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川上恵麻:見えないもの
こんばんは。眞下から引き継ぎました、トレーナーブロック3年の川上恵麻です。
部員日記を回してくれてありがとう!私は自分から後輩に話しかけるのが得意な方ではありませんが、眞下はなぜか初対面の時から話しやすく、親しみやすい雰囲気が漂っていました。試合帯同や練習時、どんな状況でも、彼からはポジティブなエネルギーが放たれていて、いつも元気をもらっています。そして、だからこそみんなから頼られるマネージャーに成長しているのではないかと思います。これからも、たくさんよろしく!(ドイツ語は難しいので、一緒に勉強しよう、、、)
実は一年ぶりの部員日記なので、何を書いていいか悩んでいたのですが、一番直近で感じたことを綴りながら、この1年間にも少し触れることができたらなと思います。いきなりではありますが、先日、成人式の振袖を着て、後撮りをしました。私の代は既に成人式を迎えましたが、昨年の10月から半年間、ドイツへ留学に行っていたため、振袖を着る機会を逃し、後撮りとなりました。振袖は、60年前に祖母が着たもので、その後母が受け継ぎ、姉も着用しました。3代に渡って受け継がれた着物を私自身も遂に着ることができ、とても嬉しく、不思議な気持ちになりました。そして、それ以上に「受け継がれること」とそれを実現するための「見えない苦労」に気が付くきっかけとなりました。実際、今回私が着用できたことも、60年間に渡り定期的に手入れがなされ、適切な収納環境が保たれていたからこそだと、着て初めて実感しました。一見単純に思えますが、「万物流転」という言葉があるように絶えず変化する世界では、とても難しいことなのではないかなと思います。
そして、これは111代にも渡り、歴史が続く競走部にも言えることではないかと思います。100年を超える競走部の歴史が途切れなく続いているのは、見えるところではもちろん、「見えないところ」でも私たちの活動を実現するために日々尽力してくださっている方がいるからだと思います。このことに感謝を忘れず、決して当たり前だとは思わずトレーナーとして部に貢献していけるように精進してまいります。
また、この1年間を通じて感じたことは人の「見えないところ」に気が付く難しさです。辛さを隠すために笑っていたり、自分の本当に弱いところに気づかれないように強く見せていたりと、人の感情を簡単に、そして完全に理解することはできないと思います。その中でも、選手の「見えない」悩みや不安に気がつき、少しでも共感し、支えられるトレーナーに成長していきたいです。
明日は同じトレーナーブロックの後輩である丹野にお願いしました。快く引き受けてくれて、ありがとう!丹野が入部して間もない時、どこか私と似ている部分を感じ積極的に話しかけようとしていましたが、今年度に入り、ようやくフラットにコミュニケーションが取れるようになった気がします、!それが私は何より嬉しく、また丹野の魅力が全員に知られる日が待ち遠しいです。トレーナーとして、日々懸命に選手に向き合う姿勢や考える姿勢を心から尊敬しています。これからもよろしく!
拙い文章となりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。寒暖差の激しい日々が続きますが、どうか体調には気をつけてお過ごしください。
※写真は、私が好きな『星の王子様』(サン=テグジュペリ)の「大切なものは目に見えない」という一説です。