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部員日記

中島橙子:夏の輪郭

こんばんは。

広瀬さんより引き継ぎました。長距離ブロック3年の中島橙子と申します。



夏希さんの部員日記にもありましたが、私たちの出会いはかなり早く、なぜ写真を撮ることになったのかは覚えていない、となりそうなのですが私ははっきりと覚えています。

スタイルが良くて美人で高校時代の私は半分惚れました、、言ったことはなかったのですがガチです笑


当時の私から見た夏希さんは、真面目で冷静で、さらに美人でスタイルがよくて、優しそう。なんだか完璧な先輩だな、という印象でした。


今でも美人でスタイルがよくて優しいところは健在ですが、真面目で冷静、、かどうかは大学に入ってから少しずつ分からなくなってきました。笑


すれ違うときに私がニヤニヤすると、その何倍ものニヤニヤで返してくれる夏希さん。笑

何を話しているわけでもないのに、あれだけでなぜか面白いし、嬉しくなります。



そして、競技では本当に尊敬するところ助けてもらってることばかりです。


練習メニューが被ることも多く、「今日きついなぁ」と思ってメニューを聞いたときに「一緒!」と言われると、それだけでポイント練習の重さが半分になります。笑


きついメニューでも、軽やかなピッチで楽しそうに歩いて、最後までさらっとやり切っている。そんな姿を見ると、私まで自然と頑張ろうと思えます。競技を楽しみながら、しっかり強さを追求しているところは、これからも見習いたいです。



そして何より、夏希さんの優しさには何度も助けてもらいました。


体調や怪我のことを気にかけてくれたり、今回競技から離れていたときも声をかけてくれたり。直近の日本インカレでは、夏希さん自身もゴールしたばかりだったのに、2位で悔しくて泣いていた私にすぐ「頑張ったじゃん」と声をかけてくれました。


ゴールした直後は自分の感情にいっぱいいっぱいでしたが、その夜部屋で思い返して、本当に優しい先輩だなと改めて感じました。


競技では尊敬するところがたくさんあって、普段は面白くて、何より特別なことがなくても一緒にいると楽しい。

そんな夏希さんがあと半年で卒業してしまうと思うと、本当に寂しいです。。


残り半年、競技面はもちろん、人としての優しさも、面白さも、夏希さんをもっともっと吸収させてもらいたいと思います。笑


最後までたくさん一緒に練習して、たくさん笑って過ごせたら嬉しいです!!






