
最新ブログ
小平敦之: 監督のナイスシュート

こんばんは。花田勝彦駅伝監督から引き継ぎました、長距離ブロック3年の小平敦之と申します。
4月10日の朝練習後・・・
「小平、ちょっとお願いがあるんだけど・・・いいかな?」
「はい、大丈夫です!」
「部員日記を次に書いてくれない?」
この言葉を花田さんから聞くことになるとは思いませんでした。?マークが頭の中に浮かび、朝練習後なのにまだ寝ぼけているのかなと思いましたが、5回(⁉)眠りについても部員日記を引き継いだ事実は変わりませんでした。(笑)少なくとも監督が花田さんである間、監督から部員日記を引き継ぐことはないと思うので喜んで引き受けさせていただきました。前回書いたのは11月で授業期間中は書くことが難しいので、最高のタイミングでした。ナイスシュート!ありがとうございます!
普段、選手の方から監督について語る機会もないので、選手から監督がどう見えているのか、気になっている方も多いでしょう。存分に語らさせていただきます。
花田さんは忖度なしに今の自分、そして早稲田にとって理想の監督であるように感じます。早稲田のチームの特徴として、みなさんご存じのようにスポーツ推薦だけではなく、一般入学、指定校推薦、内部入学などさまざまなバックグラウンドを持った選手が集まっています。その中で私自身が感じるのは、1人1人が他の誰にも負けない傑出した能力を持っており、また自分自身で考える力が備わっているという事です。そんなチームをまとめあげる中で、花田さんはよく「自主性を重んじる」という言葉を口にされます。1人1人考える力があるのはもちろん良いことではありますが、その一方で強い意志がゆえに対立や不満のたまる原因になると思います。自主性を重んじる中で、選手と監督の対話を大事にすることでそれを最小限にとどめ、個性の詰まったチームが1つになっていると思います。授業でポイント練習を他のメンバーと一緒に行うことができない際も面倒を見てくださったり、貧血で走れない際にも全体に合わせるのではなく、個々人に焦点を当ててくださったりしました。練習日誌のフィードバックを通して1人1人に目が行き届くようになっていると思います。花田さんが自分たちと同年代の息子さんをお持ちという事もあり、競技以外のことに関しても理解があるので相談しやすいのと同時に「指導者は辞書だ」とおっしゃるので、自分自身練習に関しても、それ以外のことに関しても自分の意見をぶつけたうえで、花田さんのアドバイスを受けることができています。1月3日、自分がメンバーとして走り、花田さんを胴上げできるように頑張ります。これからもよろしくお願いします!
さて、前回の部員日記から約5カ月空いたという事で、本題としてはやはり競技のことになるのかなと思います。夏場の合宿で思うような練習を積むことはできなかった中で、10月からどうにか立て直し、上尾ハーフにはその時点での最高の準備をすることができました。上尾ハーフの結果を受けて、箱根駅伝メンバー選考に絡むことができ、12月10日の16人メンバー登録までは今までで一番密度の濃い練習を通して、相当成長できた3週間にすることができました。もちろん箱根メンバーに選ばれなかったことは悔しかったですが、20㎞TTで上尾ハーフから1分縮めたという事実からは、自分自身のこれからの可能性を感じ、もっと頑張ってやろうと思うことができました。今年の箱根駅伝でも昨年同様給水という形でサポートに回りましたが、昨年とは違いより当事者意識が増し、自分が走るイメージを持ちながら過ごすことができたと思っています。そのモチベーションに加えて、箱根後の解散期間では成人式などのイベントがあり、たくさんの地元の友達に「応援している」という言葉をかけてもらったことで頑張る動機が増えました。成人式後にお酒を飲みながら夜遅くまで過ごすということはできませんでしたが、それをしないという選択を取ったからこそ、今年は箱根を走ることができた、優勝することができたという結果につなげられればと思います。普段は解散期間は軽めの練習でつないで疲労を取る期間にするのですが、今回に関してはそういったモチベーションもあり、それなりに練習を積んだので、良い状態で1月以降の練習につなげることができました。
春休み中には3つのレースを通して、自分の不安要素を潰していくことができ、良い経験をすることができました。
2月の宮古島駅伝では合同チームでの参加となりましたが、継続した練習の成果を発揮することができたことで、自分自身、自信を持つきっかけとなりました。合宿での悪いイメージもあり、アップダウンに対する苦手意識があった中で、12月からジョグコースの中に大きな上りを入れるという取り組みをはじめたのが良かったのかもしれません。持ちタイムがない中で、格上の相手とそれなりに戦うことができ、自分でレースを動かすという経験ができたことで、本当に良い経験になったと思います。
3月も月間700㎞である程度の練習量は確保できたのですが、気温の乱高下や花粉の影響で体調を崩しかけることが多かったので、少し調子を落としてしまったなと反省しています。エキスポ駅伝の1週間前のポイント練習をせずに大会に臨んだので、多少不安はありましたが、それまでの練習のタメで走ることができたのかなと思います。大学に入ってから、単独走でのレースというものが初めてでしたが、想像以上に苦にならなかったのには自分でも驚きました。宮古島駅伝よりも沿道の応援が多かったことで、こんなに応援で頑張れるんだなと思い、より箱根駅伝を走りたくなりました。
