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部員日記

池田海:早稲田人たる覚悟

このサムネイルの写真は僕の幸せが詰まっていて大好きな写真です。


眞々田から引き継ぎました。主将の池田海です。

意外と洸大との写真も少ない


昨日の部員日記からもわかる通り、洸大は友人としても仲間としても副将としても素晴らしい人間です。要領がいい分、自分の感情を押し殺して他人のために行動することが多い彼ですが、競技のことや競走部のことになると熱くなるのが印象的です。主将、副将という関係になってからチームのことや臙脂に対する思いなどについて話す機会が増えました。お互い違う考え方でやってきたからこそ刺激を受けることが多くありました。人前で涙を流すことなんてありえないと考えていた僕は、彼のおかげで他者に本音を打ち明けられるようになりました。昨年彼が日本インカレで優勝した時、僕は本当に嬉しかったです。しかし、それ以上に切磋琢磨してきた同期として先を越された悔しさがありました。そして今年、脚を引きずりながらも点を取ってきた彼の姿は誰よりもかっこよかったです。

この4年間を糧に世界をとろう!



4年生たちの最後の部員日記が始まり、それぞれの思いが詰まった文章が並んでいるのを見ると心にくるものがあります。最後は僕のこの1年間の思いを書いて終わろうと思います。


僕にとって主将とは誰よりも競走部に対する思いが強くて、質実剛健で圧倒的な強さを持った人間です。主将になることを認めてもらえた日、僕は絶対にそういう主将になると決めました。それは僕たち110代目が最も強く、無我夢中で陸上競技に打ち込んだということを歴史に刻み込みたかったからです。


怪我で走れずメニューにも参加できない。そんな状態で主将としての勤めを果たせるのか、そういう声が耳に入って来ずとも自分の頭によぎることがありました。僕はその疑問を絶対に認めたくはなかった。明確に目標を意識していれば必ず目的を果たせると信じていました。しかし、気持ちだけが先行して、気付けば自分とばかり会話が増えていました。


これまでチームのためにと考えていたことは自分のためになっていなかった。それは自分と主将というものを分けてしまっていたからでした。だからどんなにチームが前に進んでいても、自分だけが置いていかれているような感覚でした。


ただその時周りには手を差し伸べてくれる人が多くいました。対話の中で少しずつ自分の思いを話していくことで思考を整理していきました。そのおかげで、知らぬ間に理論や知識で壁を作り、伝えたい思いを言葉に乗せることができいなかったということを自覚できました。そして、対話を繰り返していくうちに僕の感覚が自分だけでなくチームのみんなに広がったのを感じました。これまで以上に一人一人の選手の結果に感情が動き、僕の原動力にもなっていました。


冒頭に記したように僕はどんな状況であろうと明確に目標を設定し、一歩一歩進めば目的は必ず達成できると信じています。そしてそれをこの1年間ずっと部員のみんなに伝え続けてきました。だからこそ僕は日本インカレで優勝してそのことを証明したかった。どんなに苦しくても自分のやるべきことをやっていれば必ず目的を達成できると証明したかった。しかし、僕は準決勝で負け、証明することはできませんでした。ゴール後すぐに決勝に進むことができないとわかった時、情けなさと悔しさで顔を上げることができませんでした。


怪我で苦しみながらも走った洸大や鷺、チームのことを1番に考えて点をとってくれた大志が結果を残しているのに、何もできなかった自分が許せませんでした。それでも活躍するみんなの笑顔は本当に嬉しかった。応援するみんなの表情もサポートするみんなの表情も今までにないくらいいきいきとしていて本当にこのチームで良かったと思いました。そして僕が証明したかったことを部員のみんなが証明してくれた。ここに名前を上げるとキリがないくらい多くの選手が僕の言い続けたことを証明してくれた。僕の後悔や情けなさは深く残り続けても、それ以上にチームのみんなに対する感謝の気持ちでいっぱいです。その深い苦しみを全て埋め尽くし溢れるほどに僕の心は幸せに満ちています。


改めて、主将として110代目のみんなと本気で陸上競技ができたことを幸せに思います。そして、この環境で陸上に打ち込ませてくださった方々への感謝の気持ちはずっと僕の中に残り続けます。

大好きなハードルブロック、何人かいないけどみんな大好き‼︎


そして、「早稲田人たる覚悟」という言葉に込めた思いはチームみんなに伝わったと思います。後輩のみんなに残す言葉はもうありません。みんなあとは好きなように全力で楽しんでください。

みんな大好き!!

みんなありがとう!!

本当に幸せだった!!


明日は111代目主将の井上に引き継ぎます。


なおきちとの写真これしか無かった


あまり多くを語らない彼ですが、みなさんも知っている通り圧倒的な実力を持っています。そしてその裏には確固たる信念が宿っています。冷たくも煌々と燃える彼の思いは僕を奮い立たせ続けてくれました。彼が2年生の時に語ってくれた話に宿った覚悟を僕は今でも覚えています。衝撃を受けたと同時に悔しさを感じました。それくらい彼の競走部と陸上競技に対する思いは強いです。彼の思いが根を広げ、チームに伝播することを願っています。これまで通り自分を信じてみんなを引きずってでも突き進んでください。


最後まで拙い文章でしたが、初めて書いた頃よりかは素直な気持ちを文章にすることができるようになりました。4年間読んでいただきありがとうございました。