写真は、高校の時からの先輩であるイベルさんと撮ったものです。いつもありがとうございます！

こんばんは、初めまして。蔵野から引き継ぎました短距離ブロック1年の河野桃々(こうのもも)と申します。

蔵野は普段おっとりしていて、話し方もゆっくりでほわほわした雰囲気です。しかしそんな姿とは別に、やると決めたことをやりきる強さがあります。遅刻練でも、1人でも、必ずメニューをやりきるストイックさを持っており、いつも刺激をもらっています。4年間一緒に強くなろう！

さて、初めての部員日記ということで自己紹介させていただきます。

私は大阪府大阪市出身で生粋の大阪人として育てられたのち、京都橘高校を卒業し早稲田大学に参りました。幼少期最も言われた言葉は、あんたオチないん？です。生粋ですね。

同期の部員日記を読んでいて双子がいることに驚いたのですが、私も男女二卵性の双子です。

どっちが高い所から飛び降りられるか、どっちが先に自転車に乗れるか、シャトルランの回数や靴のサイズまで幼い頃からなにかと競い合ってきました。多くの勝負を通して勝つことの楽しさを知りました。

そんな兄が小学1年生の頃野球チームに入団し、私もあとを追うように小学2年生で野球を始めました。3年ほど野球少女として過ごし、長打か三振かという助っ人外国人のような打撃成績と、盗塁成功率100%から来る“ちょっと足速いかも“という少しの自信を持って野球人生とお別れしました。

その後当時の同級生に誘われて小学5年生の冬から陸上を始めました。“ちょっと足速いかも”勢いそのままに、小中学生の頃は走るたびに自己ベストを更新し、とにかく楽しくレースをしていました。緊張することもありませんでした。中学3年生の時には、なんとなく目標にしていた全国大会にも出場できました。でも、身長が伸びるにつれて比例するように伸びた記録も、そう簡単には伸びなくなりました。

全国大会で全く戦えず芽生えた本気の悔しさを晴らすべく、京都橘高校に進学しました。

「私はまだやれる」

その思いを持ちながらも、3年間で納得のいく結果を残し陸上をやめる、と決意したことを覚えています。

高校での3年間は陸上競技について深く考える充実した毎日でした。1年生から京都橘のリレーを走らせてもらって得た経験は私の強みであり財産です。でも、思い返して1番に出てくるのは苦しく悩ましい記憶です。あと少しタイムを出せていれば、あと少し思い切って行動していれば、「あと少し」が3年間の私のテーマであるかのように目指す場所との差がなかなか埋まらない、そんな日々だったようにも思います。

しかし、苦しい日々の中で何度も走りたくないと思ったことはあるのに、陸上競技をやめたいと思ったことは1度もありませんでした。私はなんだかんだ陸上競技が好きなんだな、と思います。知らんけど。

いつしか「私はまだやれる」その思いは強くなり、やめると決めていたはずの競技を継続することにしました。早稲田大学に進学を決める際、”広い世界を見てこい“と背中を押してくださった顧問の先生方や、少々渋りながらも最後は応援と共に送り出してくれた家族に心から感謝しています。

競走部での日々は早くも3か月が経過しました。ありがたいことに、1年目ながら東京六大学陸上、関東インカレ、日本インカレと3度も対校戦に出場させていただきました。しかし先輩方の大きな背中を頼もしいと思うばかりで、自分はなにもできなかったという悔しさが残ることとなりました。見た景色、感じた思いを忘れることなく、成長した姿で戻ってきたいと思います。

また、この3か月の日々の中で強く感じていることがあります。

”当たり前の基準が上がった“

ということです。

自分はこれくらいなんだろうな、と無意識に決めていた自分の限界がいとも簡単に引き上げられます。もっとできるかも、自分にもやれるかも、そう思わせてくれる環境で競技と向き合えていることが何より幸せだと感じています。

今は、未熟で弱っちい自分が嫌になる時もありますが、「私はまだやれる」その思いを結果として実らせる日まで、走り続けます。

そしていつか、自信を持って臙脂を纏い、1番でゴールを駆け抜ける、そんな理想を現実にしてみせます。

明日は短距離ブロック1年の五味彩花に引き継ぎます。五味は1番最初に話した同期です。種目が一緒ということもありよく話すのですが、五味といるとずっと話し続けてしまいます。思わず場が和む人柄は彼女の魅力の1つです。話の節々に感じられる強くなってやる、という意思は私のモチベーションにも繋がっています。いつもありがとう。これからもお互い高め合って強くなっていきたいです。明日はよろしく！

拙い文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。太陽が本気を出し始め連日猛暑日となっており、近年の夏の定型文「今年が1番暑い」が台頭する時期がやってきます。健康に気をつけてお過ごしください。

それでは、失礼します。