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青山侑樹 : 満ち足りれば負け
こんばんは安心院さんから引き継ぎました。短距離ブロック二年の青山侑樹です。
安心院さんは寮で話さない日はないと言うほど毎日お世話になっている先輩です。また、ご飯を食べている時、お風呂に入っている時、洗面所にいる時いつでも僕をいじってくる先輩の1人でもあります。
突然ですが「人の不幸は蜜の味」という言葉があります。しかし安心院さんの辞書にその言葉は存在しません。よく「青山の幸せが俺の幸せ♡」と言いながら、すごく嬉しそうに僕の話を聞いてくれます。なんていい人なのでしょうか。安心院さんは人の話を聞くのが好きらしく、競走部の色々な人の噂話なども知っているそうです。ですので、安心院さんと話せば早稲田大学競走部の歩き方を知ることができるというわけです。
そんな安心院さんですがトラックに立つと、彼のストイックさが垣間見えます。練習が終わった後、何本も個人で走る姿をよく見かけます。
まだまだ未熟な僕ですが、400mが専門のストイックな安心院さんを唸らせるほどの大きな記録を出せるよう、残りのシーズンも頑張っていきます!
さて前回、私に部員日記が回ってきたのはシーズンイン前でした。あれから約半年が経ち、今シーズンも多くの経験をしました。今回は、今シーズンを通して自分が感じ続けてきたことについて書かせていただきます。
「満ち足りれば負け」。
今の自分は、この言葉を競技に取り組む上で大切にしています。
今シーズン、日本選手権や対校戦などで同期や先輩方の活躍を見て、真っ先に感じたのは憧れよりも悔しさでした。自分もあの舞台に立ちたい。自分も臙脂を背負って戦いたい。その気持ちが強く湧いてきました。
思い返せば、1年前の自分は今とは少し違っていました。思い通りに競技が進まない中でも、早稲田という恵まれた環境に身を置けていること自体に満足し、先輩方への憧れを抱いている時間が長かったように思います。しかし、そこにいることに満足していては、その先の景色を見ることはできません。置かれた環境や現在の立場に満足せず、次を求め続けるようになったからこそ、今は以前よりも貪欲に競技へ向き合えているのだと思います。
普段の自分は比較的楽観的で、あまり悩みがなさそうだと言われることもあります。確かに、必要以上に過去を引きずるタイプではありません。しかし、それは悔しさを感じることがないからではありません。むしろ、自分の中には常に悔しさがあります。ただ、その感情をいつまでも引きずるのではなく、次にどうするかを考える方向へ変えるようにしています。
今シーズンの序盤は、怪我によって出鼻を挫かれました。関東インカレのメンバー争いにも、十分な状態で参加することができませんでした。同期が臙脂を授与され、早稲田を背負って戦う姿を見続けた4日間は、非常に悔しく、苦しい時間でした。
一方で、同じ競走部の仲間があの舞台で戦う姿は純粋にかっこよく、自分にとって大きな刺激にもなりました。だからこそ余計に、自分もあの舞台に立ちたいという思いが、さらに強くなりました。
しかし、悔しいからといって焦って行動すれば良いわけではありません。悔しさは時に、自分を前へ進める原動力になる一方で、焦燥感や不安となって自分を見失わせることもあります。
自分は「目的」と、そこに至るための「手段や行動」を明確にすることを徹底しています。
何のために競技をしているのか。そのために今の自分には何が必要なのか。そして、そのために今日何をするべきなのか。目的を明確にし、自分自身が納得できる方針を固めることで、自分で定めた方針に全力を尽くすことができます。
ただ淡々と練習をこなすだけではなく、そこに熱を持って取り組めているのは、自分の中にある悔しさのおかげでもあります。自分にとって理想なのは、冷静に自分の進む方向を考えることと、悔しさによる現状を変えようとする反骨心を両立させることです。この二つを上手く両立させることができれば、より高いレベルで競技に向き合えるのではないかと考えています。
もちろん、実際には焦ることもありますし、思いっきり落ち込むこともたくさんあります笑。
それでも、シーズンインから約3か月、多くの方々に支えていただきながら競技を続ける中で、少しずつ走りに手応えを感じられるようになりました。まだ荒削りではありますが、前シーズンのような不調からは抜け出すことができたと感じています。
その結果、日本インカレでは4×100mリレーのサブメンバーとして、貴重な3日間を過ごすことができました。
結果としてレースに起用されることはありませんでした。当然、自分の実力が足りなかったことへの悔しさはあります。しかし、そこで得られたものは非常に大きかったです。
レース前のチームのムード、流れを作る力、最後まで諦めずにサポートに徹する姿勢。実際にその場に身を置いたからこそ感じられたものが多くありました。そして何より、日本のトップレベルの舞台を経験したことで、「いつかあそこに立ちたい」という思いが、以前よりも明確なものになりました。
経験したことに満足するのではなく、経験したからこそ次を求める。
今の自分にとって、これが「満ち足りれば負け」という言葉の意味なのだと思います。
日本インカレを終え、これからは来年の新体制に向けた準備期間に入ります。関東新人、新体制での4×100mリレーなど、自分をアピールできる機会も多くあります。
今シーズン味わってきた悔しさを原動力にしながら、しかしその感情に飲み込まれることもなく、自分の目的と向き合いながら一つ一つ積み重ねていきます。
今の自分に満足した瞬間、成長は止まると思っています。だからこれからも、次を求め続けます。
明日は、ハードルブロック1年の濱崎にお願いします。
濱崎は1年生の中でも入寮が比較的早い方で、入寮して間もない頃、よく話していた記憶があります。当時は初々しい彼も今ではすっかり寮に溶け込み、1年の同期とゲームをしている姿をよく見かけます。そして最近僕をいじろうとする瞬間もちらほら出てきました。まだ早ぇよ笑。
濱崎は最近、脚を痛めていて一緒に練習できていませんが、治りさえすれば、早稲田でさらなる飛躍を見せてくれることは間違いないと思います。 1年目は新しい環境に戸惑うこともあるかもしれないけど、残りのシーズンも一緒に頑張っていこう。明日はよろしくね!
最後までお読みいただきありがとうございました。それでは失礼いたします。









