こんばんは。大志から引き継ぎました、3年の伊福陽太です。

今年も伊藤大志―伊福陽太の日記リレーの時期となりました。もう何回目やねんというくらいの回数、大志からの日記を引き継いでいるため、毎回紹介に何を書こうか悩みます。その中で、今年一番の大志との思い出はやはり、初めて襷を繋ぐことができたことです。後にも記載しますが、結果は最悪でしたが全日本大学駅伝において7区と8区で襷を繋ぐことができたことは、これまで部員日記しか繋いでこなかったことから考えると非常に感慨深いものがありました。今年の箱根では多分襷は繋がへんけども、また来年三大駅伝のうちどこかで襷リレーしましょう。

 さて、箱根駅伝直前の部員日記ということで書くことは山のようにあるのですが、全日本大学駅伝のことについては触れておかなければならないなと思います。もうご存じのことではあるかと思いますが、今年の全日本大学駅伝において早稲田大学は10位でシードを落とす結果となりました。そしてその最大の原因となったのは自分の失速でした。早スポをはじめ、いくつかのメディアで既に話している内容と重複しますので詳しいことは割愛させていただきますが、脱水と熱中症に見舞われ本来の走りが全くできませんでした。ゴールして病院で点滴を受け、何とか歩けるまでには回復したため、深夜には所沢の寮に帰ってきたのですが、気持ちは全く回復することができませんでした。体には全く力が入らないのに加え、気持ちも沈み切っていたので翌日の月曜日から木曜日まではほぼベッドの上から動くことができず、その4日間だけで2㎏近く痩せてしまいました。横になりながら気持ちの整理をして、現実を受け止めることはできたのですが、はっきり言って箱根は無理だと思っていました。仮にまともに走れるようになったとしても信頼して襷を任せてもらえるだろうか。また同じような状況に陥ったらどうしよう。色々な思いが湧いてきました。とはいってもこの部にいる以上は気持ちを入れ替えてやるしかないので、全日本の１週間後くらいからはジョグを再開し、ポイント練習に移行していきました。そしてその過程で色々な人に励ましていただきました。電話をもらったり、冗談まじりに「箱根は守護霊になったあげる」と言ってもらったり。そうした声にはとても感謝しています。練習を再開してからは思いのほか順調に回復していき、３週間後の日体大記録会ではそれなりに走ることができました。そして、その後も予定通り練習を積むことができています。

 今年最後の部員日記なので前回の箱根後からを振り返ってみたのですが、本当に色々あったなと思います。ほとんどは上手くいかない出来事で、夏の全く走れなかった時期と全日本後は本当に嫌になりました。決して引きずっているわけではありませんが、今でも20㎞以上のレースや駅伝を走ることに対して多少の怖さはあります。しかしその経験すべてが「あってよかった」と思えるように、臙脂の重みを感じながら、何よりもまず「楽しんで」箱根路を駆け抜けたいと思います。

 本日は全国高校駅伝があり、大志・長屋の母校佐久長聖が優勝し、洛南は7位という結果でした。午前練習後、昼食を食べながら大志たちと観戦していましたが、改めて走ってみたかったなあとしみじみ感じました。実は全日本後から高校の監督の奥村先生に連絡できていません。しばらく心身ともに抜け殻状態で気が付いたら機会を逃していました。今更どうやって結果報告をしようかという感じなのですが、「箱根では〇区を走ります」という前向きな報告と共に近々電話させていただけたらなと思います。

 さて、明日は菅野です。何かと僕とセットになりがちの親友菅野雄太が今の思いをたっぷりと書いてくれるでしょう。菅野とも一度は襷を繋いでみたいなと密かに思っています。今年はお互い復路を担うのが妥当ということもあってワンチャン、、、という期待もしています。やっぱり同期とは一度は襷を繋いでみたいものです。今の３年は大志と石塚だけではないというところを僕と菅野で示すことが今の一番の目標です。今年の箱根もお互い頑張ろう。明日はよろしくね。

　最近急に寒くなりましたので体調管理にはくれぐれもご注意ください。また、当日はぜひ早稲田大学の応援を宜しくお願い致します。