最新ブログ

  1. HOME
  2. BLOG
  3. 水野琉之介:Walter Dix
部員日記

水野琉之介:Walter Dix

こんにちは。

辻から引き継ぎました。短距離ブロック2年の水野琉之介です。


まわしてくれてありがとう!辻は、昨年前期に同じ講義を受けていたこともあり、最初に仲良くなった長距離ブロックの部員です。彼はいつも笑顔で、優しさに満ちた雰囲気を纏っています。初めて会ったときもとても話しかけやすく、今では相思相愛と言えるほどの仲です。また、2か月の間に3回も部員日記がまわっているというのは、それだけ彼の人柄の良さが周囲に伝わっている証拠だと思います。誕生日プレゼントも沢山貰えることでしょう。

辻の話にもあった通り、最近は寮のゼミ室でよく顔を合わせています。彼の私に対する愛の重さは計り知れません。そこでは毎回決まった話題で盛り上がっていますが、その内容は誰にも言えない、僕らだけの秘密の会話です。またたくさん話しましょ。(キーワードは前髪です)


シーズンが始まってから、早くも1ヶ月が経ちました。前回の部員日記でも触れましたが、私には突破しなければならない記録がありました。それは、明後日に開催される学生個人選手権大会への出場資格となる標準記録です。シーズンインからわずか5日以内に記録を出す必要があり、少なからずプレッシャーも感じていましたが、幸いにも無事突破することができました。さらに自己ベストも更新することができ、幸先の良いスタートを切れたことに安堵しています。このまま惰性に陥ることなく、高みを目指し、一日一日を大切に努力を重ねていきたいと思います。


さて、今回は私のランニングフォームについてお話ししようと思います。私の走り方は、競走部内でもかなり独特で、よく同期に真似されては揶揄われています。そのフォームがウォルター・ディックスに似ていることから、昨年からは「ディックス」と呼ばれるようになりました。本名で呼ばれる機会の方が少ないくらいです。

改名(?)されるほどの際立った走り方に至るまでには、多くの葛藤と試行錯誤がありました。中学時代に自分なりのフォーム(今とは違い、直線的かつ機械的な走りでした)を確立し、それによって結果も出ていたため、大きな自信を持っていました。しかし、その「型」への執着がいつしか成長を妨げる要因となり、周囲からの意見を排除してしまいました。それがきっかけとなり、高校1年を最後に記録が伸びなくなってしまったのです。

競走部に入ってからは、それまでのこだわりを捨て、一から走りを構築しました。先輩や同期から基礎を学び、地道な反復練習を重ね、昨年度ようやく自己ベストを更新することができました。冬季練習を経て今のフォームに至ったのですが、その過程は長くなるので割愛します。

ここで私がお伝えしたいのは、「こだわりへの執着からの脱却こそが、殻を破るための第一条件である」ということです。自らのこだわりを捨てるというのは、時に過去の自分を否定するようで、強い勇気を要します。しかし、その殻を破った先にしか見えない景色があることを、私は身をもって知りました。自分を客観視し、変化を恐れず、未知の可能性に挑戦する姿勢。それこそが、真の成長へと繋がる鍵だと、今では信じています。私は今も尚、模索の途上にあります。それでも、周囲の声に耳を傾け、柔軟に進化していく姿勢を忘れず、さらなる高みを目指していきたいと思います。


話は変わりますが、昨日私は20歳の誕生日を迎えました。お祝いをしてくれた皆さん、ありがとうございました。10代との別れに少し寂しさを感じつつも、清々しい気持ちです。まだまだ未熟な私ですが、周囲の方々への感謝の気持ちを大切にしながら、一歩一歩、前に進んでいけたらと思います。


明日はハードルブロック2年の野村にお願いしました。最近仲が良いと私が勝手に思っているため雑に頼んでしまったのですが、案の定、軽く引き受けてくれました。野村と話すと何かと噛み合わないことがあります(3回に1回は「んぁ?」って言われます)。噛み合わなさすぎて何度「もう二度と話さない」と言ったことでしょう。それでもいい意味で気を使わずに話せる相手なので、とても楽しいです。そんな野村ですが、言動の端々から彼女の優しさや思いやりが垣間見えることがあります。加えて後輩への面倒見の良さ、直向きに練習に取り組む姿勢等々を見て、実は密かに尊敬していたりもします。

シーズンイン以降、ハードリングの調子も上向いているように感じられます。今シーズンの活躍がとても楽しみです。明後日からの学生個人、互いに全力で頑張ろうね。シンスプリントも一緒に治していこう。


最後までお読みいただきありがとうございました。近日、春らしからぬ気温が続いています。皆さんも体調にはくれぐれもお気をつけください。それでは失礼します。