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岡本漠久:誇り
清水さんから引き継ぎました。トレーナーブロック2年の岡本 漠久です。
清水さんにおととい、「記録会お疲れ様です!!どうでしたか?」と聞くと、「自己ベストに0.08届かんかった。」と静かにおっしゃっていました。毎日の練習で試行錯誤し、やりたい動き、理想の動きを求め続けている清水さんが自己ベスト付近まで叩き出せるものを記録会で発揮できた。それだけでも個人的にはうれしかったのですが、見ている景色はそんな生易しいものではなかったようです。究極の無酸素運動の中の、0.08秒先、あるいはもっと先の「正解」をつかめなかった大きな悔しさを、表情が物語っていました。
そんな中、何か自分にできることがないか聞いたところ、「、、、部員日記、急で申し訳ないけど書いてくれる?明日。」といわれました。謹んで受けさせていただきます!
清水さんは、まっすぐな方です。清水さんは目標のために忠実に布石を置き続けます。そのためには手段を選びません。一見怖い先輩方にも「○○をしたいんですけど、どうすればいいですか?」とディスカッションをけしかけ、後輩の私にも「こういうことをしたいんだけどどうしたらいいと思う?」と聞いてくださいます。その謙虚で、まっすぐなところを陰ながら見ると、尊敬の念と同時に、この人と一緒に見る景色はどんなものなのだろうかと思ってしまいます。どんなところまででも、支えます!もったいないお言葉をありがとうございます!
さて、前回の部員日記から割と早いスパンで私の番が回ってきました。しかしながら、一つだけ、前回同様アナウンスをさせていただきます。
この度、4月30日をもちまして、NSCA-CPTの資格を正式に取得することができました。自分の復帰後の目標の一つであったため、達成感を感じるとともに、資格に恥じぬよう精進していきたいという気持ちでいっぱいです。NSCA-CPTを取得するのに支えてくださった皆様方にこの場をお借りして感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
さて、本題に戻りまして。今回は2年生になって、そして関東インカレ直前になっての部員日記ということで、「誇り」という題で、一つ言葉を紹介をさせていただこうと思います。
誰にも責任を取らせず、見たくないものを見ず、みんな仲良しで暮らしていけば楽でしょう。しかしもし、誇りある生き方を取り戻したいのなら、見たくない現実を見なければならない。深い傷を負う覚悟で前に進まなければならない。戦うということはそういうことだ。愚痴なら墓場で言えばいい。
こちらの言葉は、ドラマ「リーガルハイ」で堺雅人演じる古美門研介の言葉です。村全体を大企業からないがしろにされ、それを納得しようとしていた村人に弁護士の古美門が送った叱咤です。(ぜひ、YouTubeで「リーガルハイ 名言」で調べてみてください。)
この考え方は、少し古いと思われるかもしれませんが現代で多くの人と「戦う」人たちに多く通ずると思います。日本人には「なれ合い」という文化根強くがあるからです。見たくない自分たちの問題には目を背け、誰もが意見を持っていて、誰もがあっちに行きたい!と指標を考えているなのに、実際には誰も矢面に立とうとしない。嫌われるのが、怖いから。
私は、早稲田大学競走部の部員たちは、そんな中でも、誇りある生き方を、戦い方をしたいと願ってしまった人の集団だと考えています。
大学生にもなって、自分を律して、つらいトレーニングを続ける。0.01秒でも、0.01mでも記録を伸ばす。俯瞰してみると狂気の沙汰です。ですが、誇りある各々の陸上人生のために、この早稲田大学競走部で「戦う」ことを選んだ。
私は、そんな選手たちを、どこまでも支えたいと願ってしまうものです。
明日は投擲ブロック3年の梅澤さんにお願いしました。
梅澤さんは私が大学生活で一番お世話になっている先輩といっても過言ではありません。どんなことでも話を聞いてくださり、去年一年間、鶴澤さんと共に私の投擲の面倒を見てくださった先輩です。競技では、肘のけがを抱え、長い間痛みと戦いながらも、自分の理想のやり投げを求めてひたむきに努力し続ける方で、私がトレーナーになってからも、様々な面で頼ってくださいます。
関東インカレに向け、バリンバリンの本調子になってきている先輩を間近で見つつ、どうにかしてこの人の役に立って、数えきれない恩を後輩として、トレーナーとして、返していきたいと思うので、いくらでも頼ってください!明日はよろしくお願いします!
気温が熱くなり、熱中症もちらほらと出てきているようです。水分補給、暑熱順化をしっかりして、体調に気を付けてお過ごしください。