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14時間のフライト、アメリカでの1泊トランジットそして6時間のフライトを経てペルーにたどり着きました。ペルーの空港を出て最初に思ったのは「寒い」でした。それもそのはずペルーは今冬、気温は夜だったのもあり14℃ほどでした。アメリカでもペルーでも移動で疲弊していたこともあり時差をそれほど感じることもなく眠りにつくことができました。
翌日から現地での練習を行いました。
1日目はペルー日系人協会様、Aelu様のご厚意で競技場を使わせていただき、日本選手団だけで落ち着いて練習をすることができました。翌日の2日目からは、公式の練習会場である大会会場のサブトラックで練習を開始しました。しかし、日本では経験したことのないような様々なハプニングに見舞われました。練習中に、逆走してくる選手がいて、ヒヤリとする場面やまた、設置したハードルが、他のチームの選手によって勝手に移動させられてしまい、練習が中断してしまうこともありました。初めての海外遠征ということもあり戸惑うことも多くありましたが、チームスタッフの皆様のおかげで何とか練習、試合をやりきることができました。
『400mHでは準決勝3位で決勝には進むことができず非常に悔しい結果となり予選全体2位通過であったこともあり世界の舞台でラウンドを重ねることの難しさを痛感しました。海外選手の前半のスピード感やハードルへの勢いは自分の見習うべき部分であると感じました。また準決勝では自分の得意としてきた後半ラスト直線でさし負けてしまい弱さが露呈してしまったレースでした。もちろん今の自己ベストでは戦うことは難しいのですがハードリングフォームやインターバルの走りやリズム感の改善、スピード強化、後半でのさらなる粘り強さを改善すれば、準決勝 決勝のタイムを見ても手の届かない世界ではないのではないか、自分もあの舞台で戦うことができるのではないか、いや必ず戦うと強く思いました。
マイルリレーではバトンゾーンやバックストレートでの接触など日本ではなかなか経験できないような体験をすることができました。このU20世界選手権で感じた、緊張感や圧そして悔しさを忘れずに日本インカレや、今後の競技シーンでさらなる高みを目指して精進していきます。そしてまた必ず日本代表として世界の舞台で世界の決勝で戦いたいと思います。』(権田)
『私は女子 100mHに出場させていただきました。今シーズン1番目標にしていた試合だったため出場が決まった時は本当に嬉しく試合に向け練習に取り組んでいました。しかし結果は準決勝敗退そしてベストには程遠いタイムとなってしまいました。私は世界の舞台に出場することを目標にしてしまっていて、そこで満足してしまったのがこのような結果に繋がってしまったのだと思います。世界で戦う覚悟が足りませんでした。出場を目標にしている人と入賞を目標にしている人とでは全く違う結果になると改めて感じました。走りの面では海外の選手とスプリント能力の違いを見せつけられました。ハードルに向かっていくスピード、インターバルの脚の運び方、上半身の使い方など学ぶことが多くありました。今回でジュニアのカテゴリーは終了し次はシニアの舞台で戦うことになります。この試合で学んだことを活かし覚悟を決めてこれから競技に向き合っていきます。』(林)
練習の合間等にすこしペルーの街やお店に行く機会がありました。ホテルの目の前には地元のモールがあり遠征期間中何度か買い物に行きました。そこではポケモンやジブリ、ワンピースといった日本のアニメのお店がいくつも入っており、またonigiri、dango、sushi といった日本食のレストランもいくつもありペルーの方々の日本文化に対する関心の高さを感じました。地元の方々も私たちのjapan のウェアを見ると一緒に写真を撮ろうと声をかけてくださったりと非常に日本に親しみを持ってくれているのだと感じました。試合会場でもペルーのボランティアの方々が「おつかれ」「おめでとう」「ありがとう」「こんにちは」といった日本語で声をかけてくれました。ペルー在住の日系人の方々、過去の移民の方々、他大会の日本代表のかたがたのあり方がこれらの日本への親しみを作り出していると考えると尊敬と感謝の念とそしてうれしさがこみ上げてきました。13 日間の遠征を通して様々な学びや貴重な経験をすることができました。今回の遠征で感じたレースの感覚や悔しさを今後の競技に生かしていきたいと思います。これからも権田、林ともども練習に励み皆様の前で活躍できるよう頑張ります。応援のほどよろしくお願いいたします。
最後となりますが応援をしてくださった皆様、様々なサポートをしてくださった日本代表スタッフの皆様、大会スタッフの皆様、ペルー日系人協会の皆様、Aelu の皆様本当にありがとうございました。また必ず日本代表として世界の舞台に帰ってきます!
サムネ写真は日系人協会とAeluの皆様と