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部員日記

大川寿美香:この色と、最後まで

写真提供:早稲田スポーツ新聞会様


こんばんは。中島より引き継ぎました、ハードルブロック4年の大川寿美香です。


中島は自分に対して誠実で、限界を決めずに努力し続ける人です。常に自分を甘やかすことなく、課題から目をそらさずに競技に向き合う姿勢がとても印象的です。関東インカレでは、準優勝、大幅自己新、そして早稲田MVPと、堂々たる結果を残しました。しかし、部内の閉会式後、ふとした瞬間に目を合わせたとき、彼女の目には涙がにじんでいました。笑顔の裏にある悔しさ。その感情は、ただの結果への未練ではなく、自分自身への期待と覚悟からくるものでした。


「1位と2位は全然違う」

「強い選手との差はどこにあるのか」


そんな言葉を中島が口にしたとき、彼女はまだまだ伸びる、と感じたのを覚えています。結果に満足するのではなく、次のステージを見据えて自分と真っすぐに向き合うその姿勢に、彼女の強さと本気度を強く感じました。次なる目標は、全日本インカレでの表彰台。悔しさを力に変え、今も着実に準備を進めています。 中島と一緒に、全カレの舞台で笑えるように。あと少し、一緒に走り切ろう!!



学生個人選手権、静岡国際、関東インカレと、ここ数週間はレース続きでした。その中で、ようやく2年ぶりに自己ベストを更新し、57秒台を出すことができました。数字としての成長は確かにありました。それでも、私が求めていたのはタイムだけではありません。肝心なのは“順位”。勝負の世界において、それがすべてを語ることもあります。勝ち切れる選手と、そうでない選手。何がその差を生むのか。レース後、何度も自分に問いかけました。スピード、技術、メンタル、準備、運…。理由はいくつも挙げられるけれど、それでも納得できる答えは簡単には見つかりません。嫌になるほど考えましたし、正直気持ちが折れそうになる瞬間もありました。それでも、不思議とやめたいとは思いませんでした。


自分の走りに手応えを感じたとき。

応援の声が背中を押してくれたとき。


そんな小さな瞬間の積み重ねが、どんな苦しさにも勝る原動力になっています。陸上はただ結果を出すための手段ではなく、私にとっては「自分を信じ直す場所」なんだと、今は思えています。


私の競技人生、残された時間はあと数ヶ月です。

悔いなく終えたい、という気持ちはもちろんありますが、それ以上に今この瞬間を全力で生き切りたいという想いが強くなっています。関東インカレでは、男女ともに優勝がひとつもありませんでした。私たちはOne早稲田というスローガンを掲げ、「インカレ総合優勝」を目指して、強い早稲田を取り戻すべく全員で努力を重ねてきました。その旗を掲げた以上、結果で証明する責任があると思っています。


このままでは終われません。

全日本インカレという大舞台で、「やっぱり早稲田は強い」「敵わないな」と、もう一度言わせたい。個人としても、チームとしても、ここで勝ち切ることに意味がある。その覚悟を胸に、残されたすべての時間を、全日本インカレに懸けます。


また、本日入部式が行われ、新入生が正式に早稲田大学競走部の一員となりました。この先の4年間、楽しいことも、時に苦しいこともあると思います。その時間の中で、「臙脂を纏う」ということの意味を、自分なりに見つけていってほしいと願っています。臙脂はただの色ではなく、長い歴史と誇り、そして多くの想いが込められた色です。これから始まる競走部での時間が、新入生にとってかけがえのないものになりますように。



明日からの部員日記は、新入生によるリレー形式でお届けしていきます。

トップバッターは、短距離ブロック1年の青山です。


「この子、いい走りをするな」

それが、私の第一印象でした。身体の使い方に無駄がなく、伸びやかなフォームで走る姿は、自然と目を引きました。礼儀正しく、いつも丁寧に挨拶をしてくれる青山は、どんなときも真摯で、まっすぐです。練習では、実力のある上級生たちに果敢に食らいつき、ひとつでも多くを吸収しようとする姿がとても印象的で、見ていて応援したくなる選手です。これからどんなふうに成長していくのか、今から楽しみでなりません。まだあまり深く話す機会がなかったので、明日の紹介文が楽しみです(笑)。期待してます。



拙い文章ではございますが、最後までお読みいただきありがとうございました。天候が不安定な時期ではございますが、どうか体調にはお気をつけてお過ごしください。そして、これからの早稲田の戦いにも、引き続き温かいご声援を賜れますと幸いです。