さて、前回の部員日記を書いてから、3年目の関東インカレと日本インカレが終わりました。


この夏は、関東インカレと日本インカレを通して、「自分らしく戦う」ということについて、改めて考える時間になりました。振り返ると、今までで一番印象に残る夏でした。




前回の日記で、私は次の目標を掲げました。


「自分の状態に入り込み、自分らしさ全開で戦い抜くこと」

「結果として形にすること」


関東インカレでは自己ベストを更新したものの、先頭との差を最後まで縮められず、10秒差の2位でした。

日本インカレでは優勝を目指していましたが、結果は再び2位。自己ベストを46秒更新し、優勝との差は0.47秒でした。

どちらも2位という結果に、悔しさは残りました。特に関東インカレでは力の差をはっきりと感じ、


「もう2位や3位から抜け出して、一番上からの景色を見たい」


と強く思いました。




日本インカレこそは優勝したい。

そう思っていた矢先、左脚に少しずつ違和感が出てきました。

走ることはできるのに、競歩になると左脚に力が入らない。普段なら余裕を持ってこなせる練習でも、ゴール後に倒れ込むほど苦しくなりました。

整骨院や整形外科に通い、トレーナーさんにリハビリをしてもらっても、なかなか原因は分かりません。合宿にも参加できず、日本インカレの日だけが近づいていきました。


「今日も治らなかった」


そう思いながら、泣いて練習する日もありました。


「競歩やってて何が楽しいんだろう」

「辞めて違う楽しいこと見つけようかな」


そんなことを考えたのは、初めてでした。


親に泣きながら電話をし、実家に帰って少し休むことにしました。一時期は、日本インカレのことも競歩のことも考えられず、


「太らないようにとりあえず走ってはおこう」


としか思わない状態でした。

そんなとき、周りの人たちは私を急かしませんでした。


「焦る気持ちもあるだろうけど、良い機会だし帰省を楽しんで」


そう言ってくれる先輩や


頑張ろうと思ったときには、その気持ちを肯定してくれる。少しできるようになったことがあれば、一緒に喜んでくれる。

反対に、「辞めようかな」と泣いているときには、無理に頑張らせようとせず、


「橙子らしく生きるのが一番」


と言ってくれる同期もいました。


その言葉を聞いて、競歩を続けることだけが正解ではないのだと思い、気がすごく楽になりました。


両親は、相談しなかったことを責めるのではなく、原因を一緒に調べ、治療院を探してくれました。


「気楽にね」

「全然先はあるから大丈夫」


そう言って、何度も私を安心させてくれました。


トレーナーさんも、リハビリをするだけでなく、改善策を一緒に考え、「調子どう?」と気にかけ続けてくれました。


競技を続けるかどうかも迷った時期でしたが、周りの人たちは結果を急ぐのではなく、まず私自身のことを気にかけてくれました。

そのおかげで、少しずつ状態を戻すことができました。




日本インカレの約2週間前、出場しよう、と決心しました。


最初は「出られるだけで満足」が

「出るからには点数を取りたい」に変わり、

「3位以内に入りたい」に変わり、前日には、


「優勝する」と決めていました。


一度は「もう日本インカレはいい」と思った自分が、もう一度、一番上を目指してスタートラインに立っていました。

その時は、人間って面白いな、どこまでも欲しくなる。笑

くらいに思っていました。




結果は2位。自己ベストを46秒更新し、優勝との差は0.47秒。想像以上の結果でした。


私は、本番で練習や事前の予想を上回るタイムが出ることが多いタイプです。試合に向けて調子を合わせる力やアドレナリンの分泌のしやすさは多少はあると思っています。

でも、それだけではないのだと思います。


本番で自分は「絶対に勝ちたい」「勝たなければいけない」と思えるほど、気持ちを強くしてくれる人たちがいる。


リミッターを外し、普段の自分を超えていかなければならないと極限まで状態を引き上げてくれる支えがある。


だからこそ、想定以上の力を出せるのだと思います。

それでも、ゴールした瞬間、涙が止まりませんでした。

悔しかった。だけではありませんでした。




前回の日記で、私は「自分らしさ全開で戦い抜く」とは何なのかを考えました。


スタートラインに立った瞬間には、自信だけを持つこと。

歩き出した瞬間に身体が軽くなり、周りとの間に膜ができるような感覚に入ること。

後のことは考えず、「なんとかなる」で押し切ること。

そして、ゴール後に体力を0%まで使い切ったと感じること。

それが、私にとっての「自分が自分である」という感覚でした。


今回、その感覚は自分一人の力だけで生まれていたわけではないのだと気づきました。


脚の状態がなかなか戻らず、競技を続けることに迷った時期があったからこそ、周りの人たちが、競技者としての私だけでなく、一人の人間としての私を受け止めてくれていたことを実感しました。

「頑張れ」と言われ続けていたら、もっと焦っていたかもしれません。


続けることも、少し休むことも含めて、私自身の気持ちを尊重してくれたからこそ、私は自分の意思でもう一度競歩を選んでまた頑張りたい、強くなりたいと思うことができました。

