最新ブログ

  1. HOME
  2. BLOG
  3. 眞々田洸大:終わりで始まり
部員日記

眞々田洸大:終わりで始まり

小林から受け取りました、副将の眞々田洸大です。


紹介文読んでたら、なんだか震えていました、、、(嬉しくてね。)素敵な紹介、ありがとう。


1年生の頃から責任と覚悟を感じ、私たち選手にアツいエールとサポートを届け続けてくれました。何か心配になればとりあえず小林、その心配も見越したかのように事前の準備と対応はしてくれていました。先回り出来る男って素晴らしいですよネ。

4年間苦楽を共にした中でも、最近彼から貰った一言が忘れられません。いつものレース後は「お疲れ様」と激励の言葉を伝えてくれますが、インカレレース後に彼から伝えて貰った言葉は

「ありがとう」

でした。あんな状態の中でも一緒に戦ってくれた彼には大感謝、ありがとうどころの言葉では収まり切りません。言葉の力を感じました。

まだまだ駅伝もありますし彼の活躍はここからだと思います。僕の誇らしい仲間です。きっと駅伝でも力を存分に発揮してくれるでしょう。僕の個人的に好きな小林の流し読み、録音でもしておこっかな、(笑)

4年間ありがとう!まだまだいい景色見せます!!


高校時代から一日の終わりには部員日記を読むのが習慣でした。入部を認められ、初めて書いた部員日記。あの時の高揚感はなんだか特別なものでした。

そしてこれが僕が執筆できる最後の部員日記。

4年間は足早に過ぎ去り、学生陸上の終わりを突きつけられると寂しいものです。

しかし、それは僕にとってのこの4年間が相当充実していたからでしょう。

初々しさ全開の入学式

、、、何を書こうか。相当悩みましたが

日記なので、今思うがままの想いを今の言葉で書きます。



嬉しいことに今の1.2年生からよく貰う言葉は

「弱かった眞々田さんのこと知らないです」

決して自分が強い、という自覚が今あるというわけではないですが、入学当初は同じ入試形態で入学した海くんやカイシンと比較し、

“活躍していない”“臙脂を着られない”

という劣等感を感じていました。

何回走っても48秒後半、時には49秒後半も。

本当に苦しかった。


そんな中でも自分の心の底からぶれなかったのは

“強い早稲田を紡ぐ1人になりたい”

ということ。

一つ一つの“きっかけ”、その出会いを大切にするとともに、結果として現れない中でも、諦めず我慢強く取り組み、当初掲げた理想像に向かっての努力をし続けました。



経験豊富なコーチ陣・仲間の意見を集め、自分の引き出しを増やすととも、その時にある自分の選択肢から最適を使い、確実に成長に必要なピースを拾い集めていく。

1つずつ着実に、背伸びせずに1段ずつ効率よく。

そのトライアンドエラーをこんなに高いレベルで考え尽くすことが出来るのは、間違いなく早稲田だからでした。


それを着実に積み重ねられたことで、私は今まで見たことない景色にも出会うことが出来たと思います。


「お前ら誰?」チームです。(笑)

そして4年間の集大成。最後の日本インカレ。

最後の最後で試練と110代目のスローガン「早稲田人たる覚悟」の本質に迫られた気がします。


8月中旬からの怪我によりテーピングぐるぐる巻き、脚はびっこ引き、、、大変見苦しい姿を見せてしまったと思いますが、僕の頭の中には棄権という選択肢は1つも浮かんできませんでした。


“強い早稲田を紡ぐ1人になりたい”


インカレという学生最高峰の舞台でその“覚悟”を示すことが、この先の早稲田を少しでも強くするきっかけになると思ったからです。決してあの状態で走ったことを美談として残してはいけないと思っていますが、夜中までケアに徹してくれたトレーナーの皆をはじめ、大好きな早稲田の為に戦いたい気持ちが溢れていました。


スタートラインに立った以上は言い訳は許されない中で、結果的に連覇やマイル優勝、そして総合優勝を逃し悔しい思いをしました。

しかし、僕はこの先生きていく上での大きな“きっかけ”をあの4日間で掴むことができた気がします。



そして自ら志願して4走を走らせて貰えた選手権リレー。

臙脂を纏える最後のレース。

強く育ててくれた臙脂に感謝のレースでした。

ゴール後、男子メンバーだけでなくレースが終わった女子メンバーも涙を流しながら僕を迎えてくれました。

「チームに恵まれたな」

なんとも言えないあの時の雰囲気、感情、一生記憶に残ることでしょう。

綺麗な言い方をすれば、次世代に課題を残す形で去ることになってしまいましたが、この1年間は後輩の急成長に支えられました。ありがとう。


臙脂の重みを受けながら

競技者としても1人の人間としても

成長させてくれた全ての方々に感謝です。


最後の臙脂レース後には監督に労いの言葉をいただき握手をしました。

私はその裏には

新しいステージに向けてのスタート

 を感じました。僕にとってはとても重みの感じる握手でした。



2028年ロサンゼルス五輪を目指し

競技を継続させていただきます。

4年間早稲田で味わい培った全てを活かしながら

新たなページを刻み続け、成長します。



早稲田を応援してくださる皆様

今後とも後輩たちの応援をよろしくお願いいたします。



そして後輩たち

「人間力の向上なくして競技力の向上なし」

僕が大好きな言葉です。

偉そうなことかもしれませんが、

早稲田だからこそ出来ること

早稲田だからこそ成り立つこと

その一瞬一瞬を全て吸収して、仲間と共に高めあって成長して、大きな力を生み出すチームへと成長していってください。

一番近い距離で今後も応援し、活躍をアシストしていきます。



明日は我らが主将、池田海に最後のバトンを渡します。

海くんの主将人生の始まりは涙から始まりました。110代続く組織のトップ、自身の怪我、様々なプレッシャーの中でも変わらず根底にあり続けた“部を導きたい”という強い思い。その葛藤から僕の前で涙を流した日から1年間。副将という立場でも、仲間、そして友達という立場としても、強くなったな、と心から思います。

入学してからお互いを補完するように助け合い、厳しい言葉をかけたり、時にはふざけてみたり、何が一番の思い出か?と問われても、濃すぎて1つに絞りきれません。

怪我との戦いの中でも、絶対にぶれることのない強い軸、自分への信念、あり方。110代目のスローガン「早稲田人たる覚悟」に相応しい姿を最も体現しました。

海くんがいたから僕の副将が務まり、僕としても成長が出来たのだと思います。

4年間365日、どんなことも乗り越えてきたからこそ、僕たちの中でしか通じない言葉があると思います。僕の人生のかけがえのない人として今後もこの関係を大切にし続けたいと思います。


そして。一緒に世界に行こう!!!



学生陸上の終幕を早稲田で終えられたことを誇りに思います。

ありがとうございました。


Powered by Froala Editor