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部員日記

伊橋璃矩:ひゃくえむ

 こんばんは。徹郎さんより引き継ぎました。短距離ブロック2年の伊橋璃矩です。

 月曜日の夜、徹朗さんが突然僕の部屋に飛び込んできて、「部員日記、お願い!」と頼まれました。トテモウレシカッタデス。ただ、去り際に小さな声で「部屋、汚いな」とつぶやいていたのは忘れません。


 徹朗さんと話していると、頭の良さと、少年のような無邪気さを感じます。会話の中でも鋭い視点や的確な考え方に驚かされることが多い一方で、どんなことにも楽しそうに全力で取り組む姿は、まるで子どものような純粋さを持っていて、見ているこちらまで元気をもらえます。そうした二面性が自然に同居しているところに、徹朗さんの人としての魅力があるのだと思います。知性と情熱、そのどちらも持ち合わせているからこそ、競走部全員に愛される存在なのだと、私は感じています。


 徹郎さんが私の紹介文に書いてくださったように、私はこれまで何度も怪我に悩まされてきました。「今年こそは」という強い思いで臨んだ今シーズンでしたが、初戦でまさかの肉離れを起こし、関東インカレや全日本インカレ出場という目標は、叶わぬ夢となってしまいました。


 先日の復帰戦では、「ようやく戻ってこられた」と思える走りができたものの、今度は逆足に軽い肉離れしてしまいました。順調にいかない現実に、普段は楽観的な私も落ち込む瞬間があります。普段はあまり何も考えていない私ですが、怪我をしている間は、どうしても怪我のことばかり考えてしまいます。


 練習したくてもできない、走りたくても走れない。そんな中、仲間たちが成長していく姿を見て、取り残されているような焦りや不安を感じることもあります。でも、それでも、心の奥底では「絶対に勝つ」と信じている自分がいます。今シーズン残されたわずかな大会で、少しでも結果を残せるように今、自分にできることを一つひとつ大切に積み重ねていきたいと思います。


 明日の部員日記は短距離ブロック2年正木紗にお願いしました。断られ続けてた中快く受け取ってくれてありがとう!


 正木は、一言で言うならば「努力家」です。木曜日の2限が終わり、私はいつも通り寮に帰ろうとするのですが、そのたびに黙々とトレ室へと向かう正木とすれ違います。誰に言われるでもなく、自分の課題に向き合い、地道に努力している姿を見るたびに、彼女の本気度と芯の強さを感じます。


 練習中の彼女もまた、ただ黙々とこなすだけではなく、自ら積極的に先輩やコーチのもとへ足を運び、走りについてのアドバイスを求めています。現状に満足することなく、常に成長を求めている姿がとてもかっこいいです。


 そんなストイックな一面を持つ一方で、正木は日常生活ではとても穏やかで、いつもニコニコと柔らかい笑顔を絶やしません。私がどんなに意味の分からないことを言っても、嫌な顔ひとつせずに返してくれます。その温かさに、どれほど救われたことか分かりません。


 最近は大学ベストも更新し着実に力をつけています。この調子で後半シーズン一緒に頑張ろう!!


 最後までお読みいただきありがとうございました。それでは失礼いたします。