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守屋浩睦:いたずらな文章
こんにちは。
佐々木秀晟から引き継ぎました、投擲ブロック1年の守屋浩睦と申します。
秀晟君へ、訂正させてください。守屋君は決してアカデミーですべってなどいないです。
と言って始めたかったのですが、私は清く正しく嘘をつけない性格なのでどうやら無理そうです。やんぬるかな。
秀晟はなんかとにかくごついです。もうやばいです。ゴリラです。このことを本人に言うと頑なに否定されるのですが、否定の割に彼がよく着る服はEGOZARUというメーカーのもので、正直狙っているとしか思えません。そんな彼ですが、ゴリラに見えても野蛮人というわけではなく、練習中はどちらかというとクールなイメージが強いです。彼は自己分析がしっかりしているため、練習中は常に自分自身と向き合って戦っています。THE・デキる男という感じで、その姿はとてもかっこいいです。ゴリラのように。
フィールドブロック唯一の同期としてこれからも頑張っていこう!
皆さんは「幸せは歩いてこない」という言葉をご存知でしょうか。三百六十五歩のマーチという曲の一節なのですが、その意味は幸せを得るには進むしかないというものです。我思う、この言葉素晴らしい。だから私は歩いてみることにしました、幸せを得るために。
私は普段インドアなため、外出という行為のハードルがとにかく高いです。いわゆるフッ重というやつです。割と冗談なしにインドアなため歩こうと思い立っても頓挫する可能性が高かったのですが、意外にもその日の決意は固く外出へと一歩を踏み出すことができました。
布団に抱きつく
▶︎服を着替える
私は山々だった布団への愛着を捨て、さらに羽衣を脱ぎ捨て地上に降り立つ選択をしました。目線は布団に向きながらも必死に着替えていると、ズボンに少しの違和感を感じました。明らかに何かがポケットに入っているのです。早速幸運が舞い込んだのかと思い手を突っ込んでみると、出てきたのは捨て忘れたレシートでした。悲しいかな、過去の自分に遅れをとってしまいました。
もりやはいっぽこうたいした!
しかし、着替え終わった私は無敵です。そのまま身支度を済ませ、重い玄関のドアを開き、大きな一歩を踏み出しました。コツンと小気味良い足音が鳴り、視界いっぱいに広がる輝かしい照明。学生寮の廊下に出ることに成功しました。やりましたね。冒険の始まりかと思ったそこのあなたは少々せっかちな傾向があるようです。大阪出身の私が言うのですから間違いありません。騙し討ちのような表現をしてしまいましたが、実際冒険という名の幸せはすぐそこまで迫っていました。
今度こそ外につながる学生寮の玄関を出て、私は目的地の選択に迫られていました。どこに行けば幸せを得られるのか。悩みに悩み、悩みに悩んだ挙句、悩みに悩みました。小学生の卒業式風に言うと「考えすぎで出るかと思った」 「「「鼻血〜」」」ですね。
観光
▶︎ショッピング
美味しいご飯
選ばれたのは買い物でした。早速ですが、自転車でショッピングモールに向かいたいと思います。おい、自転車は歩くことに入らないだろ、と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、一般に自転車に乗っても歩数計はカウントされます。つまり、自転車の使用≠歩くは成り立たないのです。心配は入りません。私は幸せのためにきちんと歩いていきます。新鮮な気分でモールへと向かっていく私、心なしか信号に多く引っかかった気がします。これは一体何を意味するのでしょうか。
時は流れ、到着しました。100均に向かいました。必要な掃除用具を買いました。早く使ってみたいと思いました。私は意外にも綺麗好きです。
次に食品売り場に向かいました。何やらとても美味しそうなものがあり、値段を見てみるとセール中で10%引きでした。私は勝利と幸せを確信しました。この時のために今日はあったのだと本気で思っていました、商品をレジに通すまでは。商品がレジに通された時、モニターが、私の視界が揺れました。おかしい。まるで値札を見間違えていたかのように商品の値段が合わないのです。私は敗北と絶望を確信しました。こんな時のために今日があったのかと悲嘆に暮れました。軽くなった財布と重くなった足取り、私は家に帰ることにしました。
家に着き、最後の足掻きとして棚を見てみました。そこで私の幸せを求める1日は終了しました。ぼた餅などあるはずがありませんでした。
突然ですが、ここで簡単なクイズです。この日の私は幸せだったでしょうか。
答えは幸せだった、です。
この問題を解けなかった方は心的制約という無意識的な先入観に囚われやすい方かもしれません。私が提示した情報だけでは不幸な一日だったように思えるかもしれませんが、隠れた前提条件として今私は幸せです。この事実は揺るぎません。知っていることだけが全てではないということです。
私はこの部員日記を通して、皆さんに心的制約を体験していただきたいと思っていました(上手く伝えられたかは分かりませんが)。知らず知らずのうちに多くの方がこの制約に支配されていると思います。例に漏れず私もその一人で、現在この心的制約に囚われ、上手く投擲するイメージが沸かなくなっています。どこかの、もしくは全ての動きに対するイメージが根本的に間違っているのだと思います。もしかしたらこの考えすらも一種の制約になっているのかもしれませんが、この沼から抜け出せず苦悩しているのは事実です。抜け出す方法はただ一つ、立ち向かい続けることです。視点を変え、策を変え、限られた時間の中で立ち止まっている暇はありません。納得のいくシーズンオフに向けて進み続けたいと思います。
歩こう、歩こう、私は元気。
明日は投擲ブロック3年の梅澤祥吾さんにお願いしました。突然のことだったにも関わらず、「おけ」という頼もしい言葉と共に引き受けてくださいました。ありがとうございます。
梅澤さんは投擲選手オーラが凄いです。何をしていても力強さを感じ、肉体・頭脳・ツッコミ全てにキレがあります。また、トレーニング中の鼓舞が上手く、梅澤さんの声を聞くと体の芯からやる気が湧いてきて無限にセットを組める気がします。同じ投擲選手として梅澤さんの在り方には尊敬しかありません。今シーズンは怪我で悔いが残る形になってしまったと思いますが、梅澤さんならきっとその壁を乗り越え、来年には誰もが驚くビッグスローを成し遂げられると思います。これからも投擲ブロックで高め合っていきましょう。よろしくお願いします。
長い文章になってしまいましたが、ここまでお読みいただきありがとうございました。最近また一段と気温が低くなっています。どうかお体には気をつけてお過ごしください。
それでは失礼します。