田中天智龍より引き継ぎました。長距離ブロック4年の北村光です。

“天智龍”まず名前がかっこいいです。アニメの主人公でいそう名前の天智龍は去年の全日本インカレで優勝しその名を日本の陸上ファンに轟かせました。合宿中にLiveで観ていた僕もついついファンになってしまうほどその走りは強烈で特にラストの捲りを見て「エグゥー」と声を出してしまうほどでした。優勝している姿は今でも目に焼き付いています。今シーズン主将として少し苦しい時期などもあったと思いますが、これも全日本インカレの全て助走だと捉えて最後に龍のようにカッコいい姿で最後までチームを引っ張って行って欲しいです。最終日お互い頑張ろ！！

久しぶりの部員日記ということで僕のトラックシーズンについて書きたいと思います。僕の今期のトラックシーズンは一言で表すと「絶望」です。

3月の頭に箱根駅伝の前から痛かった腿裏の故障が悪化し約3ヶ月間全く走ることができませんでした。歩くのも痛い日もあり本当に毎日不安と絶望感で一日が過ぎ、先が見えず、気がついたら3ヶ月間という期間が矢のように過ぎ去っていきました。10年間の陸上人生で初めての大きな故障だったのでなにをしていいか本当にわかりませんでした。その間、同期や後輩、他大学の選手が活躍する姿が目覚しく、見ているだけでなにもできない自分が本当に情けなく惨めでした。もう一生満足に走ることすらできないのではないか？という考えも生まれてしまうほど僕の心理状態は落ち込んでいました。奈落の底です。体重も増え、目標も定まらない、唯一継続して行っていたことといえば、寮の近くの神社へ毎日足が癒えますようにという神頼みのお参り、筋トレくらいでした。(ベンチプレスは67.5kgまで挙げることができました！)

そんな絶望の淵を彷徨っていた僕にとって転機になった出来事がありました。それは6月に行った母校の樹徳高校での教育実習です。3週間という短い期間でしたが本当に多くの先生方や生徒達から、応援している！今年も頑張ってください！などという励ましの言葉をかけて貰ったり、毎日叱られながらもがむしゃらに頑張る陸上部の後輩たちの姿を見て、僕の消えかかってきた蝋燭の火に再度火を灯してくれました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。またこの時応援していただけることの喜びや有り難さを身に染みて感じました。

それからというもの不思議と足の痛みが癒え、7月から徐々に本来の走りができ始めて夏合宿ではある程度手応えを掴むような練習ができました。そして9月17日、僕にとってのシーズンinの試合として全日本インカレに出場します。(駅伝シーズン前に了承してくださった花田さんありがとうございます)箱根駅伝から公式戦を離れているので自分の今の力がどれくらいあるのか正直未知数ですが、前半シーズン苦しい思いをした分良い結果を出して駅伝シーズンに弾みをつけたいですし、支えてもらった人たちに最高の結果で恩返しができたらと考えています。

またチームとしても総合優勝を掲げているので少しでも早稲田総合優勝の糧となれるように頑張りたいと思います！

明日はトレーナー兼マネージャー3年の中田歩夢にお願いしました。中田は非常にノリがいいのとと芸人並みのボケやツッコミがあるのでついいじってしまいます。いつもみんな癒されてるよ。中田は先日の紋別合宿では僕を含め他の選手のケアを積極的にしてくれたり、僕がいうのもあれですが見えない所で裏方の仕事をしてくれていたり、選手の気遣いをしてくれている頼れる存在なので今回の部員日記のように何かあったらついつい中田に頼ってしまいます。いつもありがとう！今度面と向かってしっかりお礼をしたいと思います。引き受けてくれて助かった、明日はよろしく

読んでいただきありがとうございました。木曜日から4日間熊谷で行われる全日本インカレ・その後の駅伝シーズン早稲田大学の応援のほどよろしくお願いします。