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部員日記

正木紗:蝉が鳴いています




こんばんは。

伊橋から引き継ぎました、短距離ブロック2年の正木紗です。

伊橋はキャンパスでもグラウンドでも、すれ違うたびに毎回ニッコニコで顔を合わせてくれます。口が横ににぃーっと広がり目がなくなるあの笑顔は、まるでしっぽを振っている犬のようで、「私の前にいるのは犬なのか?」と錯覚してしまいます。


彼はスーパーポジティブで、人懐っこくて、いわゆる“陽”のオーラを放っています。誰かにふと話しかけられてもすぐに馴染み、誰とでもテンポ良く会話できます。そのキレと頭の回転の早さには脱帽です。

突然話しかけられると笑ってやり過ごすことしかできない私からすると、少し羨ましいです。

そんなキャラクターから、彼はみんなから愛されています。(“憎めない”の方が正しいでしょうか。。)


昨日の日記に書いていたように、彼は怪我が多く、たびたびトレーナーさんにお世話になっている印象です。

それでも、たまにグラウンドで見る走りは、バネがあってしなやかで、惚れ惚れしてしまいます。あの走りをもっと見たいので、野菜もちゃんと食べて、早く怪我を治してください!




さて、短距離ブロックは今週から解散期間に入りました。

集合のないグラウンドに足を運ぶと、蝉の鳴き声がよく聞こえます。もうすでに、耳が痛くなるほど本格的に鳴いています。


いつから鳴き始めていたのでしょうか。

まったく気づきませんでした。



ところで、少し前の話になりますが、今年の日本インカレは私の地元・岡山で開催されました。

会場となった岡山県総合グラウンドは、練習場としても遊び場としても何度も足を運んだ、とても馴染みのある場所です。

けれど私は、その現地で走ることも応援することもできませんでした。


所沢で練習をしながら、合間にライブ配信で結果を追う4日間を過ごしました。

画面越しに見た競技場やサブトラックは、何度も走ったはずなのに、ライブ越しにも伝わる緊張感と迫力でどこか別の場所のように見えました。



前半シーズンを振り返ってみると、私が思い描いていた結果は何も残せませんでした。

冬季の練習で得た手応えを自信にして臨んだはずが、シーズンイン後は自己ベストはおろか、昨年よりもずっと遅い記録を連発しました。


怪我はなく、練習も継続して積めている。それなのに走れない。継続した練習が積めていることが逆に自信をなくしていました。




私は、一喜一憂しがちで、感覚に頼る部分が多く、言語化がうまくできない。

「考えすぎ」とアドバイスをもらうことが多く、しかしそれが中々できなかったので、「シンプルに考える」ようにしました。

そして走りのロールモデルを明確にし、イメージを描きながら走るようにしたら、少しずつ自分が目指す走りに集中できるようになっているような気がします。



6月末の試合で、大学ベストを更新することができました。

まだまだ不安定で納得のいく内容ではないけれど、それでも素直に、ほっとしました。


「迷ったらやる」

泥臭く、貪欲に。

夏の鍛錬期間、しっかり練習に取り組んでいきます。




明日は短距離ブロック4年の清水奈々子さんにお願いしました。


奈々子さんは、絶対的な信頼感があります。

それは他の多くの競走部員からも耳にします。


なぜそんなに信頼されるのか、

それを考えてみると、奈々子さんには、「奈々子さん」というキャラクターや軸が確立されているからではないかと思いました。


かなりハイペースで綴られる奈々子さんの部員日記にレギュラー出演する「ハーゲンダッツ」。もうそれ自体が代名詞のようにすっかり定着していて、部員の多くはハーゲンダッツを見ると奈々子さんを思い出すほどではないでしょうか。

走りにも、人柄にも、芯の通った「奈々子さんらしさ」があります。ブレない軸がある。

だからこそ、自然と信頼したくなるんだと思います。


私も、走り云々の前に、何か代名詞を見つけるところから始めるべきかもしれません。


冬季練習から春先にかけて、私はかなり多く奈々子さんと一緒に走らせてもらいました。


昨年末の鴨川合宿で、ブロック内で「他者が思う私の強み」を書き合う時間を井上さんが設けてくださいました。そこで私は奈々子さんから、「控えめだけど、ハングリー精神がある」という言葉を書いていただきました。

奈々子さんと深い話をたくさんするわけではないけれど、自分でもあまり気づかないような部分に目を向け、それを言葉にしてくれたことが、とても嬉しかったです。無理に引っ張る感じではないのに、気がつくとついていきたくなる。やはり奈々子さんにはそんな魅力があります。


紙は今も日記帳に挟んで、大切にしています。


一緒に走れる機会は残り少なくなってきていますが、最後まで全力でついていきます!

よろしくお願いします。



拙い文章ですが最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは失礼いたします。