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部員日記

田中天智龍:お世話になりました。


こんばんは。

 盛岡から引き継ぎました4年の田中天智龍です。盛岡は前半シーズン、良くなってきたと思ったら怪我を繰り返すそんな印象でした。常に彼の焦る気持ちは伝わってきていて、何度も焦るなと言っていたと思います。焦る気持ちは悪いことではありません。しかし、もっと冷静になって今目の前の自分にできることをクリアしていかなければ、今シーズン棒に振ってしまうとさえ思っていました。私から厳しい言葉を言われ、落ち込んだ時期もあったかもしれません。それでも思考し、喰らい付こうとする姿は頼もしくもありました。盛岡なりの正解を探し続け、シーズン終盤に110mH400mHの大幅自己新に繋げられたことは誰よりも本当に嬉しかったです。来シーズン負けないように頑張らねばなりません。

冬の練習からバチバチやっていきましょう。よろしく!



 昨日、幹部交代式を終え、109代目から110代目に引き継がれました。昨年、三浦さんから引き継ぎ、手プルプル足ガタガタで頭が真っ白になり、新主将挨拶をしたことを鮮明に覚えています。昨日の現主将挨拶では震えることなく、話すことができ勝手に成長を感じておりました。笑

 現主将挨拶の中で「我逢人(がほうじん)」という禅語を紹介させていただきました。人と人との出逢い、人と物の出逢い、心と心の出逢いの尊さを3文字で表した言葉です。礒先生、大前監督、花田駅伝監督、金井コーチをはじめとしたコーチングスタッフの皆さん、108年の歴史を築きあげてきてくださった先輩方、後輩、そして4年間苦楽を共にしてくれた同期、どんな時も応援してくれる皆様、たくさんの人との出逢いが私を大きく成長させてくれました。高校3年生の私では出逢いの尊さに出逢いの素晴らしさに気づけていなかったと思います。早稲田で競走部で過ごした3年半だったからこそ出逢いの尊さに気づくことができました。出逢いに感謝とはまさにこのことです。



 思い返すと入学してからの3年半は試練の連続でした。1年目は練習に参加するために必死でした。何も考えていない私を支えようと必死になってくれた先輩方も多くいました。本当に感謝しています。そして陸上の「り」の字もわからない私に厳しく、そして鼓舞してくださった礒先生には本当に感謝しています。礒先生に教えていただいた2年間で競技面はもちろんまだまだ未熟ではありますが、人間性を1から鍛えていただきました。あの2年間がなければ今の私はありません。


 そして、2年生の冬に礒先生がご勇退され、大前監督の新体制となりました。身体作りを1から見直していただき、緻密なトレーニングと練習計画で多くの選手が自己新記録を更新しているのは見てわかると思います。私自身としては、大前監督、金井コーチと良い時も悪い時も何が良いのか何が悪いのかのコミュニケーションを常にはかり、どのような練習が正しいかアドバイスをくださったことは本当に勉強になりました。4年時は本当に心配をかけてしまったと思います。申し訳ございませんでした。大前監督、金井コーチと世界の景色を見たいという気持ちは今も変わらず、前より強くなっています。チャンスは少ないです。限られたチャンスをものにできるように這い上がれるようにまた1からやっていこうと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。



 話は変わりますが、入学してすぐに礒先生に「早稲田人になれ」と言葉をかけていただきました。早稲田人とはどんな人を指しているのか、果たして私は早稲田人になれるのだろうかと考えたことを覚えています。今でも答えはわかりません。ただ、自分なりの答えにこの4年間で辿り着くことができました。私が思う早稲田人は「目に見える支え目に見えない支えに気づき、感謝しその支えに対して自分自身にに何ができるか考え、行動する人」です。果たしてこれが礒先生の仰っていた早稲田人かはわかりません。ただ4年間早稲田で競走部で過ごしてきて辿り着いた答えです。

 そして、110代目の目標は「早稲田人たる覚悟」だと昨日発表されました。110代目の皆んなはまず早稲田人とは何か考えるところからスタートするのでないかと思います。競走部で日々を過ごす中でその答えが何なのか、その答えが1つになるのか、それぞれ違うのかそれはわかりません。110代目の皆んなで何なのか、どのような形になるのかきっと答えを探していくのだろうと思います。早稲田らしく競走部らしく110代目らしく、悔いのないように1年間を駆け抜けて欲しいです。110代目の皆んなを応援しています。


※写真は早稲田スポーツ新聞会の方が撮ってくださった井上くんとの写真です。お気に入りですので、投稿させていただきます!



明日は、110代目主将池田海にお願いしました。海くんとの出会いは高校2年生の時です。合宿の移動のバスで隣の隣の席に座っており、話しかけました。海くんが早稲田に決まったという話を聞いた時は本当に嬉しかったです。関東インカレ優勝から、なかなか練習を積めない中でも自分にできることを精一杯やり続けられる海くんは応援したいと心から思える選手です。日本インカレの1ヶ月前からは2人で2部練習に取り組み、午前午後と一緒に汗を流しました。日本インカレ欠場は苦渋の決断だったと思います。でもその決断を正解にできるのは海くんだけです。来シーズン、海くんが大暴れすることを楽しみにしています。そしていいチームを皆んなでつくりあげてください。109代目が達成できなかった目標を1つでも多くクリアしていってほしいです。楽しみにしています!がんばれ!



※写真は大学2年時の私と大学1年時の池田です。

 最後の部員日記になりました。まとまりのない文章ではありますが、長々とお付き合いいただきありがとうございました。書きながら3年半を振り返り、辛い苦しいことの方が多かったかもしれませんが、皆んなと速さ、強さを追い求めたあの期間は一生忘れられない私の宝物だと感じています。


そして1年間109代目を応援してくれた皆様、本当にありがとうございました。皆様のご声援がいつも私たちの背中を押してくださっていました。引き続き、110代目の応援よろしくお願いいたします。

3年半ありがとうございました。

それでは失礼いたします。