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中島橙子 : 気付けば深夜

※写真は早稲田スポーツ様よりいただきました。
こんばんは。
髙木さんより引き継ぎました、長距離ブロック2年の中島橙子と申します。
髙木さんの部員日記にもあったように、髙木さんとは今年に入ってからお話しする機会が増えました。いつも優しく朗らかな雰囲気からか、たわいのないことでもつい話してしまいます、ニコニコ近寄ってしまうのはたぶん無意識です(笑)。
3月の能美競歩では試合の帯同に来てくださり、応援サポートのおかげで極寒レースも最後まで気持ちを切らさず頑張り切れました。試合帰りに新幹線時間ギリギリなのに、溶けない葛ゼリーアイスを一緒に食べてくださったことも良い思い出です。そのとき「今度部員日記リレーしたいです!」とお願いしていたので実現して嬉しいです。回していただきありがとうございます!
朝昼晩いつでも大丈夫です!全カレ終わったら4DX絶対観に行きましょう!(帰ってきた次の日でも行きます笑)。
前回の部員日記から約2ヶ月がたち、その間5月8日〜11日に行われた関東インカレで、私は10000mWに出場させていただきました。
私にとって、インカレでの10000mwは特別なものです。
10000m、25周という長い距離、時間ずっと仲間の声援に背中を押されながら歩けるからです。46分41秒間、ずっと応援が聞こえてて、「こんなに幸せで充実した時間ってあるんだな」と改めて思いました。本当にあっという間で、歩いてる間ずっと嬉しくて楽しくて、特別な時間でした。
実際レースの結果は2位で、自己ベストも1分以上更新することができました。
1位の選手との差は「わずか」5秒。嬉しさもあったけれど、「勝ち切りたかった」という悔しさもありました。ラスト1周まで優勝争いをし、1位の選手の背中が見えていた分、「勝てたんじゃないか」「勝ち切れなくて申し訳ない」と思わずにはいられませんでした。
当日は、2位という結果と5秒という数字ばかりが頭にあって、その中身までは見えていませんでした。しかし、時間が経つにつれて、“わずか5秒”だったはずが、“5秒もあった”という感覚に変わっていきました。
その変化のきっかけになったのが、コーチとの何気ない会話でした。
「ラスト1周で勝ちきれませんでした」と私が言ったとき、コーチからの返答はシンプルで「うん、ラスト1周で勝てる練習してない」という言葉でした。
その言葉が、すごく強く残っています。
自分が勝つために何が足りなかったのか、何を見落としていたのかに気づきました。
自分の得意・不得意を正しく理解できていなかったこと。
それに気づいた今、日本インカレまでの限られた時間の中でやるべきことが、はっきりと見えてきました。
全日本インカレまで、残された時間はあと約2週間。やれることは限られています。
関東インカレでの経験を無駄にせず、自分に必要なことにしっかり向き合って、やれることをやりきります。
そして必ず、表彰台に登ります。
さて、話は変わりますが、最近私はジグソーパズルやピアノ、鉛筆一本で絵を描くといった“ひとり集中型”の行動にハマっています。
大学に入ってからはあまりこういったことに熱中していなかったのですが、中学・高校時代の自分に戻ったような気がします。
部活から帰ってきて課題やろうと意気込んでジグソーパズルを始めた日にはもう終わりです、、(笑)。
感覚的には1時間くらいのつもりなのに、気づけば余裕で深夜を過ぎていて、気づいた時はびっくり!(課題は…?)となるパターンです。
この癖を治すのは多分厳しいので、良いように捉えています。何かに没頭している時の感覚は楽しいとか幸せの一言では表せない、自分の空間が生まれ、時が凹凸なく真っ直ぐ進んでいくといったなんとも言えない感覚です。
それが陸上のレース中の感覚とすごく似ているなと感じることがあります。
自分の身体と感覚だけに集中している時間。
ジグソーパズルやピアノに夢中になっているときの没頭と、レース中の集中が重なる瞬間があります。
最近はこの感覚をレースだけじゃなく、日々の練習にも持ち込めたらなと感じます。
ただこなすのではなく、一つ一つの動きや感覚にしっかりと入り込んで、真っ直ぐな時間を積み重ねていけたら、もっと強くなれる気がしています。
一見ただの趣味ですが、自分にとってはいいリズムづくりにもなっていて、意外と大事な時間になっています。
明日は女子主将の大川さんにお願いしました。快く引き受けてくださりありがとうございます!
大川さんは「言葉でも背中でも人が進む道を照らしてくれる」、そんな女子主将です。試合でスタートラインに立ったときの集中した姿や、勝ちにいく強い意志は、見ている側にまで伝わってきて、本当にかっこよく憧れています。
私が競技について悩んで相談した際には、明るくパワフルな雰囲気の中に、一本芯の通った的確なアドバイスや言葉をかけてくださって、毎回すごく力をもらっています。
その言葉のおかげで、「結果を残したい」という気持ちを自然と強くしてくれます。
特に印象に残っているのは、先日の関東インカレのあと。
悔しさが込み上げて、「なぜ勝ち切れなかったのか」が自分でもわからなくなっていたとき、大川さんがかけてくださった言葉の一つひとつが本当に心に響きました。
「叶えられるかわからなくても、最終的な理想像を持つ」
という言葉は、今でもずっと自分の中に残っています。
すぐに手が届く目標だけを追いかけるのではなくて、遠くても、自分の理想とする姿をちゃんと描くこと。たとえ今すぐには届かなくても、その理想像があることで、自分の進むべき方向がブレずにいられる、そう感じました。
走りでも言葉でも周囲を自然と照らしてくれる大川さん、全日本インカレでのご活躍を心から応援しています!!
明日はよろしくお願いします。
木々や草花が元気いっぱいに生い茂る季節となりましたが無理をせず、暑さとはほどほどの距離感で付き合いながら、どうか体調にはお気をつけてお過ごしください。
それでは失礼いたします。