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部員日記

堀池靖幸:最後の瞬間まで、最大のサポートを

こんばんは。片山から引き継ぎました、跳躍コーチの堀池です。 

まさかそんな計画を企てていたとは思いもしませんでした。。 

ただ、折角の機会ですので書かせてもらいます。 


昨日日記を書いた片山は、本当に苦労人です。 大きな期待を背負って入学したものの、怪我続きで思うような結果が出ず、悔しい時期を長く過ごしてきました。 それでもひたむきに泥臭く練習を重ね、先日ようやく自分自身の壁を越えてくれました。指導者として、胸が熱くなった瞬間でした。 

けど片山、まだまだここで終われないよね。最後の全日本インカレ出場を信じて、最後までやり抜こう!


大学卒業以来となる部員日記で何を書こうか悩みましたが、まずは簡単に自己紹介をさせてください。 私は2010年に早稲田を卒業し、実業団で数年競技を続けた後、引退して普通の社会人生活を送っていました。そんな中、約5年前に大前監督からコーチのお話を頂きました。10年以上現場から離れていたため不安もありましたが、覚悟を決めてチャレンジすることにしました。 


当時の跳躍ブロックは1年生4人のみ。しかも私の専門外である三段跳や棒高跳の選手で、まさに手探り状態からのスタートでした。 それが今や、メンバーは16名の大所帯となり、今年度は「跳躍単独の夏合宿」も実施しました。 選手たちも着実に覚醒のきっかけを掴み始めており、ここからさらに飛躍できるよう、私自身も責任と覚悟を持って日々邁進しているところです。 


こうして振り返るとあっという間の5年間ですが、大学スポーツにおける「コーチの役割」について、最近改めて考えることがあります。 プロの世界とは異なり、大学陸上において求められるものに正解はありません。私自身も日々自問自答の連続ですが、意識しているこだわりは大きく2つあります。 


1. 選手がどうすれば「自分の殻」を破れるか 

大学スポーツは少し特殊で、「始まり」よりも「競技人生の終わり」の意味合いが強い場所です。卒業後もトップで続けられる者はほんの一握りで、大半の選手にとっては幼少期から続けてきた陸上競技の集大成となります。だからこそ、「どうすれば一人ひとりが悔いなく陸上人生を全うできるか」を支えることこそが、大学コーチの存在意義の一つだと考えています。 とはいえ、競技の主役はどこまでいっても選手自身です。コーチにできることは決して多くありません。だからこそ私は「コミュニケーション」を大切にしています。行ける日はなるべくグラウンドに顔を出す、練習動画を見て気になる点があればLINEを入れる、そして、選手の声に耳を傾け、自発的な気づきを引き出す「小さなヒント」を投げかけること。それを受け止め、自ら考え、行動を起こすのは選手たちです。その試行錯誤の末に、選手が自力で自身の限界(殻)を突き破り、自己ベストを更新して勝利を掴んでくれたとき、コーチとしてこれ以上の喜びはありません。

 

今年の関東インカレでは多くのメンバーを本番の舞台に輩出できず、選手たちに悔しい思いをさせてしまいました。私自身、「自分のやり方は本当に正しいのだろうか」と大きな不安や葛藤を抱えながら進んできたのも事実です。 

しかし今回、まさに片山が自身の壁を突き破り、それを体現してくれました。この結果は、確かな自信となりました。さらに、もう一人中尾も同様です。高校時代、膝の大きな怪我をし、大学ではボルトを抜く手術によりリハビリ中心の日々を過ごしました。それでもリハビリを怠らず、基本練習をひたすら丁寧に続け頑張ってきました。その努力が実り、直近では大学ベストを連発し先日行われた早慶戦でさらに大学ベストを更新し、優勝を手にしました。

そして、その他の選手も少しずつきっかけを掴み、軌道に乗り始めている気がします。これからも選手たちを最大限サポートしていけるよう、私自身も日々勉強を重ねていきたいと思います。 


2. 人としての成長 

早稲田大学競走部は世間からの注目度が高く、伝統と歴史がある部です。だからこそ、ただ記録を出して勝つことだけがゴールではないと思っています。 陸上において、輝けるのはほんの一瞬で、辛い時間の方が遥かに長いかもしれません。そうした苦しい時間の中でも、自身の目標に向かってひたむきに努力し、共に戦う仲間を大切にすることは、今後の人生・社会に出てからも必ず生きる財産になると信じています。

 「人としての成長」という意味では、むしろ私の方が選手たちから学ぶことが多く、日々感心させられてばかりです。そんな選手たちの努力や泥臭く挑戦する行動を見て、「自分自身ももっと成長しなければ」と感化され、今年思い切って転職という新しいチャレンジを決断したほどです(笑)。 まだまだ彼らの熱量や気持ちに負けないよう、私自身も密かに闘争心を燃やしています。 ただ、250はもう走れません・・・笑 


少し真面目な話をしてしまいましたが、選手たちが自分の可能性を信じ、競技者としても人としても大きく化けていく姿を一番近くで見られること。それこそが私の最大の原動力であり、心から望んでいることです。 


明日は、来年最高学年となる佐々木秀晟にバトンを渡したいと思います。 

秀晟もあと少しのところで結果に繋がらず、苦しみ、悩んでいる一人です。でも、やるべきことは間違いなくしっかりやれています。あとは焦らず我慢して、その時を待つだけです。必ず大きく飛躍できる瞬間が来るから、自分を信じて突き進んでいこう! 


拙い文章となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

来月には全日本インカレ、そしてそこから駅伝シーズンへと続いていきます。 

引き続き、早稲田大学競走部への温かいご声援をよろしくお願いいたします。