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池淵秀:口いっぱいの…
こんばんは。
新井からバトンを引き継ぎました。短距離ブロック4年の池淵秀です。
新井は一年時から、部を盛り上げることに関してはピカイチの才能を発揮していました。どんな時でも、周囲を笑わせることを忘れない。そんな彼のスタイルは多くの人に笑顔を与え、また競走部にとって唯一無二の存在でした。一つ心配していたのは、就職活動で面接官に新井の良さが伝わるのか。彼の真骨頂が面接という場面で発揮され、伝わり切るのか。もちろん、そんな心配は杞憂に終わりましたが。笑 これから新井と社会人生活を共にできる新しい同期達が羨ましいです。
そんな彼ですが、陸上に関しては4年間、おふざけなしの真面目な取り組みを見せていました。どんな練習でも先頭を引っ張っている姿が印象的です。多くの後輩達が新井の背中を見ながら走り、憧れた経験があるのではないのでしょうか。最後の全カレ、スタンドから見る新井は光り輝くと書いて「新井光輝」という通り名に恥じない素晴らしい走りでした。もう走ることはないかもしれないけど、また新井の活躍が耳に入ることを楽しみにしています!4年間ありがとう!
さて、先日の部員日記が最後かなとも思っていたのですが、もう一度新井が回してくれたので、サクッと手短に最後の部員日記を綴ろうかなと思います。
10月15日の試合をもってWのユニホームを着て出るすべての試合を終えたわけですが、それから1ヶ月弱経ちまして、現在私は一切練習というものには手をつけず、13年ぶりの一般人生活を楽しんでいるところです。とは言いましても、競技生活の癖は簡単に抜けることはなく、食生活に気を遣ってみたり、気づいたら練習動画を眺めていたり、そんな生活を送っています。
はじめて陸上競技から長期間離れ、現役時代よりも「陸上競技とは何だったのか、何を得たのか」ということを振り返る機会が増えたかもしれません。私はいつしかの部員日記で「陸上競技とは何かを知るために最後まで走り抜く」と書いたことをうっすら記憶しています。その問いの答えが出たのかと聞かれると、「正直分からない」が答えです。笑
それでも僕にとっての「陸上競技」をなんとか無理矢理表現するならば「味の無くならないガム」と例えられるのかなと考えています。なんてことない理由でガムを口に放り込んでから13年、毎日必死に噛み続けたガムは7色なんかじゃ全く足りない種類の味を見せてくれました。嬉しい味、悔しい味、自己ベストだけど負けてるから複雑味、練習きつすぎ口の中リアルに血の味など…笑
時には涙が出るほど、とびっきり濃い目の味を13年間出し続けてくれました。最近のトレンドは、「小学生の陸上コーチ面白い味」です。笑
※変な表現ばかりで申し訳ないですが、もう少々お付き合いください。
もちろん全てが噛み合うわけもなく、顎関節症の様にガタガタの競技人生でした。もうガムは噛みたくないと、ペッと全部吐き捨てて壁にくっつけてやろうかと、そんな風に思ったこともありました。
私はその度にたくさんの人に顎を支えてもらい、噛む力をもらっていた日々だったと、一人一人の顔を思い出しながら考えます。
だから私の口の中は今「感謝味」でいっぱい、特大のガム風船が割れてしまいそうなくらい、いっぱいに満たされています。
ただ学校で一番速かった。なんてことない味から始まった私のガムは、きっと永遠に真っ白味になることはなくて、吐き出されることもない、私の中にずっといてくれる、大切な大切な宝物です。
80年後くらいに私の寿命が来た時、この味わい尽くした宝物をしっかりと飲み込んで逝きたいと思います。、、ガムなんだけどね!!!!
以上、現時点での僕にとっての陸上競技とは、でした笑笑
明日はスーパーラッキーブロックの坂本達哉にバトンを託しました。
陸上競技を長くやっていると、実力とは関係のないところで得をしたり損をしたり、そんな場面を経験したことがあるのではないでしょうか。彼はおそらく、今年、陸上競技場に落ちているラッキーを全て拾った男です。笑
当然ながら、チャンスの最前線に立って、勝負できる実力もあります。しかし、神に愛されていると表現せざるを得ない出来事が多々起こっていたように感じます。笑
しかし、彼がそんなラッキーを拾う度に、私はいつも納得してしまいます。
彼は人が困っていれば時間をかけてでも助けてくれますし、優しくなんでも受け入れてしまう性格です。たまたまラッキーな男に思えていても、実は普段からラッキーのカケラを集めていて、それが大一番で発揮されているのではないかと思います。
僕も最近は彼を見習い、カケラをせかせか集めています。(下心あるからラッキーこない)
そんな彼は来年も陸上を続けますが、きっとラッキー無しでも大きな大会で活躍できるような選手になれると思っています。友達としてめちゃくちゃ応援しています。頑張れ!
追伸:俺が先に陸上やめても絶対100では負けません。
最後の部員日記、とても分かりにくい表現が多発してしまったのかもしれませんが、ご容赦ください。
そして、これまで本当に様々な人にお世話になりました。今一度感謝申し上げます。ありがとうございました。
それでは!