そして、支えてくれた人たちの存在があったからこそ、


「これだけ力をもらったんだから、それ相応の絶対に結果で返したい」


と思えました。


その気持ちが、「絶対に勝ちたい」「勝たなければいけない」という強さにつながり、自分のリミッターを外して、最後まで出し切るための力になりました。

歩き出した瞬間に身体が軽くなったこと。最後まで「なんとかなる」と信じて戦えたこと。ゴールで0%まで出し切れたこと。そして、想定以上のタイムを出せたこと。

それらは、自分だけで生み出したものではありません。



「自分らしさ全開で戦い抜く」という言葉は、自分一人が強くなり、頑張り切ることのように思えます。


しかし今回の経験を通して、自分らしく戦うための自信やエネルギーは、たくさんの人との関わりの中で育ててもらったものなのだと分かりました。


一人で強くなることだけが、自分らしくあることではない。



誰かに支えてもらい、受け取った力を自分の中で限界を超えるほどの気持ち、力に変えて、最後自分の脚で結果を掴みにいくこと。 



それが、今の私にとっての「自分らしく戦う」ということです。



そして支えてくれる人たちの存在を当たり前ではないです、間違いなく最高に恵まれたことです。だからこそこそ、この環境への感謝を忘れず、これからも自分らしく、もっと強くなっていきたいと思います。




前回の日記で掲げた二つの目標のうち、優勝という「結果としての形」は、まだ手にしていません。


それでも、競歩を辞めようと思うほど悩んだ時期を越え、もう一度自分の意思で競歩を選び、最後まで自分らしく戦い抜くことはできました。


日本インカレで差は0.47秒まで縮まりました。

まだ、あと少しです。

この「あと少し」を、次は必ず形にしたいと思います。




今までで一番悩み、たくさん考えた夏でした。


同時に、たくさんの人の温かさを感じ、自分がどれだけ多くの人に支えられて競技を続けられているのかを知った夏でもありました。


ここまで戻ってこられたことも、もう一度競歩を続けたいと思えたことも、本番で自分の力を超えるところまで引き上げてもらえたことも、周りの人たちの支えがあったからこそだと思います。

本当にありがとうございました。



次こそは、一番上からの景色を見たい。

その景色で、言葉では伝えきれない

「ありがとう。」

を、結果で返せるように。



自分らしく、もっと強く。






明日はマネージャーブロック1年の畑山操にお願いしました。

引き受けてくれてありがとう!


操とは出身高校が同じです。

高校時代は、操の入部と私の退部のタイミングの関係で関われた時間はあまり多くはなく、お互いのことをちゃんと知っていたわけではありませんでした。


そんな操と、まさか早稲田の競走部で再会するとは思ってもいませんでした。

後輩が競走部に来てくれるとも思っていなかったので、知ったときはめちゃくちゃ嬉しかったです!!勝手に運命感じてます、笑


ただ、すでに私のポンコツ具合はしっかりバレています、、

県選手権では、召集ギリギリであたふたしてるところを助けてくれたり、日本インカレでは、表彰まであと10分なのに表彰の場所が分からず困っている私を連れて行ってくれたり。


いったいどちらが先輩でしょうか、、、笑



なかなか練習が被らず、操が入学してからまだ一度しかご飯に行けていないので、授業が始まったらまた一緒にご飯行こうね!高校時代の話も、今だからこそできる話がありそうなので、懐かしみながらいろいろ話せたら嬉しいです。

辛いものが苦手ということだけは分かっているのですが、大好物はまだ知らないので、部員日記でぜひ教えてください!!



そして、グラウンドでの操は、まだ入部して半年とは思えないくらい、バリバリにマネージャーの仕事を全うしています。

操の声がグラウンドに響くと、入部して半年とは思えない力強さと、熱を感じます。

また、短距離と長距離の練習が被っているときのポイント練習で「橙子先輩ファイト!」とほぼ毎回声をかけてくれて、めちゃくちゃやる気もらってます!


とはいえ、今のところ操の中では、私の「ポンコツ先輩」イメージが勝っていることでしょう、厳しいかなぁ。と思いつつも、ここから挽回していきたいと思っています、笑


これからもっと仲良くなって、いろいろな話をしていけたら嬉しいです、お互い頑張ろう!

明日はよろしくね!



少しずつ秋の気配を感じる季節となりました。季節の変わり目ですので、皆さま体調にお気をつけてお過ごしください。


最後までお読みいただきありがとうございました。それでは失礼いたします。