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部員日記

新田望:区切り

こんばんは。

宮﨑から引き継ぎました、中距離ブロック4年の新田です。


瑛子は、誰にでも分け隔てなく優しく、常に周りをあたたかく照らしてくれる人です。小さな変化にもすぐに気付き、そっと声をかけてくれるその優しさに、何度も救われてきました。私自身、体調がすぐれない時に真っ先に気付いて声をかけてもらい、泣きそうになったこともあります。自然と悩みを打ち明けたくなる、不思議な安心感を与えてくれる存在です。棒高跳びは、後輩や先輩も少なく、時には孤独を感じる瞬間も多かったと思います。さらに怪我と向き合いながら挑み続ける日々は、決して簡単なものではなかったはずです。それでも瑛子は競技に真摯に取り組み続け、みんなの前では不満をこぼさず、周囲にかける言葉はいつも優しく力強いものでした。その姿に救われた仲間は数えきれないと思います。私自身も、何度も瑛子の姿勢に支えられ、前に進む勇気をもらいました。

瑛子が早慶戦で最後の跳躍をする姿を、しっかりとこの目に焼き付けたいと思います。最後まで頑張ろう。瑛子ならできる。


早慶戦で12年間続けてきた陸上競技に区切りを迎えます。

小学生の頃から夢中になり、生活のすべてが陸上競技を中心に回っていました。日本一になりたい、世界で戦いたい、その一心で早稲田大学競走部の門を叩きました。


しかし、その時は想像もしていなかった病気との戦いが待っていました。最後の2年間は思うように走れず、悔しさに押しつぶされそうになった日々でした。眠れない夜に涙が止まらなかったこともあります。それでも、選手として活躍できない私を受け入れ、一部員として居させてくれた、監督・コーチ、仲間へ、言葉に尽くせないほどの感謝の気持ちでいっぱいです。


特に同期の存在は、私を支える大きな柱でした。中でも大川寿美香。この3年半、調子のいい時も悪い時も、喜びも悔しさも、誰よりも多く共有してきました。一緒に笑って、一緒に泣いて、その積み重ねが私にとってかけがえのない宝物です。女子主将として強く優しく前に立ち続けた寿美香。その背中や言葉に、どれだけ救われたか分かりません。その裏に隠れた努力と苦労を知っているからこそ、心から「ありがとう」と伝えたいです。


結果だけを見れば、思い描いたものとは違う競技人生だったかもしれません。けれど、この12年間で得られた仲間や経験は、どんな記録にも勝る私の一生の財産です。陸上を続けてきて、本当に良かったと心から思います。


最後の早慶戦は、選手としてではなく応援席からみんなの活躍を見届けます。結果で貢献できない悔しさはありますが、3年半共に歩んできた仲間の勇姿を胸に刻み、これをひとつの区切りとしたいと思います。いろんなことがあったけれど、それでも私は陸上競技が大好きです。いつかまた健康に走れる身体になって、どこかの競技会で走りたい。その思いを胸に、この競技人生を締めくくります。


これまで、たくさんのご支援・ご声援をいただき、本当にありがとうございました。


明日は、ハードルブロック4年の盛岡優喜にお願いしました。

盛岡は、誰とでもすぐに打ち解けられる、まさにコミュニケーション能力の塊のような人です。最初に出会った頃は、正直ちょっとチャラくて人たらしな印象でした。しかし、学年が上がるにつれて、競技への真剣な向き合い方、後輩との関わり方、そしてチームをまとめる力、尊敬できる部分がどんどん増えていきました。

ゼミに来るときのボサボサ頭の盛岡は少し微妙ですが、競技に真面目に取り組む盛岡は本当に最強にかっこいいです。誰にでも気さくに声をかけ、場を明るくする一方で、練習や試合では妥協なく真剣。そのギャップに、私を含め多くの仲間が刺激を受けてきたと思います。後輩にとっては、大きな目標であり、安心して背中を追いかけられる存在だったはずです。

残された時間はわずかですが、最後の試合まで走り抜ける盛岡を心から応援しています。


最後までお読みいただきありがとうございました。暑さの厳しい日が続きますので、皆さまどうぞご自愛ください。

それでは、失礼します。