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部員日記

辻陽介:いい風呂の日までもう少し

こんにちは。日野さんから受け取りました、長距離ブロック1年の辻陽介と申します。

日野さん、泣かせすぎです。
真剣に悩みを聞いてくださったときも、部員日記を渡してくださった瞬間も、昨日の紹介文も。初めて話したときは怖くて泣きましたが(嘘です笑)、日野さんという存在によって私の涙腺がどれほど崩壊したか分かりません。入寮したての頃、「この先輩から部員日記を渡されたらいいなあ」という漠然とした願望があったので、回してくださった喜びを全身でかみしめています。
怪我で苦しむ姿を直接見てはいませんが、日野さんが紡ぐ言葉の数々には、過去の辛さを乗り越えてきた重厚感があります。日野さんと過ごせる紺碧生活もあとわずかとなってしまいました。寂しい、などという言葉で表すのは不可能です。紺碧の長として、最後まで泥臭くもかっこいい姿で私たちを引っ張っていってください!



怪我をした直後に書いた初めての部員日記から3ヶ月半、ようやく戻りかけてきたところです。
 


最近とても仲良くなった、教養演習で同じクラスの友人の話をします。(掲載許可済みです)

彼は、ある競技で中学、高校時代に全国大会や国際大会を経験したものの、大学では競技をやめて、(本人曰く)平凡な大学生活を送っています。
彼とは普段は他愛もない会話で盛り上がるわけですが、ふと深い話になったときのことです。

彼は中学高校と常に上のレベルで活躍していましたが、この大学にいると自分がみじめな存在だと感じると告げてきました。
私自身も、彼ほどではありませんが、高校まで勉強、部活の両面でうまくやってきたつもりです。そして今、怪我をしたことも相まって、這い上がるしかない立場となっています。
そのことを話し、じゃあどうする?という話題になったとき、彼はこう言いました。


 「だから1番になる。
今の自分がみじめだからこそ、みじめに思えないほど1番努力して1番になればいい」


 彼は競技を引退し、何か明確な勝利を目指す機会もなければ競う相手もいません。

 

彼には、今この瞬間の行動で「1番」になるという覚悟があるのではないか。

だから、スポーツ方法実習では恐ろしいくらい全力なのか。だから、授業後も一人でトレーニングをしているのか。

 震えました。
 怪我期間で落ち込み、錆びかけていた私の心に油を差してくれたようでした。(彼と一緒に、数か月ぶりにラーメンを食べたのも一因かもしれませんが。)

同時に、常に何事においても「1番」を目指してきた高校までの自分を思い出しました。

今はケガや立ち位置を言い訳にして、ほどほどのところで満足している自分がいた気がしました。

補強の回数やランニングフォームへの意識の高さ、ケアに充てる時間など、身近なところに「1番」になるチャンスは数多く潜んでいます。そのチャンスを自分のものにしていき、積み重ねることで自らのゴールに近づくことができるのではないか。

私を奮い立たせてくれた彼に感謝します。

 

「1番」にこだわること。

常に私の心の真ん中に据えておきます。

 



明日は長距離ブロックの栗原さんにお願いしました。
栗原さんは、この夏、灼熱の所沢で補強とリハビリをともにした苦労人です。長い故障期間が明け、私よりもひと足早く復帰しています。一緒に強くなろうと言ってくださったからこそ、つらい期間も乗り越えられました。ここからお互い爆発させていきましょう!あと、同じ阪神ファンなので、来年は応援しにいきましょうね!
(サムネイルは、夏休みに栗原さんと近くのぶどう園へ行ったときの写真です)

最後までお読みいただきありがとうございました。
朝晩はかなり冷え込んできております。体調には十分お気をつけてお過ごしください。
まもなく、いい風呂の日がやってきます。ゆっくり身体を温めてはいかがでしょうか。(私の大好きなサウナトークは次回以降まで温めておきます)

それでは失礼します。