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部員日記

関口裕太:覇者で在れ


主将から引き継ぎました、関口裕太です。


早稲田大学競走部で「走る意味」を背中で示し続けてくださった漢。それが井上直紀さんだと、私は思います。

内に秘めた覇気、井上さんだけが纏うオーラ、そしてグラウンドに立つだけで空気を変えてしまうような存在感。誰もが一度は、その圧倒的な存在に心を打たれたのではないでしょうか。

また、井上さんの言葉には一つひとつに重みがありました。それは、言葉の責任を誰よりも理解していたからこそ。そしてその責任感は、言葉だけでなく、あらゆる場面での選択にも一貫して表れていました。その姿から私は多くを学びました。

そんな井上さんをはじめとする4年生が、もうグラウンドから姿を消すと思うと寂しさや不安、さまざまな感情が込み上げてきます。

憧れの井上さんとこの3年間同じ組織で走ることができたことは、私にとってかけがえのない財産です。卒部されても、きっとまたどこかでお会いできると思います。これからも互いに世界を目指し、次は臙脂のユニフォームではなく、“JAPAN”のユニフォームを着て同じ舞台で走れたら嬉しく思います。

井上さんが教えてくださった「走る意味」や「組織の在り方」は、これから私が下の世代へ繋いでいきます。言葉では伝えきれないことを、私も背中で語れるような存在になれるよう努力していきます。

本当に、ありがとうございました。



早慶戦を節目に引退された4年生の皆さん、4年間本当にお疲れ様でした。

競走部で過ごされた日々は、きっと言葉では語り尽くせない時間だったと思います。

しかし、引退は別れではありません。想いを託す「節目」だと私は考えています。

4年生の皆さんが築いてこられた111代目の歴史を、私たちは臙脂と共にしっかりと受け継ぎ、次の代へと繋げていきます。

私たちの代はまだ未熟ですが、いただいたもの託されたものを自分たちなりの色と形にして、いつか4年生の皆さんから「お前たちの先輩で良かった」と言っていただけるよう全力で走り、努力を続けてまいります。

本当に、本当にお世話になりました。




このたび、112代目主将を務めさせていただきます、短距離ブロックの関口裕太です。

111年という長い歴史を持つ競走部の主将に就任することになり、これまでに感じたことのない責任の重さを感じています。

「早稲田大学競走部の主将」という肩書きは、ただの役職ではなく覚悟と責任の象徴だと感じております。

この看板に恥じぬよう、112代目を全力で牽引してまいります。

そして、私たちの代のスローガンは


「覇者で在れ」


になります。

近年、短距離も長距離もあと一歩のところで優勝を逃し、「覇者早稲田」の姿が少しずつ薄れてきていると感じています。

だからこそ、この代で王座を必ず奪還いたします。関東インカレ、日本インカレでの総合優勝、そして三大駅伝での勝利を成し遂げます。

この代で勝ちたい。歴代の先輩方もそう願ってこられたはずです。

だからこそ、私たちは“いい意味で違う代”として、覚悟を持って戦ってまいります。

どうか、よろしくお願いいたします。




ここで、お話は変わりますが少し個人的なことをお話しさせてください。


最近見た映画の中で、強く心に残った言葉があります。


「なれるかどうかじゃない。信じてくれた人がいるなら、その想いに応えることだけを考えろ。どんなに惨めでも恥ずかしくても、前に進まなきゃいけない。」


一見当たり前のように聞こえる言葉ですが、競走部で活動する今の自分に深く重なりました。

信じてくれる人がいる限り、自分がどう在りたいかを問い続け、前に進み続けなければならないと、改めて思いました。

今、私はスイスにいます。東京世界陸上の標準記録突破を目指して。

海外で1人で挑戦するのは、不安も大きいです。しかし、信じてくれている人たちの存在が、私の背中を強く押してくれています。

だからこそ、その想いに応えるために、どんな状況でも諦めず、前に進み続けてまいります。


少し唐突な宣言となってしまいましたが、このような私をどうか応援していただけると幸いです。



明日の部員日記は、112代目主務を務める山崎望くんにお願いしました。


彼と寮で生活していると楽しいことばかりですが、競走部に関わることになると私は自分に足りないものを痛感させられます。

判断の速さ、物事への向き合い方、そして誰かのために自然と動けるその姿勢。

常に同じ方向を見ているわけではありませんが、彼なりの形でチームを思い、行動していることが伝わってきます。尊敬しています。

だからこそ、これからの一年互いに刺激を与え合いながら、より強いチームを築いていけると信じています。

頼んだぞ、山崎!




最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。


そして、4年生の皆さま、改めまして本当にありがとうございました。

また、見えないところで支えてくださっているすべての方々へ。

これから始まる112代目の挑戦を、どうかよろしくお願いいたします。


どうかお体にはお気をつけてお過ごしください。

それでは、失礼いたします。