最新ブログ

  1. HOME
  2. BLOG
  3. 竹一虎:存在と価値
部員日記

竹一虎:存在と価値

こんばんは。

清水から引き継ぎました、短距離ブロック4年の竹一虎です。


清水の部員日記にもありましたが彼と私は4年間切磋琢磨し続けてきました。これまでを振り返ると、彼は大学1年の初戦から48秒台、夏にはベストを更新。3年時にはさらに飛躍し少し遠い存在に感じた時期もありました。特に昨年は私が怪我で練習も別、試合にも出られなかった期間が長かったこともあり、彼と過ごす時間も少なくなっていました。だからこそ先日を機にまた彼と競り合えたことが心から嬉しかったです。

最後の早慶戦は47秒台で決着をつけよう。0.01秒差で始まった4年間、0.03秒差で終わろうとしているけれど、最後はもう一度清水に勝つ!

あと清水がカフェを開いた時はコーヒー片手に昔話をしよう。誘ってください。


さて、2ヶ月前の部員日記では「走れることに素直に感謝でき、陸上を心から楽しめている」と綴りました。ですが実際はほとんど走れておらず、自己ベストなど夢のまた夢でした。それでもあの時感じていた走る喜びは本物でした。あれから2ヶ月。ようやく4年ぶり高校以来となる自己ベストを更新することが出来ました。


この数年間は本当に長かった。出口の見えないトンネルを、どこに続くかも分からないままいつか光が差すと信じ歩き続ける日々でした。走れば走るほど自分の無力さを思い知らされ、結果や数字に押し潰されそうになることもありました。それでも「もう一度」と思い続けられたのは、この競走部という環境があったからです。仲間が記録や結果を出すたびに、鼓舞されていました。

そして競技への向き合い方を変えられたのも、優秀な仲間や厳しくも温かく見守ってくださった監督やコーチ、そしていつも応援してくれていた家族や友人の存在があったからです。何度も心が折れかけた自分を立ち上がらせてくれました。本当に感謝してもしきれません。


今回のベストは記録以上に、今の自分だからこそ出せたと胸を張れる一本です。これまで積み重ねてきた時間がようやく形になったと感じています。またこれは高校時代に切磋琢磨した仲間と再び競り合う中で生まれました。あの頃の記憶と今の自分が交差したような、そんなレースでした。

残されたレースはあと1本。最後の早慶戦で47秒台を出し、10年の競技人生に幕を下ろします。最後の試合で自分が辿ってきた道の意味を伝えたいと思います。


明日はハードルブロック4年の大川寿美香にお願いしました。

大川は女子主将としてチームを引っ張り、対校戦でもシニアの舞台でも常に結果を残してきた選手です。私自身その姿勢や覚悟、そして言葉に何度も刺激を受け助けられてきました。心から尊敬する同期の1人です。あと少し一緒に過ごせるこの時間を大切にしたいと思います。

また滋賀で開催される国体に出場する際は必ず応援に行きます。その走りを全力で見届けます。

ちなみに彼女とは東伏見の蕎麦学生セットを一緒に食べる仲でもあります。全部終わったらまた行こう。


拙い文章でしたが、最後までお読みいただきありがとうございました。

それでは失礼します。