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部員日記

金本昌樹:最後の日本インカレを終えて

こんにちは。

跳躍ブロック2年の佐々木から引き継ぎました、ハードルブロック4年の金本昌樹と申します。


つい最近部員日記を書いたので、次は引退直前の4年生リレーだと思っていました。佐々木回してくれてありがと!

佐々木は日本インカレ直前の順天堂記録会で自己記録を出し、チームに確かな勢いを作ってくれました。しばらく自己記録を更新できなかった・インカレ出場が叶わなかった佐々木が、あのインカレ直前のタイミングで自己記録を更新したことに大きな価値を感じます。彼が胸に抱く競走部に対する強い思いが、あの結果を生んだのだろうと思っています。そんなアツい気持ちを持つ選手と同じチームで陸上競技に向き合えていること、改めて幸せだと感じます。私が大学1~2年の時と境遇が似ているので、重ねて見てしまうことがたまにあります。やっぱりこれからも頑張り続けてほしいし、報われてほしいなって思います。


昨日、日本インカレが幕を閉じました。早稲田大学競走部を応援してくださった方々、ご支援してくださった方々に、この場を借りて感謝申し上げます。多大なる応援、ご支援があったからこそ私たち110代目競走部は陸上競技に真っ直ぐ向き合い、結果を追い求めることが出来ました。大変感謝しております。

私は400mHに出場させていただいたものの、準決勝敗退という悔しい結果に終わりました。昨年決勝3位で優勝を逃し、ゴール地点で大泣きしながら来年こそは優勝すると決意してからの1年間、あの日のことはずっと忘れずに練習してきました。というか忘れられませんでした。今年の全カレに対しては特に強い思いがあったので、勝負の世界って残酷だなぁと改めて思います。最後くらい報われてくれよ!!って思っちゃいました(笑)  


望んだ結果で日本インカレを終えることは出来ませんでしたが、ここまでの過程に悔いはありません。私はやり切りました。

けどやっぱり、金井さんと嬉し泣きして終えたかった。


次戦、10/11〜10/15の佐賀国スポ(旧国体)で陸上競技を引退します。来年以降も競技を続けるか悩みましたが、日本インカレの準決勝で身体も心も絶好調、1周ほぼ追い風の神風、全てが揃ったあの一世一代のチャンスを掴めなかった時、陸上選手としての自分に見切りを付けることができました。あの49秒間が僕の陸上人生の全てでした。

徐々に体調も戻ってきて、あと1年やればもしかしたら去年の49秒04より速いタイムで走れるかもしれない。世陸標準を切れるかもしれない。そんなことも思いました。「君は世界で戦えるものを持っているから陸上を続けてほしい。東京世陸、オリンピックで走る姿を観たい」そう言ってくださる方々に応えたい気持ちもありました。それでも、あまりにも多くのことが起き過ぎて、来年も陸上競技をやれる精神的エネルギーはもう残っていません。

元々は世界で戦うことを目指し、2028年ロサンゼルス五輪まで競技をするつもりでした。しかし競技を引退する決断をしたので、選ばなかった方の人生、日の丸を背負い世界で戦う自分の姿を夢見ることはもうできません。これから先の人生、選ばなかった方の人生に恥じぬ生き方をしようと思います。むしろもっと幸せになってやろうと思います。

最後は国スポで決勝に残り、気持ち良く競技人生を終えます!!残りあと少し、精一杯頑張ります!

 

明日の部員日記は、ハードルブロック1年の渕上翔太に託しました。彼の競技への姿勢や考え方、底力など競技者としての器には何度も感心させられています。彼が全中優勝、インターハイ2位、U20アジア優勝、日本インカレ優勝 と、常に最前線で戦い続けている理由がよく分かります。今回の日本インカレでは準決勝48秒78、決勝48秒96を出し、来年の東京世界陸上出場が近付きました。これからは今まで以上に注目を浴び、多くの人に様々な言葉をかけられてプレッシャーを感じたり、他人に苦しめられることもあるかもしれません。それでも自分のやりたいように陸上競技を楽しんで、伸び伸びと成長していってほしいと思います。そしてその先に世界大会での活躍があったら、1人の先輩としては嬉しい限りです。


写真は日本インカレの時です。渕上が、「金本さん写真撮りましょう」と言って日本一のメダルを掛けてくれました。私が目指し、叶えられなかった日本インカレ優勝をかわいい後輩が掴み取ってくれた瞬間、気付いたら嬉し涙とともに渕上のところに走っていました。思いを紡いでくれてありがとう。ちょっとだけ報われた気がしました。一緒によんぱーやれて良かったよ!


拙い文章ですが、お読みいただきありがとうございました。それでは失礼いたします。

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