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中田歩夢:あと1年
山口から引き継ぎました。トレーナーブロック3年の中田歩夢です。
山口は今回の箱根駅伝でやっと世間から「化けた」と言われる走りを見せてくれました。チーム内では、練習や上尾ハーフの結果から頭ひとつ抜けた存在という認識がありましたが、箱根駅伝という1年で最も注目度の高い大会で2区66分台という記録を残し、世間的にも大学長距離界のエースの1人として認められたのではないでしょうか。まだまだ計り知れない潜在能力をもつ山口を側で見られるのがあと1年しかないというのは非常に寂しいですが、その1年で今年を超える爆発を見させてもらいたいと思います。また、以前の日記で書いたように世界を目指す過程で私に手伝えることが少しでもあれば、それを全力でやっていきたいと思います。あと1年よろしく。
1月2日、3日は箱根駅伝の応援ありがとうございました。チームとして今回非常に苦しい状況ではありましたが、沿道、テレビ、SNSを通じた皆様のおかげでなんとかシードを獲得することができました。ただ、チーム全員が今回の結果に安堵はしているものの、決して満足はしていません。来年は、大手町で10区の選手を安堵ではなく歓喜で迎えられるよう、1年間精進して参りますので、引き続き応援のほど、よろしくお願いいたします。
今回の箱根駅伝は、初めて学生スタッフとして迎えました。メンバー選考の段階から、走る直前まで選手の側にいさせていただき、大変貴重な経験をすることができました。その中で、自分自身がどういう想いで選手を支えているのかがかなり明確になりました。それは、私が「選手1人1人が目標を達成する力になりたい」ということです。すなわち、箱根駅伝で優勝したいというより、選手がそれぞれの目標を達成する力になりたいという想いが強いということです。前段落と矛盾するかもしれませんが、たとえ「箱根駅伝優勝」という目標を達成できなくても、区間5位以内、28分台、エントリーメンバー入り、自己ベストなど選手それぞれの目標があり、それを選手が達成し、且つ自分が少しでもその力になれた時に最も大きな喜びを感じていると気づきました。もちろん、もし選手の目標が箱根駅伝優勝ならば、私も選手がそれを達成するために全力で努力しようと思います。あと1年、競技レベルに関係なく、「選手がそれぞれの目標を達成するという目標」を達成できるように私らしく楽しくゆとりを持って活動していきます。
明日は1年の鈴木翼沙にお願いしました。読者の皆様はキラーパスと思われるかもしれませんが、私たちの中ではそんなことはありません(ないはず?)。鈴木とは他の中距離の1年生なども含めて何度かご飯を食べたことがありますが、練習中もそうでない時もまっすぐな彼女の言動とはじけるような笑顔にいつも心が浄化されています。冬季練習中に少し捻挫をして離脱したものの、先日の鴨川合宿では元気に走っているのを見て安心しました。競技のポテンシャルも高く、数少ない女子中距離陣でも早稲田を背負う存在になってくれると思います。もう少しで強い1年生も入ってくると思いますが、負けずに笑顔で頑張ってほしいです。
お読みいただきありがとうございました。
最後になりますが、1月1日に起きた能登半島地震で被害に遭われた方々にお見舞い申し上げるとともに、1日でも早い復興を心からお祈り申し上げます。
それでは失礼します。