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部員日記

山本真菜:ゆっくりとしっかりと

↑本日の学生個人選手権で、早稲田大学競走部OGの仲野春花さんとお写真を撮らせていただきました!ありがとうございます!


 こんばんは。髙須から引き継ぎました短距離ブロック2年の山本真菜と申します。


 楓翔とは普段、痴話ケンカばかりしていますが同じ授業をとったり、たわいもないLINEを送ってみたり、恋バナで盛り上がったりとなんだかんだベスト仲良しさんの1人です。

 1年前、期待のルーキーとして入学した彼は入部当初から大注目されていました。1年時から臙脂を背負いリレーを走ったり、SDで強者揃いの先輩に勝ってみたり、今年の関東インカレでは12年ぶりの男子4×100mリレーの優勝に貢献しました。一見、楓翔の陸上人生は順風満帆のように思えます。ところが、隣で彼をようく見てみると、怪我で苦しみ6ヶ月走れなかった時期、なかなか自己ベストを更新できず焦り悩む日々、関東インカレ200m出場の切符を掴み損ねたあの日。「もう俺やだわ〜、陸上おもんない笑」気丈に振る舞いながらも、そんな風に弱音を漏らすこともありました。それでも腐らず考え続け、細かいドリルも毎日コツコツこなし、必死に努力する姿を見てきました。だからこそ先月、部の試合速報で「髙須楓翔20.93★自己新記録★」の文字を見た時は仲間として、友達として込み上げるものがありました。「真菜のくせして偉そうに!」とアイツは言いそうですが、私が淡い嫉妬を抱いてしまうほどの才能を、人間性を楓翔は持っていると思います。いつか早稲田のエースとして世界で大活躍してくれるのが楽しみです!いつもアドバイスありがとう!私も負けないぞ!


 関東インカレが終わって1ヶ月が経ちました。努力が実を結んだ者、涙を飲んだ者、来年こそはと闘志を燃やす者それぞれのドラマがある濃い4日間だったと思います。もちろん感傷に浸っている暇もなく競走部は鍛錬期に突入し、それぞれの想いを胸に更なる高みを目指して取り組んでいます。

 仲間が血反吐を吐くような練習をこなしている中、私はその一員にはなれていません。関東インカレで脚を痛めてしまい、1ヶ月ほど満足に練習できない状態が続いていました。先週からやっと全体メニューに復帰できたものの、感覚のズレ、体力の低下、最大出力の出せない身体にかなり苦戦しています。関東インカレで何かを掴みかけただけに、振り出しに戻されたような、登ってきた階段を一気に転がり落ちてしまったような感覚です。そうなると、私は失った分を取り返そうと2段、3段飛ばして駆け上がろうとしてしまい、視野が狭くなってしまうことが多いです。そんな時にふと思い出す、両親がかけてくれた私にとってお守りのような言葉があります。「自分の選んだ道。ゆっくりとしっかりと。」陸上競技で頂きを目指す道の途中で、誰もが自分の能力に絶望すること、超えられそうにない壁にぶち当たること、積み上げたものを一度に失うこともあります。私も今までに何度も逃げ出したいと思いました。その度に、私はこの言葉を思い出して自分を奮い立たせています。私の両親は陸上に詳しいわけでも、高い結果を求めてくるわけでもありません。ただ、私の夢を叶えてあげたい。後悔してほしくない。そんな一心で背中を押してくれる世界一素敵な両親です。今年の関東インカレを観戦してもらうことはできませんでしたが、全日本インカレでは両親の目の前で私の成長した走りを、過去最高のパフォーマンスを見せたいと思っています。そのためにも、今の自分を客観的な視点で分析し、必要な動きやメニューを明確にしていきます。環境に恵まれた私には、豊富な知識と経験を持った熱心なコーチ陣・スタッフ陣、的確なアドバイスや心のつっかえになるような言葉をかけてくださる先輩方、共に上を目指し支え合える同期のみんながいます。沢山の方の支えに感謝しながら、ゆっくりとしっかりと一段ずつ登っていこうと思います。ご指導、応援よろしくお願いいたします!


 話は変わりますが、なぜか最近ふらっと神社に立ち寄ることが多いです。皆さんは神社でどのようなお願い事をされるのでしょうか。昨年までの私は私利私欲にまみれた品性の欠片もない祈願をしていたのですが、最近は世界平和・全人類の健康と幸せを願っています。競走部での活動で強靭な肉体だけでなく、崇高な精神までもが育ってしまったのかもしれません。やはり自分の幸せは自分の力で掴みたいですし、何よりも毎日を健康に笑顔で過ごせるのが1番だなぁと常々思います。明日の皆さんも笑顔いっぱい元気いっぱいで過ごせますように!


 明日は短距離ブロック3年の新田望さんにお願いしました。引き受けてくださりありがとうございます!

 新田さんが部活にいらっしゃると、競走部の雰囲気がふわっと軽く、花が咲いたように優しくなります。新田さんがセット走に入ると、全体の雰囲気はピリッと引き締まり質の高い練習ができます。こんなにも組織全体の雰囲気に影響を与えることができる方はなかなかいらっしゃらないと思います。それは温かい人柄、厚い人望、秀でた競技力全てを兼ね備えた新田さんだからこそできることだと思います。新田さんはどんなにしんどい練習の前でも、きっと本人も不安を感じているであろうレースの前でも常に笑顔を絶やさず、周りの人間を励まし、気遣いを忘れない温かい人です。競技面で尊敬するのはもちろん、私もこんな人間になりたいなぁ、こんな風に人と接したいなぁと新田さんの人柄にも憧れています。

 学生を代表するような才能溢れる選手であると同時に、人の気持ちが痛いほど理解できる優しさ、困った人には手を差し伸ばせずにはいられない清らかさを持った新田さんだからこそ感じるプレッシャーやご苦労も沢山あると思います。それでも、私はいつも新田さんの明るい笑顔に、優しさに救われています!また新田さんとバトンを繋がせていただけるよう、にょきにょき成長していきます!明日はよろしくお願いいたします!


 最後までお読みいただきありがとうございました。本日は全国的に猛暑となりましたので、水分をとってしっかり身体を休めてください。

それでは失礼します。