受けて走ることができていたという単純な嬉しさ。もう1つは彼にとって全力で僕のことを応援することができる余裕があるほど、青山学院と早稲田の間に差がある悔しさ。


そしてお互い突入したラストイヤー。僕は早稲田の駅伝主将、悠冬は青山学院の主務。最近は遠征をするたびに必ず会います。彼の顔を見るととても安心してスタートできるのは気のせいでしょうか。(笑)きっと箱根駅伝当日も運営管理者に乗ることでしょう。今度は応援する余裕がないくらいに僕の背中を、いや、背中すら見えないくらいに圧倒して、僕たち早稲田が箱根を制したいと思います。それが今僕の陸上人生に課された最大の難問であり、これを解き明かすことが悠冬との出会いを含め、僕自身が陸上をやってきた人生の意味を紡ぐことであると勝手ながら思っています。こんな個人的な思いも抱えながら走っているんだなと頭の片隅に置きながら、もちろん素晴らしい他大さんもたくさんありますが、我々早稲田と青山学院さんを応援してくださると嬉しいです。(もう1人のライバル・割かし悠冬と僕と3人セットになることが多かった順天堂大の小松と同じ組で走った翌日にこのような部員日記を書けたこと、それも何かの縁なのかなあ、、とも思っています。)


新チームも始まって4カ月が経とうとしています。本当にたくさんの方々に「忙しくない?抱え込んでいない?大丈夫?」と心配していただくことが多いです。正直忙しいか忙しくないかで言われると、忙しいとは思います。もちろんチームのこともそうですが、昨日の日体大前日にも就活で最終面接があったり、自分的にはかなり卒業研究にリソースを割いていたりはします。それでもそれは全く苦ではないのは、ある企業の面接で言われたように自分は「他人が苦しいと思うこともその中に楽しさやモチベーションを見出して遂行できる」人間だからなのかもしれないと手前味噌ながら思い始めています。

とは言え、リフレッシュもさせてもらっています。チームマネジメントの本を読み漁ったり、もともと野球が好きなので、DAZNで巨人戦をやっている日はほぼ見ていたり、誕生日にピアノを買ってもらったので、ブランクは6年くらい?ありますが1日1時間くらいは楽しく弾いています。(周りに聴かせるようなものでもないのですが、、。)

そのため、本当に充実して、濃い、幸せな日々を送っているのでご安心ください。

チームの目標「箱根駅伝総合優勝」のためにこの1年自分の全てを費やす覚悟も変わりありませんが、本当に困ったときは駅伝主務の高尾をはじめ、相談できる同期もいますし、後輩も竣平など頼もしい選手がたくさんいるので、チームメイト全員に名探偵になってもらって難問解決としたいと思います。


最後に昨日レースがあったのでその話も少し。箱根駅伝以降のレースでは爆発力のある結果を残すことができず、どれも安定しながらも最低限というレースが続いています。11カ月ぶりのトラックということで難しさは感じていますが、スパイクでの地面への力の加え方、出力の仕方、レースマネジメントなど試行錯誤して改善していきながら実力を上げていければと思います。あくまで自分自身としては秋以降の駅伝に向けてのスピードの強化とスパイク対応による筋力強化をテーマとして過ごしながらも、引退後に誇れるPBを残すことができるように頑張ります。


明日は長距離ブロックの堀野に引き継ぎます。堀野とは箱根で襷を繋いだ仲です。彼自身思うような走りができない日々が続いていましたが、直近調子も上がってきており、昨日の日体大で1つタイムという数字になったことで、上昇のきっかけをつかんだのではないかと思います。箱根駅伝直後の報告会で隣で悔しい顔をしている堀野を覚えていますし、あの日から確実に堀野自身の意志や行動がより強いものになったとひしひしと感じています。壁にぶつかったからこそ、それを乗り越えられたら強くなっていると思いますし、「絶対に箱根駅伝でやり返して活躍したい」と言葉にしているので、とても頼もしいです。同じチームで練習することも多いので、一緒に切磋琢磨していきたいと思います。ムードメーカーでありながら、チームの中でも随一の意志の強さで牽引していく彼の今シーズンに注目し、温かく見守っていただければと思います。明日はよろしく!


5月に入ると暑さも本格化してきます。気温の変化で体調など崩されないよう、お気を付けください。最後までお読みいただきありがとうございました。