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佐々木悠人:底辺からの脱却
こんばんは。井上さんから引き継ぎました、跳躍ブロック1年の佐々木悠人と申します。
井上直紀。
この名を知る部員日記ご愛読者の皆様ならば、日記を回していただけた僕がいかに幸運かを理解していただけると思います。
あれは昨日、練習前の出来事でした。
「佐々木、来なさい。」
まず、なにをやらかしてしまったのか考えました。あれのことか、それともこれのことか。焦り逃げようとする僕を追いかけるのはそう、早稲田、ひいては日本のエースになる男、井上さんだったのです。当然逃げ切れるはずもなく、肩を掴まれた僕は覚悟を決め謝罪のモーションに入りました。ところが、待っていたのはこれ以上ない嬉しいお誘いでした。改めて、部員日記を回していただき本当にありがとうございます。
寡黙でいて、しかしながらどこか穏やかな井上さんからは日々技術はもちろん、選手としてのあり方を学ばせていただいております。いつもお世話になってばかりです。僕を陸上選手として育ててくださる井上さんへの最大の恩返しは結果です。強くなります。高いところで待っていてください。
2024年が幕を開け、競走部の冬季練習もさらに熱を帯びてきました。池田主将はいつも振り返りと目標を明確に持ち続けることの重要性を話してくださいます。気づけば冬季練習の覚悟を綴った前回の部員日記から約3ヶ月が経過しようとしています。この3ヶ月振り返ってみると改めて自らの「甘さ」に気づかされます。クールごとの振り返りを行えば必ず反省点が出ます。しかし、次のクール、またその次のクールも同じような反省点が次々と湧き出てきます。これは池田主将の意図することに反しています。なぜ改善できずに同じことを繰り返してしまうのか。やはり「甘さ」です。先輩方や同期からは最近佐々木いい感じじゃん、と声をかけていただくことが増えました。確かに以前より格段に自分への「甘え」は減り、怪我もなく順調にメニューを消化できていると思います。しかし、心の奥底に小さな「甘え」が常に潜んでいることを僕だけはいつも分かっていました。最後の一本、最後の数メートル、最後残りわずかで一瞬気が緩む。そんな自分の「甘さ」に気づいていました。気づいていながら未だ甘えた自分に勝てずにいます。今の僕の敵は同じ種目の同期である片山や他大学の選手でもなく自分自身です。また、もう一度主将の言葉をお借りすると目標を持ち続けることも大切です。この「甘え」への有効な対峙方法は常に目標を持つことです。いついかなる時も来シーズンの目標を頭に置いて練習することが今の僕がしなければない取り組みの一つです。
ここまでネガティブな反省ばかりですが、実はそうでもありません。先ほども述べたように確実に成長を感じています。これまでの陸上人生で最も有意義に冬季を過ごせている実感があります。僕に暇をしている時間はありません。人より弱い自分が人より辛い思いをするのは当たり前です。しかし、目標を達成した暁には人より強く喜びを感じることができると確信しています。残りの冬季練習、甘えず最後まで出し切って終わります。そして、必ず自分に勝ち、自信をもって来シーズンの初戦に挑みます。
井上さんの日記にもありましたが、先日納会が行われました。4年生の先輩方には短い間でしたがこれ以上ないほどたくさんお世話になりました。佐々木の活躍にご期待ください。本当にありがとうございました。
明日は短距離ブロック2年の石原慎也さんにお願いしました。
「テスト期間中、非常にお忙しいところ快く引き受けていただきありがとうございます。」
と書け、と石原さんからの強い希望がありましたのでその通り書かせていただきました!
とは言いつつ、石原さんが忙しいのは事実です。今回は可愛い後輩のためにと石原さんらしい漢気を見せてくださいました。深く感謝しています。本当にありがとうございます。石原さんは本当に漢気溢れる方です。練習やキャンパスライフ、オフの日でさえ石原さんの漢気にはいつも驚かされてばかりです。特に練習に対する石原さんのストイックな姿勢は、陸上選手としていつもお手本にさせていただいています。面と向かっては恥ずかしくて言えませんが、せっかくの機会ですので言わせてください。
尊敬しています。
明日の部員日記を楽しみにしております。よろしくお願いいたします。
拙い文章ではありますが、最後まで読んでいただきありがとございます。
それでは失礼いたします。