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多田真:捲土重来

こんばんは。滝澤から引き継ぎました、長距離ブロック一年の多田真(ただまこと)です。
滝澤とは東京六大学以降はまだあまり関わりがありませんが、第一印象は「とんでもなく明るい」ということです。彼の部員日記からもその底知れぬ明るさが滲み出ていたことでしょう。そんな簡単な紹介しかできませんが、これから同じ早稲田の仲間として高め合えればと思います。(ちなみに、ふくらはぎはアイデンティティではなくどちらかといえばコンプレックスというのはここだけの話です…。)
初の部員日記ということでまずは自己紹介をさせていただきます。
私は京都府出身で、洛北高校から早稲田大学に進学しました。京都府出身と言うとすぐに「やっぱり皮肉な言い回しするの?」と煽られるのですがそんなはずはないと否定しておきます。(自覚がないだけかもしれませんが…) また、京都の観光地と言われてもインドアな私は「渡月橋」くらいしか思い付かないほどですので、観光の際は決して頼りになさらぬようよろしくお願いします。
陸上競技は中学生の頃から続けてきましたが、これまでに特筆できるような実績はありませんでした。全国大会はおろか個人種目では近畿大会にも出たことはありませんでした。それゆえに、上京の際には全国でも名の知れたあの早稲田大学で「自分は何を成せるのか」という不安はもちろん大きかったのですが、「大学では活躍してやる!」という熱意も入り混じった気持ちで新幹線に乗り込んだのを今でも覚えています。
入寮してからは誰しもがご存知であろうスーパールーキー「鈴木琉胤」と生活の大半を共にしています。性格もほぼ正反対でなぜ仲良くなったのかはおそらく永遠の謎ですが、一緒に過ごしていると沢山の刺激や学びを与えてくれます。言わずもがな、彼の走りは無駄のない伸びやかなフォームで思わず嫉妬してしまうものですが、結果を出してもそれを驕らない謙虚さに加えて料理の才まで持ち合わせているようです。(作らせてるのではなく適材適所ですね!!)
どなたか彼の弱点を教えてください…!それはそうと、いつか共に臙脂を纏い肩を並べて走れる選手になります!
私自身の話に戻らせていただきます。大学初戦の東京六大学対校戦(OP5000m)は自己ベストに近いまずまずの滑り出しでしたが、日体大記録会では凡走に終わりトントン拍子とはいきませんでした。しかし、ロードには多少自信がありました。トラックの記録はそこまででもロードは走れると証明するはずが、いざasicsのロードレースに出場すると、トラックのタイム以上の走りではありましたが、全く歯が立ちませんでした。競技レベルの高さと自分の実力不足を切に感じ、悔しさと共に「ここから駆け上がってやる」と覚悟が固まった時でした。
その2日後、突如として激しい腹痛に襲われ病院に運ばれました。
原因は「虫垂炎(盲腸)」で、そこから1週間の寝たきり入院生活になりました。点滴でしか栄養を摂取できない無力感はこの先も忘れることはないと思います。
やっとのことで復帰したと思えば、2週間と経たず練習中の怪我で松葉杖生活が始まりました。
「情けない」という言葉ではとても言い表せない絶望感に苛まれ、迷惑をかけてしまった周りの方々に申し訳なくてどこかに消えてしまいたくなりました。
不幸中の幸いであったのは、骨折はしていなかったことと、「この時期」での病気・怪我であったことでしょうか。まだ実力のない私が考えるのもおこがましいですが、インカレや駅伝の直前であれば立ち直ることができなかったと思います。今までの努力が一瞬にして崩れてしまった心の傷は未だ癒えませんが、少しずつ前を向いて取り組んでいきたいと思います。
「いいジャンプはいい助走から!!」
最後に、好きな作品の一つであるバレー漫画『ハイキュー‼︎』でのセリフを紹介させてください。本作の中では「縁下」というキャラクターが主人公の「日向」を冷静にさせ、基礎に立ち返らせるセリフとして発せられました。しかし、バレーボールに限らず「成果を出すには万全の準備が必要。」と教えてくれるセリフだと解釈をしています。
また、「いいジャンプ=成果」までの「助走」は決して順風満帆なものではないと思います。そう、まさに現在の私です。そう遠くないいつの日か、この苦しい日々が「いいジャンプ」をするための「いい助走」だったと言える選手になることを目指し、努力を積み重ねていきますので応援していただけますと幸いです。
明日の部員日記は同じ長距離ブロックの冨田拓臣です。
冨田は静かな雰囲気で真面目な印象ですが、話してみると全く気難しいタイプではなく、最近では寮の中で先輩や同期問わず可愛がられている姿をよく見ます。受験のブランクからまだ本領は発揮していない彼ですが、日々の練習でも先輩方に引けを取らない走行距離で先日の日体大記録会でも確実に実力を取り戻していることを証明しているので今後の彼の活躍にも要注目です!(個人的には自己ベストが近いのでライバル心をひそかに燃やしております。すぐ復帰して追いつくから待っとけよ〜!)
拙い文章でしたが最後までお読みいただきありがとうございました。くれぐれも体調やお怪我にはお気を付けください。それでは失礼いたします。