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間渕秀康:種をまく人
こんにちは。関口より引き継ぎました、短距離ブロック1年の間渕秀康と申します。
私たち大一世代の100m絶対的王者関口裕太。肩甲骨をダイナミックに動かす弾けるようなフォームと野村周平似のキリッとした顔立ちに誰もが一目を置いていることでしょう。私自身も入部前、彼が競走部の門を叩くことを知っていたので、日本一すごいやつがくると身構えていたことを鮮明に覚えています。しかし、そんな彼の姿とは裏腹に日々の言動は“意味不明”なことばかりです。
彼の発する言葉には基本的に中身がありません。「キャンキャンだね」や「シュシュっといってる!」など日本語か怪しい言葉でコミュニケーションを図ってきます。
しかし、私はこの訳のわからないモードに入った関口が大好きです。練習中落ち込むことが多い私なのですが、関口と話すことで自然と笑みが溢れ、救われたことは数知れません。自覚はないと思うけど本当に感謝しています、いつもありがとう。
そんな彼ですが昨シーズン思い通りに行かなかった悔しさを胸に己を磨きに磨き、直近の試合では手応えを掴み始めているようです。今年の主役はお前だ!キャンキャンに行け!!
突然ですが、『種をまく人』というポール・フライシュマンの小説をみなさんはご存知でしょうか?私が集団生活をする中で素敵だな~と思う教訓を説いているのがこの作品です。とても好きな考えが詰まっている小説ですのでこの場をお借りして紹介させていただきます。
舞台はアメリカの移民が多い貧民街。ゴミ溜めの荒れた空き地に少女が種を植え始めるところから物語は始まります。その少女をきっかけに近くの住民が、さらには人種や年代の違う人々が集まり協力して畑を耕していきます。「種を育てる」という共通の目的が、生まれや育ち、言語の違う人々を紡ぎ、それらの垣根を超えて仲間になっていくと言うのがこの本の醍醐味です。
この本を読んだ時、競走部も似たような集まりであると私は感じました。競走部には各地方から様々な背景や価値観、競技力をもつ選手が混在しています。しかし、皆臙脂に焦がれ、熱い心で日本一の集団を目指し、自らの限界に挑戦しています。高い熱量を持った人々が共通の目標に向かってひたむきに努力する。私が他ではなく、競走部で陸上競技をするのはこの何事にも代えがたい雰囲気が大好きだからです。
3月下旬になり、新入生が続々と練習に参加し始めました。これから先、競走部の厳しいルールや新たな価値観に戸惑うことでしょう。明日から大学2年生となる私たちですらミーティングで意見が割れ、議論することが大半です。しかし、たとえ価値観が違えど陸上競技という共通の目指すものがあれば、共に前を向けると私は信じています。新入生がこの部員日記を読んでくれているか定かではありませんが、是非とも競走部での生活を楽しみにしてもらいたいです!
110代目の競走部は池田主将のもと「早稲田人たる覚悟」をテーマにシーズンを迎えました。競走部の掲げる目標が花開くよう、私は“種をまく人”の一員となるために競技でも練習でもサポートでも部に貢献し精進してまいります!!
明日は跳躍ブロック2年の宮﨑瑛子さんにお願いしました。突然のお願いでしたが、引き受けてくださりありがとうございます。
ブロックも学年も性別も違うので、キラーパスだ!と思われた方もいるかもしれませんがそんなことはありません。練習のみならずプライベートでも実は仲良くさせていただいております。
瑛子さんは私のお姉さん的存在で、悩み相談をしたり、ドラマ『Eye Love You』のリアタイ報告をしたりなど気軽になんでも話します。どんな話でも優しく聞き、ちゃんとツッコんでくださるところいつも感謝しています。
そんな柔和な雰囲気の瑛子さんですが、ツンデレな一面もあります。私が悩み相談をすると「間渕そんなことで悩んでんのかわいいー」とまずはいじってから一緒に考えてくださいます。もしかしたらいじりたくなるほど、僕のことが好きなのかもしれません。いや、好きに違いない気がしてきました。勘違いしたままでいたいので真相は明かさないでいてください...。
では明日よろしくお願いします!!
最後までお読みいただきありがとうございました。この週末で急激に日差しが強くなり、春らしい暖かさを迎えました。体調管理はもちろんのこと、熱中症にも十分お気をつけください。