そして最後に3月末の日体大。エキスポ駅伝で体調が不安定だった中で追い込んだからか、体に思ったよりダメージが残り、うまく練習を消化できず、最後の仕上げまで酷いありさまだったので、できることなら出たくないなと思うほどでした。そのため、自分の中の位置づけとしては練習するよりはレースの方が頑張れるので、これで少し体に刺激が入って調子が上向けばいいなという感じでした。しかし、前の組の武田と瀬間が想像以上に頑張ってしまったので、、(笑)自分も頑張らざるを得ない状況になりました。結果的にはそれでよかったと思います。本当に2人には感謝です。ちゃんと調子が合えば、自己ベストは更新できると思っていましたが、あの状態で更新できたことで、調子が悪い中でもちゃんと気持ちだけは準備させることの重要性を学びました。記録会だったら、走らないという選択はできますが、駅伝では決まった日程を動かすことはできませんしね。そして、5000mでの自己ベストは高2の9月以来、3年6カ月ぶりということになりました。怪我や貧血で苦しい時期が多かったですが、競技を続けてきてよかったなと思うと同時に、おそらく自分の中で縛られていたものから解放されて楽になった気がします。
夏まではしばらく5000mと10000mで記録を突き詰めていきたいと思います。まだまだ主力というには程遠いので、その位置づけのメンバーと遜色ない実力とタイムを出して夏を迎えられればと思います。次は4月末の日体。13分台出せるように頑張ります。
長くなってきましたが、もう少しお付き合いください、、
4/14に21歳の誕生日を迎えます。1日1日の区切りというものは地球の自転による太陽の出る時間に合わせて人間が定めたものだと思います。そのため、1日が変わったからと言って、誕生日を迎えたからと言って劇的に何かが変わるというわけではないと思います。(もちろん人間が決めたようなお酒が飲めるようになるといった決まりは別として)誕生日を迎えたからといって急に足が速くなるわけでもないし、急に怪我が治るわけでもない。受動的に望むような変化は1日で起きることはありません。しかし、能動的に自ら起こす変化は1日で起こすことが可能です。当たり前なことですが、意外とそれを理解して行動している人は少ないのかなと思います。自分の場合、誕生日が4月にありますが、4月はほとんどの人にとって様々なことが切り替わる節目のタイミングだと思います。だからこそ、自ら変化を起こすのにハードルが下がるタイミングでもあります。
競技面では12月から「スピード」「坂」「体幹」の3つに焦点を当ててやっていますが、その課題をクリアするための取り組みを継続させていこうと思います。それに加えて今学期に関しては、日常生活、勉強を含めて「自分を磨く」という事にフォーカスしたいと思います。新入生が入ってきて3年生という上級生の立場になったこと、そして少しずつ就活を始めていく中で社会人との差を埋めていく必要があると感じたことがこの目標を立てた要因です。
1つ目の要因に関しては、上級生になってチームを引っ張っていく立場に変わっていく以上、自分たちも変わらなければならないと感じたためです。競技の特性上、実力がものをいう世界なのでもちろん競技力をつけていくのは必須ですが、生活面含めてこの先輩についていきたい、こうなりたいと思えるような存在であることがチームの雰囲気を良くしていくことにつながると思います。今のチームで勝てるようにするのはもちろんですが、来年自分が最高学年になったときにチームを牽引していけるようにイメージしながら過ごしたいと思います。
2つ目の要因は、就活をやっていく中で、部活動という貴重な経験をできている一方で、イベントを立ち上げたり、カフェを経営したりというお金を動かすという社会人になってから直接生きるような経験をすることができていないことに気づかされるためです。部活動やってるからガクチカ、といった考えもありますが自分自身好きなことをやっているだけだと思うので、それだけでは満足したくないなと。もちろん、自分にとって競走部が1番である以上、先ほど述べたような活動をすることは難しいと思います。しかしタスクを最短時間で処理する、最小限の時間で最大限の効果を生み出す、こういった方法を模索することは今の環境でできると思いますし、社会や思考プロセスといった知識ベースの物は得ることができると思います。久しぶりにやりたいこと、歯ごたえがありそうな課題に直面したので、しっかりかみ砕いて自分のものにできるようにしたいと思います。そして、誕生日プレゼント待ってます(笑)
明日は長距離ブロック2年の佐藤広人にお願いしました。さとひろは自分のお付きの後輩であり、今は同じ部屋でもあります。お付き期間から1年経っているなんてびっくりです。3月のトコロザワゲームズに向けて調子を上げており、関東インカレの標準を切ることができるくらいの状態でしたが、水壕でアクシデントがあり怪我をしてしまいました。怪我が多くて苦しいと思いますが、力を戻すスピードを見ていても光るものがあるので、落ち着いて今やるべきことに向き合ってもらえればと思います。頑張れ!同部屋で自分が寝るのが早いために部屋の電気などで気を遣ってもらって申し訳ないけど、1年間同部屋よろしくね!
(先週、207号室で部屋会を開きました!パンケーキ美味しかったです!みんなで楽しく、頑張っていこう!)
大変長い文章となりました。監督に回していただいたので、少し熱が入りすぎてしまったようです。その中でも最後まで読んでくださった方々、ありがとうございます。出会い、そして始まりの季節、春。みなさまが素晴らしいスタートを切り、実りある1年になることを祈念いたします。お体にはお気を付けください。